映画『天命の城』映画音楽を手掛けた坂本龍一氏のメイキング映像公開―熱望していた韓国映画音楽で目指したものとは

天命の城

『トガニ 幼き瞳の告発』『怪しい彼女』の俊英ファン・ドンヒョクが監督を務め、イ・ビョンホンとキム・ユンソクをW主演に迎えた歴史大作『天命の城』が6月22日(金)よりTOHOシネマズ シャンテ他にて全国公開となる。この度、初の韓国映画音楽を手掛けた坂本龍一のメイキング映像が到着した。

近年では、アカデミー賞3冠『レヴェナント:蘇りし者』、李相日監督作『怒り』の映画音楽を手掛け、常に革新的なサウンドを追求する日本が誇る世界的巨匠、坂本龍一。この度公開されたメイキング映像では音楽収録風景に加え、坂本氏のインタビューが収められている。韓国映画に念願の初参加となった本作への想いを語った。

「韓国映画の音楽をずっとやってみたいと思っていました。脚本がとても興味深い物語で、大変気に入りました。私の最初の目的は、現代の音楽と西洋音楽そして私の音楽と韓国の民族音楽を融合させることだったので、そのことに全ての情熱を注ぎました。ファン監督とは音楽についての細かい部分を話すこともあれば、全体的なイメージについて話すこともありました。彼は明確なビジョンを持っていましたが、私が別の提案をしてもそれに耳を傾けてくれました。『天命の城』は本当に素晴らし作品で、そしてとても挑戦的な作品です。ファン監督の挑戦をとても尊敬しています。」
本作に続き、韓国で初となる展覧会「Ryuichi Sakamoto:LIFE、LIFE」が先月26日(土)よりソウル市内にて開催されている。また、昨年公開されたドキュメンタリー映画『Ryuichi Sakamoto: CODA』のDVD&ブルーレイのリリースを記念した「坂本龍一映画祭」(6月4日(月)~6月13日(水)TOHOシネマズ 六本木ヒルズ)も開催され、今年でデビュー40周年となる坂本氏の国内外での活動にも注目だ。

国の存亡を賭けた男たちの熱き47日間の闘いを描いた、真実の歴史大作

監督を務めたのは『トガニ 幼き瞳の告発』や『怪しい彼女』のファン・ドンヒョク。主演には王と民が生き延びることを第一に考え、清との和平交渉を主張する吏曹大臣チェ・ミョンギル役にハリウッドでも活躍するトップスター、イ・ビョンホン。そしてもう一人、大儀と名誉を重んじ最後まで戦うことを主張する礼曹大臣キム・サンホン役に『チェイサー』『哀しき獣』のキム・ユンソクを迎えた。2人の大臣の対立の中で決断を迫られる朝鮮国王・仁祖には『神弓-KAMIYUMI-』のパク・ヘイル、山城の鍛冶屋役にコ・スと、韓国映画界を代表する俳優陣の豪華共演となっている。また、今回音楽を手掛けた坂本龍一は本作が監督映画念願の初参加となっている。時代劇でありながら現代人にも共感を呼ぶストーリー、俳優たちの強烈な演技の相乗効果を通じて重厚な余韻と感動を伝え、ファン監督初の時代劇となる本作を傑作に仕上げた。

ストーリー
1636年、清が朝鮮に侵入し「丙子の役」が勃発。敵軍に完全包囲され、冬の厳しい寒さと飢えが押し寄せる絶体絶命の状況の中、朝鮮の未来を見据えた大臣たちの意見は激しく対立する。平和を重んじ清と和睦交渉を図るべきだと考える吏曹大臣チェ・ミョンギル(イ・ビョンホン)と、大義を守るべく清と真っ向から戦うことを主張する礼曹大臣のキム・サンホン(キム・ユンソク)。対立する二人の大臣の意見に王・仁祖の葛藤が深まる。抗戦か、降伏か。朝鮮王朝の運命は――!?

作品タイトル:『天命の城』
出演:イ・ビョンホン(『王になった男』) キム・ユンソク(『哀しき獣』) パク・ヘイル(『神弓-KAMIYUMI-』) コ・ス(『マルティニークからの祈り』)
監督:ファン・ドンヒョク(『怪しい彼女』『トガニ 幼き瞳の告発』)
音楽:坂本龍一
2017年/韓国映画/139分/カラー/シネスコ/5.1chデジタル/
字幕翻訳:根本理恵
原題:남한산성
提供:ツイン、Hulu
配給:ツイン

公式サイト:http://tenmeinoshiro.com/
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6月22日(金)TOHOシネマズシャンテほか全国ロードショー

記事提供:映画・ドラマニュース

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