20世紀を代表するアートコレクションを築き上げた女性に迫る『ペギー・グッゲンハイム アートに恋した大富豪』9月上旬公開

ペギー・グッゲンハイム アートに恋した大富豪
(c)Roloff Beny / Courtesy of National Archives of Canada

20世紀を代表するアートコレクションをたった一人で築き上あげ、華麗な恋愛遍歴とともに、多くの伝説を生んだ女性の痛快な一生を捉えた長編ドキュメンタリー映画『ペギー・グッゲンハイム アートに恋した大富豪』が9月上旬よりシアター・イメージフォーラムほか全国順次公開となる

本作は、ペギーの生前に収録されたインタビューに基づき、その人生を追ったドキュメンタリー。「収集作品より恋人のほうが多かった」「女性の自由と権利の“荒れた”見本」などと言われながらも、常人には真似できない胸のすく人生をおくったペギー。20世紀美術の綺羅星のような芸術家たちとの愛の遍歴とともに、いまや伝説となった女性の華麗な一生を、ペギーの生誕120周年となる2018年に是非ご覧頂きたい。

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(c)“Courtesy of the Peggy Gugggenheim Collection Archives, Venice”.

アート界の伝説にして、自由な女性の“荒れた見本”ペゴー・グッゲンハイムとは

ペギー・グッゲンハイム(1898~1979)は、アメリカで当代随一の影響力を持った現代美術のコレクターであり、それらを紹介した人物のひとり。サルバドール・ダリ、パブロ・ピカソを初めとした20世紀を代表する画家の作品を所蔵。また当時無名で、のちにアメリカ美術の先駆者となるジャクソン・ポロックに才能を見出し、支援することで早期の成功へと導いた。ペギーはその生涯の大半をヨーロッパで過ごし、1920年代初めにはパリで自由奔放な生活を送った。ロンドンとニューヨークにギャラリーを構えた後、1948年にヴェネツィアのカナルグランデ沿いにパラッツォ・ヴェニエル・ディ・レオーニという由緒ある邸宅を購入し、自らのコレクションの展示室を備えた自宅に改装。この邸宅は一般市民に公開され、世界中の知識人や美術愛好家たちを引き付けた。

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ペギーは1979年12月23日に死去し、邸宅の庭に埋葬された。隣には彼女が愛した14匹のラサ・アプソ犬たちが眠っている。2018年は生誕120周年、没後39年の年にあたる。

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(c)“Courtesy of the Peggy Gugggenheim Collection Archives, Venice”.

デュシャン、ダリ、エルンスト、ジャコメッティ、モンドリアン、ポロック・・・
20世紀美術の綺羅星のような芸術家たちに加え、
ガゴシアンやアブラモヴィッチといった現代アート界の大物も続々登場!

登場アーティスト
サミュエル・ベケット、コンスタンティン・ブランクーシ、アレクサンダー・カルダー、ジャン・コクトー、パブロ・ピカソ、サルバドール・ダリ、マルセル・デュシャン、 マックス・エルンスト、アルベルト・ジャコメッティ、ジョアン・ミロ、ピエト・モンドリアン、ジャクソン・ポロックほか

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インタビュー出演
ペギー・グッゲンハイム、ジャクリーン・ボグラッド・ウェルド、ラリー・ガゴシアン、ハンス・ウルリッヒ・オブリスト、ロバート・デ・ニーロ、ジョン・リチャードソン、 マリーナ・アブラモヴィッチ、アーネ・グリムシャー、カルバン・トムキンズ、ドミニク・レヴィ、エドマンド・ホワイトほか

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ラリー・ガゴシアン

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マリーナ・アブラモヴィッチ

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ジャクリーン・ボグラッド・ウェルド

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ドミニク・レヴィ

ストーリー
水の都、ベネチア。アートの都としても有名なこの地に、個人のものとしては質・量ともに世界最大級のコレクションを有する美術館が存在する。その名も「ペギー・グッゲンハイム・コレクション」だ。

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NYの富裕な家系に生まれたペギーは、20代の頃、伝統と格式だらけの世界から逃れるため、第一次大戦後の開放的な雰囲気にあふれるパリへ単身渡欧。当時、まだ価値を認められていなかったシュルレアリスムや抽象絵画のような同時代の革命的な表現に出会う。自由を謳歌する反骨的な芸術はペギーの肌になじみ、芸術家たちを支援する傍ら、世間知らずの令嬢から現代美術のコレクター、そして伝説のパトロネスへと華麗なる転身を遂げていく―。

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(c)“Courtesy of the Peggy Gugggenheim Collection Archives, Venice”.

作品タイトル:『ペギー・グッゲンハイム アートに恋した大富豪』
監督:リサ・インモルディーノ・ヴリーランド(『ダイアナ・ヴリーランド 伝説のファッショニスタ(2011)』)
製作:スタンリー・バックタール、デイビッド・コー、ダン・ブラウン、リサ・インモルディーノ・ヴリーランド
撮影:ピーター・トリリング
音楽:スティーブン・アーギラ
編集:バーナディン・コーリッシュ、ジェッド・パーカー
2015年/アメリカ/96分/カラー/DCP/原題:PEGGY GUGGENHEIM ART ADDICT
宣伝:プレイタイム
配給:SDP

9月上旬、シアター・イメージフォーラムほか全国順次公開!

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