映画『テリー・ギリアムのドン・キホーテ』特別予告映像&ドキュメンタリー『ロスト・イン・ラ・マンチャ』予告編が到着!

テリー・ギリアムのドン・キホーテ

構想30年を掛け、9回も企画が頓挫し、映画史上最も呪われた企画と謳われ第71回カンヌ国際映画祭のクロージングを飾り絶賛を受けた『テリー・ギリアムのドン・キホーテ』が、1月24日(金)よりTOHOシネマズ シャンテほかにて全国公開となる。

企画頓挫するあまり、『ロスト・イン・ラ・マンチャ』(03)としてその過程がドキュメンタリー映画として上映された異色の本作。スランプに陥ったCM監督トビーが、10年前に撮影した映画『ドン・キホーテを殺した男』でドン・キホーテ役に抜擢した老人ハビエルと再会したことで、奇怪な旅路に巻き込まれていく。

ジョニー・デップやユアン・マクレガーなど錚々たる俳優たちが決定しては消えた主人公トビー役を射止めたのは、新作『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』(19)でカイロ・レン役、『マリッジ・ストーリー』(19)では本年度ゴールデングローブ賞主演男優賞、アカデミー賞主演男優賞にノミネートされ、活躍が著しいアダム・ドライバー。自身をドン・キホーテと信じる老人ハビエル役を、『2人のローマ教皇』(19)で同ゴールデングローブ賞主演男優賞およびアカデミー賞主演男優賞にノミネート、大人気TVシリーズ「ゲーム・オブ・スローンズ」(15~16)に出演し、テリー・ギリアムとは『未来世紀ブラジル』(85)など4度目のタッグとなる大ベテラン俳優ジョナサン・プライスが演じる。そしてトビーのボスを『アベンジャーズ』などの超大作シリーズに出演しハリウッドに欠かせない名優ステラン・スカルスガルド、ボスの妻でトビーを誘惑するジャッキを『007/慰めの報酬』(08)などに出演し妖艶な魅力を発揮するオルガ・キュリレンコが演じる。
1989年構想開始から約30年をかけて数々の障害を乗り越えて本作を完成に導いたのは、モンティ・パイソンのメンバーとしても知られる、もちろんこの人、鬼才テリー・ギリアムだ。

この度、本作の公開を記念して、テリー・ギリアム監督特集が行われるWOWOWにてOAされている特別版予告が到着した。2003年に日本でも上映された『ロスト・イン・ラ・マンチャ』に収められている、苦難の数々や、叫ぶテリー・ギリアム監督の姿が映し出され、本作へとつながっていく、“テリー・ギリアムのドン・キホーテ物語”の歴史を感じる予告映像となっている。

さらに、現在Amazon Prime VideoやRakuten TVなどで順次配信中のドキュメンタリー映画『ロスト・イン・ラ・マンチャ』の日本版予告編映像も併せて到着した。

当時にしてヨーロッパ資金最大の総製作費50億円強を費やした超ビッグプロジェクト『The Man Who Killed Don Quixote』。テリー・ギリアム監督とジョニー・デップが打ち合わせしている製作の裏側や、捕虜となるジョニー・デップ、荒野を白馬に乗って進むジャン・ロシュフォールなど、完成することの無かった物語の貴重なシーンの数々が映し出される。本映像の序盤にはこれから生み出される、夢の映画の完成に向かって意気揚々としているテリー・ギリアムの姿が映しだされるが、様々な苦難にぶつかり、ついには絶望の表情を見せる。「あれは何だ」「こんな企画は中止するべきだった」と不穏な言葉がスタッフ陣から飛び交い最後には「喜劇か?悲劇か?」と締められている。『ロスト・イン・ラ・マンチャ』の“遺志”を受け継ぎ、完成した本作『テリー・ギリアムのドン・キホーテ』が、喜劇だったのか、それもとも悲劇だったのか答えを示すだろう。

テリー・ギリアムという一人の男が人生を懸けて完成させた本作を、是非劇場で見届けて頂きたい。


すべての映画ファンに観て欲しい!執念の映画制作ドキュメンタリー
『ロスト・イン・ラ・マンチャ』テレビ放送&配信スタート!

『THE MAN WHO KILLED Don Quixote』はテリー・ギリアムが長年温めてきた企画だった。直前に出資者の離脱があり、製作費が4000万ドルから3200万ドルに減ったものの、ジョニー・デップ、ジャン・ロシュフォールの出演にて、撮影をスタートさせた。しかし、初日から、現場の上空にはNATOのF16戦闘機が飛び爆音で中断を余儀なくされ、2日目には、集中豪雨でロケセットが流され水びたしに。ヒロイン役のヴァネッサ・パラディの正式な契約がいつまでたっても締結できず、挙句の果てに、ドン・キホーテ役のジャン・ロシュフォールが椎間板ヘルニアを患い降板。ついに、6日目にして撮影中断が決定し、保険会社に脚本を差し押さえられてしまう。次々と襲いかかるアクシデントの中で必死に映画を完成させようとするスタッフとキャストの姿が切なくもあり、感動的にさえ映る、異色のドキュメンタリー。

◆TV放送スケジュール
WOWOW(シネマ)にて
映画「テリー・ギリアムのドン・キホーテ」公開記念
鬼才テリー・ギリアムの世界‘と題して3作品一挙放送!
1月24日(金)
22:45~『ロスト・イン・ラ・マンチャ』
24:30~『ブラザーズ・グリム』(出演:マット・デイモン、ヒース・レジャー、モニカ・ベルッチ他/2005年)
26:35~『Dr.パルナサスの鏡』(出演:ヒース・レジャー、クリストファー・プラマー、ジョニー・デップ、ジュード・ロウ、コリン・ファレル他/2009年)

◆配信スケジュール
Amazon Prime Video、Rakuten TV、U-NEXT、ビデオマーケット、DMM.com、music.jp、
GYAO!ストア、ひかりTV:配信中
FODプレミアム他:順次配信

作品タイトル:『ロスト・イン・ラ・マンチャ』
出演:テリー・ギリアム(監督作『12モンキーズ』、『未来世紀ブラジル』)、ジョニー・デップ、ヴァネッサ・パラディ、ジャン・ロシュフォール、ジェフ・ブリッジス(ナレーション)
監督:キース・フルトン(『ブラザーズ・オブ・ザ・ヘッド』、『The Bad Kids』)、ルイス・ペぺ(『ブラザーズ・オブ・ザ・ヘッド』、『The Bad Kids』)
2001年製作/93分/アメリカ・イギリス合作/英語、スペイン語、フランス語/原題:Lost in La Mancha


ストーリー
仕事への情熱を失くしたCM監督のトビーは、スペインの田舎で撮影中のある日、謎めいた男からDVDを渡される。偶然か運命か、それはトビーが学生時代に監督し、賞に輝いた映画『ドン・キホーテを殺した男』だった。舞台となった村が程近いと知ったトビーはバイクを飛ばすが、映画のせいで人々は変わり果てていた。ドン・キホーテを演じた靴職人の老人ハビエルは、自分は本物の騎士だと信じ込み、清楚な少女だったアンジェリカは女優になると村を飛び出したのだ。トビーのことを忠実な従者のサンチョだと思い込んだ老人は、無理やりトビーを引き連れて、大冒険の旅へと出発するのだが──

作品タイトル:『テリー・ギリアムのドン・キホーテ』
テリー・ギリアムのドン・キホーテ出演:アダム・ドライバー ジョナサン・プライス ステラン・スカルスガルド オルガ・キュリレンコ ジョアナ・リベイロ オスカル・ ハエナダ ジェイソン・ワトキンス セルジ・ロペス ロッシ・デ・パルマ ホヴィク・ケウチケリアン ジョルディ・モリャ
監督:テリー・ギリアム
脚本:テリー・ギリアム トニー・グリゾーニ
製作:マリエラ・ベスイェフシ ヘラルド・エレーロ エイミー・ギリアム
2018/カラー/5.1ch/スペイン・ベルギー・フランス・イギリス・ポルトガル/スコープ/133分
原題:THE MAN WHO KILLED DON QUIXOTE
日本語字幕:松浦美奈
配給:ショウゲート

公式サイト:donquixote-movie.jp
コピーライト:(c) 2017 Tornasol Films, Carisco Producciones AIE, Kinology, Entre Chien et Loup, Ukbar Filmes, El Hombre Que Mato a Don Quijote A.I.E., Tornasol SLU

1月24日(金)TOHOシネマズ シャンテほか全国ロードショー

 


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