『ムーンライト・シャドウ』佐藤緋美、臼田あさ美ら追加キャスト&本予告・メインビジュアル・コラボレーションソング解禁!

ムーンライト・シャドウ

吉本ばなな著「キッチン」に収録されている同名短編小説を映画化した『ムーンライト・シャドウ』の公開日が2021年9月10日()全国ロードショーとなることが明らかになった。また、追加キャスト、本予告&メインビジュアル&コラボレーションソングが解禁された。

本作は、ある日突然、愛する人を亡くした主人公のさつきが、死者ともう一度会えるかもしれない、という不思議な現象〈月影現象〉を通して、哀しみをどう乗り越えるのかを描いた「さよなら」と「はじまり」のラブストーリー。

先日、主人公さつき(小松菜奈)の恋人で、突如帰らぬ人になってしまう等役を宮沢氷魚が演じることが発表され、原作ファンの間でも⼤きな話題をさらった本作だが、この度新たに、等の弟・柊(ひいらぎ)役を佐藤緋美、柊の恋人・ゆみこ役を中原ナナ、そして、等を亡くしたさつきの前に現れる不思議な女性・麗(うらら)役を臼田あさ美が演じることが明らかになった

柊は兄の等と自身の恋人・ゆみこを同時に亡くし、兄の恋人であったさつきともに深い哀しみに打ちひしがれながらも、少しずつ“生きていく”という日常を取りもどしていく難しい役どころ。そんな柊役を今回オーディションで勝ち取ったのが、注目の若手俳優・アーティストの佐藤緋美

柊は亡くなった恋人・ゆみこのセーラー服を着て日々を過ごし何かを感じようとする、原作でも非常にインパクトのあるキャラクター。佐藤は演じることが決まった際、「まさかこの役をいただけるとは思っていなかったのでびっくりした。柊は僕自身と合致する部分が全くないので、正直すごく難しかったけれど、だからこそ挑戦してみたいと思った」と語っている。印象的なもみあげ・おかっぱの髪型も「素の自分とは違う姿で演じたい 」と自ら監督に提案したという。

監督は佐藤を起用した理由として「オーディションで、独自のリズムとテンポによって出来た別世界に住んでいるような印象で、原作で描かれる柊にとても近いと感じた」と語り、現場では「自由奔放で、刺激的なエネルギーを発していた」と振り返る。

そしてもう一人、原作ファンが注目していたキャラクターで、さつきの前に現れる不思議な女性・麗役に挑んだのは臼田あさ美。麗は、どこかミステリアスな存在感を放ちながら、「満月の夜の終わりに死者ともう一度会えるかもしれない」という不思議な現象〈月影現象〉へ、さつきと柊を次第に導いていく。

臼田は、オファーを受けたときのことを「とても不思議なキャラクターで、答えがないと感じた。『監督はこの作品をどんな風に撮るんだろう?』と、予測できない部分に興味が湧いた」と振り返っており、麗がどんな風に作品にスパイスを加えているのか、期待が高まる。

柊の恋人・ゆみこを演じた中原ナナは、「カネボウ」や「コカ・コーラ」、「Adidas」などの海外広告のイメージモデルとして活躍するが、本作でゆみこ役のオーディションを見事に勝ち抜き、鮮烈な女優デビューを果たした。そしてさつきの親友・蛍役を吉倉あおい、さつきや柊と麗を巡り合わせる充役に中野誠也など、原作にはないオリジナルのキャラクターも登場する。

また、あわせて60秒の予告映像が解禁され、本作のコラボレーションソングとして小袋成彬による「Parallax」(ソニー・ミュージックレーベルズ)が起用されることが明らかになり、本作の予告映像で楽曲も同時に初解禁された。

ムーンライト・シャドウ
小袋成彬

「等はいつも、小さな鈴を肌身離さず持ち歩いていた。それは彼のそばを最後まで離れない運命となった──。」さつきの含みのあるナレーションとともに始まる映像には、失くした鈴をきっかけに出会い、恋に落ち、付き合い出すさつきと等の幸せいっぱいの姿が。そして、等から紹介され、初めて会ったときから意気投合した等の弟・柊とその恋人のゆみことの、何気ないけれど穏やかで幸せな4人の日々が、安らかでどこか神秘的な音楽とともに美しく収められている。

だが、突然の着信音により状況は一変。「事故があって、二人とも、死んだ──。」柊から電話越しに受けた突然の訃報に、深い哀しみに打ちひしがれ、生きる気力さえも失ってしまったような、痛々しいさつきの姿が画面いっぱいに映し出される。そしてコラボレーションソングの「Parallax」が流れるとともに、不思議な女性・麗に出会い、「満月の夜の終わり」に「死者と再会できる」〈月影現象〉という不思議な現象に導かれていくさつきと柊の姿が描かれる。

さつきの中に湧き上がる等と過ごした愛しい記憶、「もう、その音は、私の頭の中にしかなくて……」涙を流しながらあふれる想いを“声”に出すさつき。彼らは愛する人との別れをどう乗り越えるのか──。「どこかとどこかの歯車が、偶然噛み合ったら、何かが起こるのかも。」最後の等からのメッセージに込められた意味とは。「さよなら」の先にある「はじまり」がどのように描かれるのか、本編に期待が高まる。そして、小袋成彬の「Parallax」が本作のどこか日常から少し浮いているような世界観とマッチし、その美しくも儚いメロディーが映像を彩る。

同時に解禁されたメインビジュアルには、さつきとその愛する人、等の姿が。二人は同じ空間にいて、お互いを見つめ合っているかのようだが、さつきと等、それぞれの目には一体何が写っているのか、それぞれは何を思い、どこへ向かおうとしているのか、見る者によってさまざまな捉え方ができるビジュアルとなっている。

「ひとつのキャラバンが終わり、また次が始まる。」と綴られたコピーは、原作の小説でも非常に印象深く刻まれている、主人公・さつきの台詞である。「キャラバン」という、一見聞きなれないが心の奥深くに残るその言葉からは、原作者・吉本ばななの作品が内包する、現実と妄想の狭間のような独特の世界観が浮かび上がり、それは映像となった本作にも描かれている一つの“メッセージ”だ。そのメッセージに込められたものとは一体何なのか、さつきの視線の先には一体何が映し出されているのか、是非スクリーンで確かめたい。

ムーンライト・シャドウ
ムーンライト・シャドウ
ムーンライト・シャドウ
ムーンライト・シャドウ
ムーンライト・シャドウ

原作情報

吉本ばなな「ムーンライト・シャドウ」
1988年 新潮社刊「キッチン」収録作品

1987年 日本大学芸術学部長賞受賞
1988年 泉鏡花文学賞受賞

「ムーンライト・シャドウ
吉本ばなな『キッチン』(新潮文庫刊)

ストーリー
さつき(小松菜奈)と等(宮沢氷魚)は、鈴の音に導かれるように、長い橋の下に広がる河原で出会った。恋に落ち、付き合うまでに時間はかからなかった。等には3つ下の弟・柊(佐藤緋美)がいて、柊にはゆみこという恋人(中原ナナ)がいた。初めて4人で会ったときから意気投合し、自然と一緒に過ごす時間が増えていく。食事をしたり、ゲームをしたり、ゆみこが気になっているという〈月影現象〉について「もしも現実に月影現象が起きたら、誰に一番会いたいか?」を語りあったり。何気ないけれど穏やかで幸せな日々が過ぎていくなかで、別れは前触れもなくやってきた。等とゆみこが死んだ──。深い哀しみに打ちひしがれるさつきと柊。愛する人を亡くした現実を受け止めきれず、ショックで食べることも忘れ、ひたすら走るさつき。そんなさつきを心配しながら、ゆみこの制服を着て何かを感じようとする柊。それぞれの方法で哀しみと向きあおうとしていた。ある日、2人は不思議な女性・麗(臼田あさ美)と出会い、少しずつ“生きていく”という日常を取りもどしていく。そして、以前みんなで語り合った〈月影現象〉に導かれていく。もう一度、会いたい、会いに来てほしい──。その現象とは、満月の夜の終わりに死者ともう一度会えるかもしれない、という不思議な現象だった……。

作品タイトル:『ムーンライト・シャドウ』
出演:小松菜奈 宮沢氷魚 佐藤緋美 中原ナナ 吉倉あおい 中野誠也 臼田あさ美
原作:「ムーンライト・シャドウ」吉本ばなな(新潮社刊「キッチン」収録作品)
監督:エドモンド・ヨウ
脚本:高橋知由
配給宣伝:SDP、エレファントハウス

公式サイト:moonlight-shadow-movie.com
公式Twitter:@moonlight_sdw
公式Instagram:@moonlight_sdw
コピーライト:(C)2021映画「ムーンライト・シャドウ」製作委員会

2021年9月10日(金)全国ロードショー!

 

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