『ニューヨーク・オールド・アパートメント』原作者アーノン・グランバーグのオフィシャルインタビュー解禁!

ニューヨーク・オールド・アパートメント

映画『ニューヨーク・オールド・アパートメント』(2024年1月12日(金)公開)より、原作者アーノン・グランバーグのオフィシャルインタビューが解禁された。

安定した生活を夢見て、祖国ペルーを捨てNYで不法移民として暮らすデュラン一家。母ラファエラはウェイトレスをしながら二人の息子を女手一つで育て、息子たちも配達員として家計を支えるギリギリの毎日。街から疎外された自分を〈透明人間〉だと憂う二人の息子はある日、謎を秘めた美しい女性クリスティンと出会い、恋に落ちる。一方母ラファエラも白人男性からの耳触りのいい話に誘われ飲食店を開業するのだが――。

アメリカン・ドリームを夢見る母と年頃のピュアな息子たち。そんな“大都会の弱者”である貧しい移民家族に訪れた悲劇。日陰で生きる〈何者でもなかった〉彼らが恋をして、大切な何かに気づき、はじめて〈自分〉として生きる意味を見出していく。貧しくも懸命に生きる姿をNYでの大胆なロケと、ウィットに富んだ詩的な映像美で紡ぎ出し、真の幸せとは何かを問う1本が誕生した。

そんな本作は、短編『ボン・ボヤージュ』が世界各国の賞を受賞した欧米注目の新進気鋭監督マーク・ウィルキンス待望の長編デビュー作。ベストセラー作家のオランダ人作家アーノン・グランバーグの小説「De heilige Antonio」(英題:SAINT ANTONIO /『聖なるアントニオ』)をもとに、アメリカが抱える移民問題を背景に親子の絆の物語をリアルに描きだした。

ニューヨーク・オールド・アパートメント
原作者 アーノン・グランバーグ

ユダヤ人移民の家族で育ち、母親が強制収容所アウシュヴィッツの生存者だったアーノン・グランバーグは「1997年にオランダで発表した私の小説「De heilige Antonio」は、70万1000部が出版されました。本作は私の経験や、ニューヨークの小さなイタリアン・レストランでウエイターをしていた時の観察に基づいています。それから15年後、マーク・ウィルキンスから連絡がありました。宅配をして稼ぐ2人のメキシコ人の少年、彼らの母親、ヨーロッパから移住してきた作家といった登場人物たちの運命的な引き寄せに関する物語を、彼はドイツ語で読んだそうです。彼は私の小説を映画化したいと言ってくれて、私は彼の人となりに好感を持ち、何も期待せず、映画の詳細も聞かずに「イエス」と答えました」と映画化が決まった経緯を語った。

さらに「ウィルキンスによる映画化は、期待をゆうに超えていました。編集途中のバージョンを鑑賞したとき、私は感動しました。泣けて、笑えて、私の作品の精神に忠実で、ユーモアにあふれ、哀愁が漂い、ニューヨークを愛しつつ理想化しすぎることなく、芸術や人生における不可解な残酷さを描いた映画でした」と実際に映画を見た時の感想を明かした。

本作のラストシーンでは、ラマと自撮りする歩行者役で出演しており「タイムズ・スクエアでエキストラを経験したことも誇りに思っています」と撮影を振り返った。

作品タイトル:『ニューヨーク・オールド・アパートメント』
出演:マガリ・ソリエル、アドリアーノ・デュラン、マルチェロ・デュラン、タラ・サラー、サイモン・ケザー
監督:マーク・ウィルキンス
脚本:ラ二・レイン・フェルタム
原作:「De heilige Antonio」(アーノン・グランバーグ)
日本版テーマ曲:THEティバ「winnie」
2020年/スイス/英語、スペイン語/97分/ビスタ/5.1ch/原題:The Saint Of The Impossible
PG12
配給:百道浜ピクチャーズ

公式サイト:http://m-pictures.net/noa/
コピーライト:(C) 2020 – Dschoint Ventschr Filmproduktion / SRF Schweizer Radio und Fernsehen / blue

1/12(金)、新宿シネマカリテほか全国公開

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