伊藤沙莉主演『タイトル、拒絶』の劇中歌「燃える海」を担当する女王蜂・アヴちゃん&著名人からコメント到着! ―公開中

2013年に山田佳奈監督自身により初演された同名舞台の映画化で、山田監督の長編初監督作品『タイトル、拒絶』が新宿シネマカリテほか全国順次公開中だ。

それぞれが抱える事情に抗いながらも力強く生きようと進むセックスワーカーの女性たちが描かれている本作で、主人公・カノウを演じるのは、若手実力派女優の伊藤沙莉。カノウは、以前に体験入店で店に来たものの、いざ行為の段階になって怖気づいてホテルの外に助けを求めて逃げ出した女。伊藤自身が「誰にも渡したくなかった」と話すほど意欲的に臨んだ役だ。

その他、癖の強いデリヘル嬢役を恒松祐里佐津川愛美森田想円井わん行平あい佳野崎智子大川原歩、そして片岡礼子ら個性豊かな女優陣が演じる。さらに、モトーラ世理奈池田大田中俊介般若でんでんなども出演している。

ミニシアターランキング(興行通信社「CINEMA ランキング通信(11月14日~11月15日)」)で第3位(実写映画では第1位)を獲得した本作は、すでに鑑賞した人々の感想ツイートも多く、新作映画Twitterツイート数ランキング(映画レビューサイト「coco」より)でも第1位となった。劇中歌として某シーンで使用されている女王蜂の楽曲「燃える海」に関してのツイートも多く、「作品の雰囲気とマッチしている」「痺れる」「トリハダもの」「ここで流しますかーーー」「(「燃える海が」)流れている時のそれぞれのシーンに号泣」等の称賛が寄せられており、映画の1シーンを音楽が彩っていることがうかがえる。

この「燃える海」は、女王蜂初期作品の楽曲。山田監督の初演舞台のラストシーンにも使用されていた曲で、「変幻自在に声色を変えて力強く歌い上げるこの曲が、男性女性どちらにも優位性を持たせずフラットに物語を後押ししてくれると信じていた」という監督の強い願いにより起用が実現した。女王蜂のアヴちゃんよりからは、以下のコメントが到着している。

 

去年の冬、今回のお話を頂きました。
完成間近の映像を送って頂いた夜、一晩に二度観たことを思い出します。
最後、映画を通じて胸がすくような気持ちになるとき。
私たち女王蜂の残した初期の輝き「燃える海」がかかります。
いまとは違うあまりの破天荒さに、すこしはにかんでしまいながらも、
こんなにぴったり合うなんて!と感動させて頂きました。
街に生きるたくさんの方々の心に、灯る作品。
選んで頂けたことを誇りに思っています。
―――アヴちゃん(女王蜂)

タイトル、拒絶

 

さらに、数々の著名人からも作品への応援コメントが到着した。

 

コメント一覧(敬称略)

世紀の大傑作に近いものが出来た。どうせ映画だろとナメないでください。
なりわいは違えども、これはまぎれもない私達の物語です。
―――高嶋政宏(俳優)

成瀬の『流れる』を思った。田中絹代が伊藤沙莉。
山田監督は成瀬と違って優しい、それぞれの降り積もる悲しみを突き放すことなく一緒にずっと泣いてる。
かっこ悪いけどね、すごくいいなあと思った。そんなふうにできたらな、と思った。
―――犬堂一心(映画監督)

ヒリヒリするモノローグから一挙に引き込まれました。人生って何なんだろう?
―――山崎ナオコーラ(作家)

孤独でどこかに逃げたい。人間はなんでこんなに弱く生まれてくるのだろう。
胸がギューッと潰されそうになって苦しくなった。
どこにも、居場所がない彼女たちを男性とか女性とかの概念を飛び越えて人として
どこかでギュッと抱きしめて温度を与えてあげたくなった。
彼女たちの叫びが本当に苦しくも美しかった。
人間に生まれてよかったと思えるように強く、弱く生きたいと思わせる映画でした。
役者たちの魂の演技を肌で感じて欲しい。
―――森ガキ侑大(映画監督・映像ディレクター)

服を脱ぐよりもずっと素っ裸の女性の姿に、ざわざわしました。心臓の底の辺りがやたら痒いです。
生きていかなきゃ!
―――鈴木圭介(フラワーカンパニーズ)


ストーリー
雑居ビルにあるデリヘルの事務所。バブルを彷彿させるような内装が痛々しく残っている部屋で、華美な化粧と香水のにおいをさせながら喋くっているオンナたち。
カノウ(伊藤沙莉)は、この店でデリヘル嬢たちの世話係をしていた。オンナたちは冷蔵庫に飲み物がないとか、あの客は体臭がキツイとか、さまざまな文句を言い始め、その対応に右往左往するカノウ。
店で一番人気の嬢・マヒル(恒松祐里)が仕事を終えて店へ戻ってくる。マヒルがいると部屋の空気が一変する。何があっても楽しそうに笑う彼女を見ながら、カノウは小学生の頃にクラス会でやった『カチカチ山』を思い出す。「みんながやりたくて取り合いになるウサギの役。マヒルちゃんはウサギの役だ。みんな賢くて可愛らしいウサギにばかり夢中になる。性悪で嫌われ者のタヌキの役になんて目もくれないのに・・・。」
ある時、若くてモデルのような体系のオンナが入店してきた。彼女が入店したことにより、店の人気嬢は一変していった。その不満は他のオンナたちに火をつけ、店の中での人間関係や、それぞれの人生背景がガタガタと崩れていくのだった・・・。

作品タイトル:『タイトル、拒絶』
出演:伊藤沙莉
恒松祐里 佐津川愛美 / 片岡礼子 / でんでん
森田 想 円井わん 行平あい佳 野崎智子 大川原 歩
モトーラ世理奈 池田 大 田中俊介 般若
監督・脚本:山田佳奈
劇中歌:女王蜂「燃える海」(Sony Music Labels Inc.)
プロデューサー:内田英治 / 藤井宏二
キャスティングプロデューサー:伊藤尚哉
企画:DirectorsBox
制作:Libertas
製作:DirectorsBox / Libertas / move / ボダパカ
2019年 / 日本 / カラー / 98分 / シネマスコープ / 5.1ch レイティング:R15+
配給:アークエンタテインメント

公式サイト:http://lifeuntitled.info/
公式Twitter:https://twitter.com/titlekyozetsu
コピーライト:(C)DirectorsBox

現在全国順次公開中
12月4日(金)より池袋シネマ・ロサにて公開スタート

 

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