映画『ペギー・グッゲンハイム アートに恋した大富豪』予告編解禁!ペギー・グッゲンハイムの波乱に満ちた痛快な生涯とは

ペギー・グッゲンハイム アートに恋した大富豪
(c)Roloff Beny / Courtesy of National Archives of Canada

20世紀を代表するアートコレクションをたった一人で築き上げ、多くの伝説を生んだ女性の痛快な一生を描くドキュメンタリー映画『ペギー・グッゲンハイム アートに恋した大富豪』は9/8(土)より、シアター・イメージフォーラムほか全国順次公開となる。この度、本作の予告編が解禁された。

予告編内では、1978年から1979年の一年間に渡って行われたペギー・グッゲンハイム本人へのインタビュー音声に基づき、その波乱に満ちた痛快な生涯が語られる。大富豪の一族に産まれながら、伝統になじめず、“はぐれ者”として疎外感を味わった苦い過去。父親をタイタニック号の事故で失うなど悲しみの中、当時まだ価値が認められていなかった現代アートのコレクターとして大成していく様子。また、第二次世界大戦中、ドイツ軍の侵攻に対して、支援していた芸術家を連れてアメリカに亡命した逸話や、俳優のロバート・デ・ニーロが、芸術家の両親を支援してもらったエピソードなども語られる。更に、現在でも世界で有数の動員を誇る、自らの邸宅を美術館としてオープンしたベネチアの「ペギー・グッゲンハイム・コレクション」を建てた理由にも触れられている。

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20世紀を代表するアートコレクションをたった一人で築き上げ、
華麗な恋愛遍歴とともに、多くの伝説を生んだ女性の痛快な一生。

水の都、ベネチア。アートの都としても有名なこの地に、個人のものとしては質・量ともに世界最大級のコレクションを有する美術館が存在する。その名も「ペギー・グッゲンハイム・コレクション」だ。NYの富裕な家系に生まれたペギーは、20代の頃、伝統と格式だらけの世界から逃れるため、第一次大戦後の開放的な雰囲気にあふれるパリへ単身渡欧。当時、まだ価値を認められていなかったシュルレアリスムや抽象絵画のような同時代の革命的な表現に出会う。自由を謳歌する反骨的な芸術はペギーの肌になじみ、芸術家たちを支援する傍ら、世間知らずの令嬢から現代美術のコレク ター、そして伝説のパトロネスへと華麗なる転身を遂げていく―。

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本作はペギーの生前に収録されたインタビューに基づき、その人生を追うドキュメンタリー。「収集作品より恋人のほうが多かった」「女性の自由と権利の“荒れた”見本」などと言われながらも、常人には真似できない胸のすく人生をおくったペギー。20世紀美術の綺羅星のような芸術家たちとの愛の遍歴とともに、いまや伝説となった女性の華麗な一生を、ペギーの生誕120周年となる2018年に是非ご覧頂きたい。

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(c)“Courtesy of the Peggy Gugggenheim Collection Archives, Venice”.

作品タイトル:『ペギー・グッゲンハイム アートに恋した大富豪』
登場アーティスト:サミュエル・ベケット、コンスタンティン・ブランクーシ、アレクサンダー・カルダー、ジャン・コクトー、パブロ・ピカソ、サルバドール・ダリ、マルセル・デュシャン、マックス・エルンスト、アルベルト・ジャコメッティ、ジョアン・ミロ、ピエト・モンドリアン、ジャクソン・ポロックほか
インタビュー出演:ペギー・グッゲンハイム、ジャクリーン・ボグラッド・ウェルド、ラリー・ガゴシアン、ハンス・ウルリッヒ・オブリスト、ロバート・デ・ニーロ、ジョン・リチャードソン、マリーナ・アブラモヴィッチ、アーネ・グリムシャー、カルバン・トムキンズ、ドミニク・レヴィ、エドマンド・ホワイトほか
監督:リサ・インモルディーノ・ヴリーランド(『ダイアナ・ヴリーランド 伝説のファッショニスタ(2011)』)
2015年/アメリカ/96分/カラー/DCP
原題:PEGGY GUGGENHEIM ART ADDICT
製作:スタンリー・バックタール、デイビッド・コー、ダン・ブラウン、リサ・インモルディーノ・ヴリーランド
撮影:ピーター・トリリング
音楽:スティーブン・アーギラ
編集:バーナディン・コーリッシュ、ジェッド・パーカー
宣伝:プレイタイム
配給:SDP

公式サイト:peggy.love

9月8日(土)より、シアター・イメージフォーラムほか全国順次公開!

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