『ツユクサ』松重豊と平山秀幸監督が語る主演・小林聡美の魅力とは!? ―構想10年、作品・役柄とのイメージ重なる

ツユクサ

小林聡美を主演に迎え、安倍照雄によるオリジナル脚本を、平山秀幸監督が映画化した『ツユクサ』が4月29日(金・祝)全国公開となる。

本作は、旧知の仲である平山監督と脚本の安倍が10年以上あたため続けてきた人生賛歌の物語。過去を抱えながらも「今」を生きる主人公・五十嵐芙美にこれから訪れるだろう幸せや希望を爽やかに映し出した“大人のおとぎ話”だ。

本作で、50歳を目前に小さな奇跡を体験する主人公・五十嵐芙美を演じた小林は、大林宣彦監督の伝説的な作品『転校生』(82)の主演で映画デビュー。熱狂的な支持を集め、大ヒットした『転校生』での小林の印象は鮮烈だったようで、本作で小林と共演した松重豊は「聞いてみたかったことをお伺いしたり何気ない会話が、僕にとってはワクワクする。小林聡美さんは、どんなことに感動するんだろう、どんなものが好きなんだろう、そういう話をするなかで、(小林聡美のデビュー作)『転校生』を観たときの感覚も思い出したりして。ああ、僕は今、あの小林聡美さんと時間を過ごしているんだ、と思ったら、やっぱりワクワクしますよね、トキメキますよね」と、その魅力を語っている。

その後、小林は『かもめ食堂』(06)、『めがね』(07)、『プール』(09)など、日常の喧騒を離れた場所でゆったりと、自然体で自分らしく生きる主人公を演じ、女性たちから絶大な支持を得てきた。それらの作品で人生の豊かさを表現してきた小林が、本作でも、海辺の小さな田舎町を舞台に、丁寧に生きることの大切さを、より大人の視点で優しく導いていく。

本作の構想にかかった10年間のうちに、『かもめ食堂』『めがね』などに主演したことで、日々を丁寧に生きるイメージを持たれるようになった小林。本作でメガホンをとった平山監督は「僕の世代だと『転校生』のイメージが強いですが、今の人たちにはスローライフ的なイメージを抱かれるキャラクターなのかな。力まずに撮るというフォームとスローライフが重なったのかもしれない」と、本作のコンセプトと、小林の持つイメージがちょうど重なったと言う。

続けて「小林さんは歳を重ねても永遠の少女なんですね。(笑)10年前も今も、僕が描いていた芙美像は全く変わりません。今、このタイミングだったことで、小林さんと芙美が重なったと思っています」と、小林の変わらぬキュートな魅力と、構想から10年を経たからこそ、現在の小林と芙美の役柄とがぴったり重なったと明かした。

コロナ禍や、ここ最近の胸を痛めるような世界情勢、気のふさぐニュースばかりが続くが、そんな時こそ、過去を抱えながらも「今」を生きる芙美の姿と、これから訪れるであろう幸せや希望を爽やかに映し出した本作を観れば、心に栄養を補給できそうだ。観終わった後には、いい本を読んだ後の読後感のような、心地よさや、ふんわりした楽しさが心に残るだろう。

ストーリー
とある小さな田舎町で暮らす芙美。気の合う職場の友人たちとほっこり時間を過ごしたり、うんと年の離れた親友の少年と遊びに出かけたり、ある日、隕石に遭遇するというあり得ない出来事を経験したり。そんなふうに日々の生活を楽しく送るなかで、ときおり見え隠れする芙美の哀しみ。彼女がひとりで暮らしていることには理由があって、その理由には“ある哀しみ”があって、そして草笛をきっかけに出会った男性と恋の予感も訪れて……。

作品タイトル:『ツユクサ』
出演:小林聡美
平岩紙 斎藤汰鷹 江口のりこ
桃月庵白酒 水間ロン 鈴木聖奈 瀧川鯉昇
渋川清彦 / 泉谷しげる / ベンガル
松重豊
監督:平山秀幸
脚本:安部照雄
音楽:安川午朗
主題歌:中山千夏「あなたの心に」(ビクターエンタテインメント)
配給:東京テアトル

公式サイト:tsuyukusa-movie.jp
公式Twitter:tsuyukusa_movie
コピーライト:(c)2022「ツユクサ」製作委員会

4月29日(金・祝)全国公開!

関連記事:
都倉俊一が手掛けた往年の名曲が物語を彩る― 『ツユクサ』主題歌・中山千夏「あなたの心に」使用30秒予告映像解禁!
『ツユクサ』場面写真解禁!草笛を吹く松重豊&歌を口ずさむ小林聡美の姿や、平岩紙、江口のりことの仲良しランチ姿など
【レポート】『ツユクサ』大ヒット祈願&完成報告イベントに小林聡美、斎藤汰鷹、平山秀幸監督が登壇! ―4/29公開
今日を精一杯に生きる“大人のおとぎ話”小林聡美主演×平山秀幸監督『ツユクサ』4/29(金・祝)公開決定&本編映像初解禁
小林聡美主演!平山秀幸監督最新作『ツユクサ』2022年GW全国公開決定 ―共演に松重豊ら

↑上に戻る