『リル・バック ストリートから世界へ』リル・バックから日本語での感謝の動画&インタビュー&未公開写真公開!

リル・バック ストリートから世界へ

タフな闘争の街メンフィスで育った少年リル・バックが1本の動画をきっかけに世界的なダンサーとなり、メンフィスの光になるまでの軌跡を描くドキュメンタリー『リル・バック ストリートから世界へ』が全国順次公開中だ。

この度、リル・バック本⼈から映画を鑑賞した⽇本の観客への「感謝の動画」が到着した。さらに、リル・バックが東京ブランドに⾝を包み、⼀昨年東京に来た際に撮影した貴重な新着写真映画の未公開ショットも公開された。

「ありがとうございます」と、⽇本語で感謝の気持ちを述べているが、実は⽇本が⼤好きで何度も訪れているというリル・バック。だからこそ、ダンスフェスティバル、TV、CM、映画と多忙な中でも、ラスヴェガスの⾃宅でリモートインタビューに応じてくれた。映画の撮影秘話をはじめ、マイケル・ジャクソンに憧れていた話、トレードマークの“スニーカー”へのこだわりなど貴重な話が盛り沢⼭、さらに妻である⽇本⼈ダンサー・島津藍(Ai Shimatsu)さんへのリスペクトや⽇本との関わりも特別に語っている。

リル・バック スペシャルインタビュー

―あなたを映画にしたいと言う監督からのオファーを受けた理由は?
リル・バック(以下LB):4~5年前、バンジャマン・ミルピエ(映画『ブラック・スワン』振付、元パリオペラ座芸術監督)から監督のルイ(・ウォレカン)を紹介されました。当時、僕はアートの世界で注目されるようになったところでしたが、多くの人の僕に対するイメージは「ヨーヨー・マと“瀕死の白鳥”をやったダンサー」。だから、僕のダンスの根幹にあるのは、実はメンフィスのストリートダンス、ジューキンだと知って欲しくて、映画を作るというアイデアはとてもいいと思ったんです。

リル・バック ストリートから世界へ

―完成した映画を見た感想やお気に入りのシーンを教えてください
LB:正直いうと最初、僕が映画をやるのは早すぎるんじゃないかという気持ちがありました。みんなが映画を観たときにインスピレーションを与えられるほどに自分はまだビッグじゃないって。でも映画を観てちょっと安心しました。映画にはメンフィスのダンサーがたくさん出ていて、僕の話ばかりじゃなかったから。ジューキンと育ったメンフィスの人たちの話を、みんなに聞いてほしいですね。だからお気に入りの場面は他のダンサーのインタビューかな。もう一つは、子供たちを教えている場面。僕が経験してきたことを次の世代に伝えることは僕にとって大切なんです。

―最初に憧れたダンサーは?
LB:最初に憧れたのは、やっぱりマイケル・ジャクソン。まだシカゴにいた頃だけど、姉とマイケルの映像を見ては真似ようと一生懸命でした。マイケルのダンスはまるで神業。手が届かないものだと思ってました。ところがメンフィスへ引っ越したら、僕と同じ年頃の子が「マイケル以上かも?」と思うほどのテクニックで踊ってたんです。もう、びっくりです。「この重力に逆らっているようなダンスは何?!」って。それがメンフィスジューキンだったんです。

リル・バック ストリートから世界へ
リル・バック ストリートから世界へ
リル・バック ストリートから世界へ
リル・バック ストリートから世界へ
リル・バック ストリートから世界へ

―あなたのダンスのシグネチャーといえば、スニーカーのつま先立ちで踊る姿。スニーカーにどんなこだわりがありますか?
LB:まずどんなサーフェス(表面)で踊るか。堅い木のフロアなのか、コンクリなのか、スタジオの床なのか。サーフェスによってシューズを選んでますね。僕はナイキを履いて踊ることが多いですが、踊りやすい靴底で、つま先で立って踊っていてもとても楽で、滑るようなムーヴがやりやすいんです。僕の場合、シューズの側面を下にしてスピンするので、そうなると裂けてしまったりして長持ちしないのが悩みかな。もちろん、誰も僕みたいにスニーカーでスピンしたりしないから気にしなくていいんですけど(笑)

リル・バック ストリートから世界へ
リル・バック ストリートから世界へ

―奥様の島津藍さんも世界的に活躍するダンサーですが、お互いのどんなところをリスペクトしあっていますか?
LB:自分たちにとって大切なこと、情熱を持てることに、自分を捧げられるところです。相手が何に情熱を持っているのか知っているし、お互いのことを愛しあっています。彼女は、僕がダンスや文化に対してやっている仕事や、ダンスに関するいろんな境界を壊していることをリスペクトしてくれていますし、僕は彼女を、力強いダンサーとして、そしてムーヴメントの中に自分の個性を見つけ出している人としてリスペクトしています。彼女から学ぶことは多いです。同時に彼女も僕から多くのことを学んでいる、そんな関係だと思います。

―以前、東京のストリートで踊っている動画をアップしていましたね。日本には何度もきているのですか?
LB:妻に「私よりも日本に行っている」とからかわれるほどです(笑)。日本のカルチャーが大好きで、僕のムーブには日本のアニメやカルチャーから取り入れたものもあるんですよ。本当なら映画に合わせて今すぐにでも日本に行きたいくらい。一昨年、パンデミックになる前、日本で妻と一緒にダンスのワークショップをやったこともあるので、また日本に行けたら今度は子供たちにダンスを教えてみたいですね。

―若い頃のあなたにとってダンスとはどんなものでしたか?そして今のあなたにとっては?
LB:子供の頃、僕の家庭はとても貧しくて、姉と一緒にダンスをすることだけが最高の時間の過ごし方だったんです。踊っている時だけが自由を感じられる時間。誰にも断罪されることなく、誰にも批判されることなく、本当に自分自身の喜びのためだけに踊って、本当に幸福になれる究極の自由だったんです。

今の自分にとっては、ダンスは喜びだけでなく、ミッションがあると思っているんです。後に続くダンサーたちをインスパイアしていきたい。僕がやってきたことは夢物語ではなくて、実際にできるんだよと伝えたい。そしてダンスというアートフォームは、他の芸術と同様にファインアートになるもので、エンタテインメントとして消化するだけでなく、世界を変える立派なツールにもなるんだよ、というメッセージを広めていきたい。友人であるジョン・ブーズと始めた「MOVEMENT ART IS」(M.A.I.)の活動を通して、そうした自分たちのメッセージを広めてダンサーたちの背中をプッシュし続けられるようにしたいですね。

リル・バック ストリートから世界へ
リル・バック ストリートから世界へ

島津藍(Ai Shimatsu)さんとのコラボ、東京のストリートでのダンス、M.A.Iのショートフィルムが⾒られる動画まとめ
https://note.com/moviola/n/n7ffdf628f9b6


イントロダクション

地面を滑るような足さばき、重力を感じさせない動き、超絶的な足首の柔らかさ。
驚異のダンサー リル・バック。1本の動画をきっかけに、彼はメンフィスの光になった。

全米有数の犯罪多発地域で、キング牧師が暗殺された場所としても知られるテネシー州、メンフィス。そんな闘争の街で育ったチャールズ・ライリー(愛称リル・バック)は、メンフィス発祥のストリートダンス“メンフィス・ジューキン”にのめり込む。「ダンスが上手くなりたい」。それだけを願った少年は、やがて奨学金を得てクラシックバレエにも挑戦、ジューキンとバレエを融合させ、名曲「白鳥」(「瀕死の白鳥」)を踊った。
やがて、その「白鳥」を世界的チェロ奏者ヨーヨー・マに見初められ、あるパーティーで共演。偶然居合わせた映画監督スパイク・ジョーンズがその様子を携帯で撮影し、YouTubeに投稿した。その1本の動画が、リル・バックの運命を変えていく。
タフな街に育った少年が唯一無二の世界的ダンサーとなり、メンフィスの子供たちの光になるまでの軌跡を描いた本作は、バンジャマン・ミルピエのドキュメンタリーなどを手掛けたルイ・ウォレカン。
ジャネール・モネイ、マドンナとの共演や、ヴェルサーチ、シャネルなどとのコラボなど、多彩な活躍を続けるリル・バックのダンスは必見だ。

リル・バック ストリートから世界へ
リル・バック ストリートから世界へ
リル・バック ストリートから世界へ

作品タイトル:『リル・バック ストリートから世界へ』
監督:ルイ・ウォレカン
原題:LIL BUCK REAL SWAN|2019年|フランス・アメリカ|ドキュメンタリー|85分
配給:ムヴィオラ

公式サイト:http://moviola.jp/LILBUCK/
公式Twitter:@lilbuck_eiga
コピーライト:(C)2020-LECHINSKI-MACHINE MOLLE-CRATEN “JAI” ARMMER JR-CHARLES RILEY

ヒューマントラストシネマ渋谷、
新宿シネマカリテ、アップリンク吉祥寺他全国順次公開

 

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