映画『逃げきれた夢』滝藤賢一、田口トモロヲ、津田寛治、寺島進、吉田羊らが主演の光石研を称賛!著名人からのコメント到着

第76回カンヌ国際映画祭 ACID部門に正式出品された映画『逃げきれた夢』(6月9日(金)公開)をいち早く鑑賞した著名人・映画業界関係者から応援コメントが到着した。

本作は興業映画デビューを飾る二ノ宮隆太郎監督が2019年フィルメックス新人監督賞グランプリで受賞した脚本を元に映画化。北九州を舞台に定時制高校の教頭を務める中年男性・末永周平が、記憶が薄らいでいくことをきっかけに自分の人生を見つめ直し、新たな一歩を踏み出そうとする姿を描いた。

主人公の周平を演じるのは、12年ぶりの映画単独主演作となる光石研。また、物語のカギを握る元教え子・平賀南には北九州出身の吉本実憂。そのほか、主人公の妻・彰子を坂井真紀、娘・由真を工藤遥、さらに旧友・石田を松重豊が演じる。

コメント一覧(五十音順・敬称略)

●足立紳(脚本家・映画監督)
この主人公はなにをしているのだろう?自分は今何を見ているのだろう?と思いながら食い入るように緊張感のただよう画面を見つめていた。
見ているうちに、周囲の誰からも信用も尊敬もされていなさそうなこの主人公の男をどこかで見たことのあるような気がしてきた。
「あ、これ俺だ……」 
だがこの映画の主人公はそれまでの人生を小さくとも覆そうと映画の中で描かれている数日間を懸命に生きる。
ラストシーンのあとの主人公の翌朝の目覚めは、いつもより少しだけ良かったのではないだろうか。
そんな目覚めを得るために、俺もちゃんと生きようと思った。

●今泉力哉(映画監督)
二ノ宮隆太郎監督の映画を見るといつも悔しい気持ちになる。こんな映画をつくってみたいといつも思うからだ。この映画を必要としている人にこの映画が届きますように。人間のささいな変化を自分もこんな風に描けるようになりたい。

●神谷直希(東京フィルメックス プログラム・ディレクター)
濱口竜介監督や三宅唱監督の登場以降、日本映画に新時代が到来している。多くの良識ある観客が抱いてきたであろうそんな予感がまさに現実となりつつある今、この『逃げきれた夢』を見逃す手はない。二ノ宮隆太郎監督もまた新時代を担っていく作家の一人であることを、この映画は慎み深く、しかし鮮烈に告げている。

●瀬々敬久(映画監督)
描かれている世界は小さいけれど大きなものが伝わってくる。
言葉にならない感動というものがあるとしたらこの映画に違いない。

●滝藤賢一(俳優)
光石さん…カンヌって…凄えっす…
ついに“世界のケンミツイシ”になったんすね…泣けてくるっす…
『逃げきれた夢』まるで光石研の生き様を観てるようで…堪らねぇっす…

●田口トモロヲ(俳優など)
共演した際、光石さんの家に遊びに行きたいって言ったら、駄目!壁に落書きとかするでしょと拒否されました。笑いながらも、ちょっぴり悲しかった僕。以後はそぉんな関係を修正するために僕の役者道はあります。
俳優にとって夢のようなアテ書き的映画。さり気なく己を晒しつつ名優への道を歩む光の石に近づけるよう、精進したいと思います!

●津田寛治(俳優)
光石研さんから目が離せない。
表情、仕草、歩き方、言葉、そのどれもが魅力的だ。
それは一人の俳優にとどまらず映画全体を包み込んでいる。
共演者、ストーリー、カメラワーク、編集、空気感、そして北九州の町。
光石さんの人生に流れる血が、溢れんばかりに染み渡った映画だ。

●寺島進(俳優)
昭和な生き方を半世紀やってて令和という時代に入り、世の生き様と抗ってきた俺は暗中模索中だった。
が!本作を拝見して、道が開けてきたわけなんだよ、、、これでいいんだ!と。
寅さんじゃないけど世の中、女性はしっかりしてて、男性は情けないぐらいが微笑ましいかもね。
我々世代の代表者、光石研さん最高!!

●三宅唱(映画監督)
こんな背中も、こんな沈黙も、これまで自分は見ようとも聞こうともしていなかったらしく、ずっとスリリングでした。その辺の路上なのに、いやその辺の路上だからこそ、ただの立ち話がどんどん切実な時間になるんだろうか。ともかく、光石研さんをもっとみていたい、終わらないでくれ!と思いました。

●山下敦弘(映画監督)
二ノ宮隆太郎の映画を観ていると、いかに他の映画が余計なモノで埋め尽くされているのかを思い知らされる。無駄が無いせいで、この映画は異常に静かだ。だけど、俳優たちを見つめる監督の熱量が凄過ぎて、静かだけど、常にざわざわしている。だから全く退屈しない。物語のために俳優が動くのではなく、役者が動き出して物語が生まれる。そんな映画として当たり前のことを思い出させてくれました。二ノ宮ありがとう。あと光石さん最高でした。

●吉田羊(俳優)
これまでの分岐点で選択を間違えた後悔は沢山あるけれど、この映画があれば、次に来るかもしれないターニングポイントは怖くない気がした。頑張れでも頑張るなでもない、ただそこにいて寄り添ってくれる映画。そいにしても、しゃあしくて情けない九州弁の光石さんは愛おしくてたまらんとよ。

ストーリー
北九州で定時制高校の教頭を務める末永周平。ある日、元教え子の南が働く定食屋で、周平は支払いをせず無言で立ち去ってしまう。記憶が薄れていく症状によって、これまでのように生きられなくなってしまったようだ。待てよ、「これまで」って、そんなに素晴らしい日々だったか?妻の彰子との仲は冷え切り、一人娘の由真は、父親よりスマホ相手の方が楽しそうだ。旧友の石田との時間も、ちっとも大切にしていない。「これから」のために、「これまで」を見つめ直していく周平だが――。

作品タイトル:『逃げきれた夢』
出演:光石研
吉本実憂 工藤遥 杏花 岡本麗 光石禎弘
坂井真紀 松重豊
監督/脚本:二ノ宮隆太郎
製作総指揮:木下直哉
プロデューサー:國實瑞惠、関友彦、鈴木徳至、谷川由希子
撮影:四宮秀俊 照明:高井大樹 録音:古谷正志 美術:福島奈央花 装飾:遠藤善人
衣装:宮本まさ江 ヘアメイク:吉村英里 編集:長瀬万里 音楽:曽我部恵一 助監督:平波亘 制作担当:飯塚香織
企画:鈍牛倶楽部
製作:木下グループ
制作プロダクション:コギトワークス
映倫G DCP/カラー/スタンダード/モノラル/96分
配給:キノフィルムズ

公式サイト:nigekiretayume.jp
公式Instagram:@nigekiretayume
コピーライト:(C)2022『逃げきれた夢』フィルムパートナーズ

6月9日(金)より新宿武蔵野館、シアター・イメージフォーラムほか全国ロードショー

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