『GOGO(ゴゴ) 94歳の小学生』監督が語る「映画から読み解くケニアの教育事情」、オスマン・サンコンさんコメントも到着

『世界の果ての通学路』で世界中を驚きと感動で包んだパスカル・プリッソン監督が、ケニアに在住、小学校に通う94歳の“ゴゴ”(カレンジン語で“おばあちゃん”)を壮大な風景とともに追いかけたドキュメンタリー『GOGO(ゴゴ) 94歳の小学生』が12月25日(金)シネスイッチ銀座ほか全国順次公開となる。

この度、パスカル・プリッソン監督がゴゴの物語を通して伝えたかった、女性の教育について語ったコメントが到着
また、オスマン・サンコンさんより共感コメントも到着した

「私たち西洋の国では、学校は全ての者が利用できる権利だということをしばしば忘れる傾向にありますが、世界には教育が貴重な財産である場所があります。ゴゴの物語を通して、教育を得るために生涯をかけて闘ってきた女性の奮闘ぶりを見せたいと思います。」と監督は語る。

ゴゴに出会った時のことについて「撮影の数ヶ月前、村でゴゴに出会いました。彼女が「あなたの国(フランス)では全ての子供たちが学校に行っているのか」と尋ねるので、「そうです。学校は無料です」と答えました。彼女は微笑み「あなたは素晴らしい国に住んでいる」と言いました。」

ケニアの教育事情を深く掘り下げたいと思ったパスカル監督は、出演者と時間をかけて信頼関係を築きあげ、そのリアルな姿をカメラに収めていく。

「ゴゴは世界の子供たち、特に少女たちを学校に行かせない親たちに、教育は財産であることを彼女の村から示したいと望みました。」

「女子の教育のレベルがその国の自由と民主主義の度合いを表している」ということに気付いた監督は「貧しい国では、誰かひとりを就学させる機会があるならば、男子を選ぶのです。女子は子供の時から家事に追われ、それから家族を助けるために働かなければならないか、一人前の女性になる前に結婚させられることすらあります。女子の学校教育は新世紀の重要な課題の一つです。女子の教育が進み、子供の死亡率と過剰出生率が低下している国では、伝染病の拡大もより抑制されています。そして教育を受けた女性は、次に自分の子供を教育することができるのです。」と語る。

ゴゴは映画というものを知らなかったが、プリッソンの熱心な説得を受け「世界中に教育の大切さを伝えられるなら」と撮影を許可した。
「本作は、ゴゴのような素晴らしい人間の冒険譚です。私は、教育の奨励に捧げられたその人生の集大成に向けて、付き添っていきたいと願っています。」と本作に込めた願いを熱く語った。

本作を観たオスマン・サンコンさんは、教育の大切さについて下記のとおり語った。

「やっぱり教育だと思う。子どもでもお年寄りでも学ぶことが必要。物知りだと自分の人生の中で選ぶ事が出来る。視野が広がる。
僕の母は、読み書きが出来なかった。だからギニアの村から一歩も出ることなく過ごした。寄宿舎はとても大事だと思う。みんな学校へ半日かけて通う。車やバイクがあれば幸せだと感じた。多くの人達に教育を与えられたらアフリカも発展していくと思う。
僕が作ったギニアにあるサンコン小学校でも、給食はとても喜ばれている。たまに近所の貧しい子ども達にも配っている。医療も大切で、目の手術をはじめ病気を治す事が出来れば、多くの人が助かると思う。最後に教育さえあれば犯罪が減ると思います。」

イントロダクション
プリシラ・ステナイは、3人の子供、22人の孫、52人のひ孫に恵まれ、ケニアの小さな村で助産師として暮らしてきた。皆から“ゴゴ”と呼ばれる人気者だ。ある時、彼女は学齢期のひ孫娘たちが学校に通っていないことに気づく。自らが幼少期に勉強を許されなかったこともあり、教育の大切さを痛感していたゴゴは一念発起。周囲を説得し、6人のひ孫娘たちと共に小学校に入学した。

年下のクラスメートたちと同じように寄宿舎で寝起きし、制服を着て授業を受ける。同年代の友人とお茶を飲んで一息ついたり、皆におとぎ話を聞かせてやることも。すっかり耳は遠くなり、目の具合も悪いため勉強するのはひと苦労…。それでも、助産師として自分が取り上げた教師やクラスメートたちに応援されながら勉強を続け、ついに念願の卒業試験に挑む。

作品タイトル:『GOGO 94歳の小学生』
監督:パスカル・プリッソン
2019年/フランス/英語・スワヒリ語/カラー/スコープサイズ/DCP/5.1ch/84分
原題:Gogo/字幕翻訳:長澤達也
レーティング:G
提供:木下グループ
配給:キノフィルムズ

公式サイト:https://www.gogo-movie.jp/
コピーライト:(C)Ladybirds Cinema

12月25日(金) シネスイッチ銀座 他全国順次公開

 

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