坂東玉三郎主演シネマ歌舞伎『鷺娘』6月21日より限定上映!ミハイル・バリシニコフ、シルヴィ・ギエムから絶賛コメント到着

シネマ歌舞伎『鷺娘』 (C)福田尚武

歌舞伎の舞台を撮影し、映画館で上映するシネマ歌舞伎。6月21日より2週間限定で、坂東玉三郎主演『鷺娘(さぎむすめ)』(「日高川入相花王(ひだかがわいりあいざくら)」との2本立て上映)が上映となる。

狂おしい一途な恋心を、時に静かに時に華やかに踊り上げる「鷺娘」は女方の魅力が詰まったドラマティックな作品だ。坂東玉三郎は、錚々たる世界的アーティストが顔をそろえたメトロポリタン・オペラハウス100周年記念ガラコンサート(1984年)など国内外で上演を重ね、大絶賛を浴びてきた。
しかし高度な技術に加え、数十キロにも及ぶ衣裳・鬘をつけ踊り続ける体力を要するため2009年の上演を最後とし、以降全編を踊ることはないと明言している。そんな伝説の名舞台がシネマ歌舞伎として再びよみがえる。

シネマ歌舞伎『鷺娘』 (C)福田尚武

今回は2006年に公開した作品を、坂東玉三郎自身の監修のもと補正・調整を行ったサウンドリマスター版として映画館で初公開する。公開に際し、玉三郎とも親交のあるミハイル・バリシニコフ氏、シルヴィ・ギエム氏からコメントが到着した。

現代の最も偉大なダンサーの一人と称されるミハイル・バリシニコフ氏は、アメリカン・バレエ・シアターでプリンシパル・芸術監督を務めるなど世界的に活躍。映像作品にも挑戦し『愛と喝采の日々』(1977)ではアカデミー助演男優賞にノミネートされた。玉三郎とは、1998年に舞踊公演で共演している。
また、シルヴィ・ギエム氏も100年に一人と称される世界最高峰のバレリーナで、パリ・オペラ座や英国ロイヤル・バレエ団などで活躍。大の親日家としても知られ、歌舞伎の女方へのオマージュを込めた作品「エオンナガタ」を2011年に発表している。2015年に現役引退。

シネマ歌舞伎『鷺娘』 (C)松竹

美が、完璧な人間という器を得ることはまずない。
坂東玉三郎の『鷺娘』を除いては。
彼のパフォーマンスでは優雅さ、テクニック、ビジョン、
そしてドラマがその不滅の肉体において一つになっている。
すべての瞬間は感情に満ち溢れ――時に抑制され、時に解放され――、
しかしながら常に、この現代最高峰の女方の圧倒的なコントロールのもとにおかれている。

ミハイル・バリシニコフ

シネマ歌舞伎『鷺娘』 (C)松竹

『鷺娘』を観た日、一緒に鑑賞した姪にこう言った。
「今まさに『美』を観たのよ。」
人生には、シンプルで純粋な感情を目撃した衝撃で、自分が永遠に変えられてしまう瞬間がある。
この舞台はそんな瞬間だった。

シルヴィ・ギエム

シネマ歌舞伎『鷺娘』 (C)松竹

シネマ歌舞伎『鷺娘/日高川入相花王』(2本立て上映)

【鑑賞料金(税込)】1,100円均一
出演:「鷺娘」坂東玉三郎(2005年5月歌舞伎座)「日高川入相花王」坂東玉三郎 尾上菊之助 市川九團次(2005年10月歌舞伎座)
本編尺61分

シネマ歌舞伎『日高川入相花王』  (C)松竹

シネマ歌舞伎公式サイト:https://www.shochiku.co.jp/cinemakabuki/

シネマ歌舞伎『鷺娘/日高川入相花王』

6月21日(金)~7月4日(木)
東劇ほか全国の映画館で2週間限定上映

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