『ベスト・キッド:レジェンズ』NYプレミアにジャッキー・チェン、ラルフ・マッチオ、ベン・ウォンら登壇

映画『ベスト・キッド:レジェンズ』のNYプレミアが現地時間5月27日にSVAシアターにて開催され、ジャッキー・チェン、ラルフ・マッチオ、ベン・ウォンら豪華キャストが登壇した。

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(左から)ジャッキー・チェン、ベン・ウォン、ラルフ・マッチオ

全世界で大ヒットを記録した映画『ベスト・キッド』シリーズ。1985年に日本公開されたオリジナルの『ベスト・キッド』(1984)は、いじめられっこの高校生ダニエル(ラルフ・マッチオ)が、空手の達人ミヤギ師匠(ノリユキ・パット・モリタ)と出会い独特な修行方法により心身共に成長、ラストの空手大会で因縁の相手に勝利する感動作で、のちに続編も製作されるほどの人気シリーズとなった。

さらに2010年にはジャッキー・チェンと、ウィル・スミスの息子のジェイデン・スミスによるリメイク版が製作され、ジャッキーは空手ではなくカンフーの達人として、ジェイデン演じる少年ドレの師匠として登場、全世界で大ヒットを記録した。

そして、シリーズ最新作となる今作では、オリジナル版で主役の「カラテ・キッド」を演じたラルフ・マッチオがスクリーンに復活し、リメイク版でカンフーの師匠を演じたジャッキー・チェンと初競演を果たす。

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この日、バナーや看板などすべてが赤色で統一された会場には、現地のアメリカをはじめ各国からのジャーナリストたちが集結。空手胴着にハチマキ姿のファンや、想いを綴ったパネルを持ち寄るファンの姿も見受けられるなど、熱気に包まれていた。

そして、カンフーの達人ハン師匠を演じたジャッキー・チェン、空手の達人ダニエル・ラルーソを演じたラルフ・マッチオ、主人公の少年リーを演じたベン・ウォンらメインキャストを含む俳優陣や監督ら豪華メンバーが登場。ファンを大切にすることで知られるジャッキーは今回もファンとの交流を欠かさず、サインや写真撮影にも快く応じ、会場を大いに盛り上げた。

さらに、今回ゲストとしてドラマシリーズ「コブラ会」で主人公ジョニーの息子ロビー・キーン役を演じたタナー・ブキャナンと、ダニエルの娘サマンサ・ラルーソ役を演じたメアリー・マウサーも登場。「コブラ会」の共演をきっかけに婚約したことで話題となった2人も会場に駆けつけ、『ベスト・キッド:レジェンズ』の記念すべきイベントに花を添えた。

メインキャスト3人はメディアの取材に応じ、ジャッキーは『ベスト・キッド』シリーズに参加することになった経緯について、「若い頃に『ベスト・キッド』を観て、“なんでラルフ・マッチオなんだ?どうして僕じゃないんだ?僕だってできるのに!”って思ったんだ(笑)。数年後、ウィル・スミスから『ベスト・キッド』の新作をやるって電話がかかってきて、“それはいいね!”と答えた。でも、問題は―僕がもう若くなかったこと。するとウィルが言ったんだ。“違うよ。君には“ミヤギ師匠”をやってほしい”ってね。ちょうどそのタイミングで、僕自身も“もう自分はアクションスターではない”と観客に伝えたいと思っていた。ロバート・デ・ニーロやダスティン・ホフマンのように、〈戦える俳優〉になりたかったんだ。それが『ベスト・キッド』に参加した理由。観客に理解してもらうまでに10年かかったけどね!」と、2010年に公開されたリメイク版『ベスト・キッド』に出演した際の裏話を語ってくれた。

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ラルフは『ベスト・キッド』最新作について、「スタジオと何度も話し合いました。コンセプトは理解していたんですが、その時僕はちょうど『コブラ会』の撮影真っ最中で、まだその物語を完結させているところだったんです。だから、ダニエル・ラルーソのストーリーがどう着地するのか、そして彼の進化がどこへ向かうのかを知る必要がありました。それで、舞台が3年後であるとわかった時、『コブラ会』を通じた小さな中年の危機を乗り越えて、ダニエルが“自分史上最高の状態”に至っていた、という着地点に納得がいったんです。そして、彼がミヤギ先生のような存在になりつつあり、自分の経験を、助けを必要としている少年に引き継いでいく…そんな要素があることに魅力を感じました」と、ドラマシリーズ「コブラ会」を経て、本作の撮影に満足のいく形で臨むことができたと話した。

また、「ミヤギ先生がハン師匠を知っていたかもしれないという設定も興味深かった。ジャッキー・チェンとスクリーンで共演できるというのも本当に素晴らしい経験でした」と本作で実現した夢の共演にも喜びを語った。

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そしてベンは、主役として抜擢されるまでの道のりについて「本当に大変でした。最初のオーディションから役が決まるまで2か月近くかかりました。世界規模でのキャスティングで、選考を通過するのをただひたすら待ち続ける日々です。最初のオーディションテープを送って、また別のテープを送り続けて…それから面接の繰り返し。正直なところ、あまりエキサイティングな体験とは言えず、吐きそうなくらい緊張しました(笑)でも、最終的には報われました」とオーディションの過酷さと、それを乗り越えた達成感を明かした。

そして、憧れのジャッキー・チェンとの対面を振り返り、「ジャッキー・チェンに会った時、言葉を失ってしまったんです。僕は中国で育ったので、ジャッキー・チェンという存在は映画そのものと同義でした。まるでチャーリー・チャップリンに会ったような感覚で、彼は間違いなく映画史に名を残す存在です。でも、実際に会ってみると、すごく陽気でフレンドリーな方なんです」とジャッキーの人柄に、深い感動と喜びを滲ませながら語った。

『ベスト・キッド:レジェンズ』は8月29日公開。

ストーリー
17歳の高校生リー(ベン・ウォン)は、北京でハン師匠(ジャッキー・チェン)からカンフーの指導を受けていたが、最愛の兄を襲った不幸な出来事の後、母親と共にNYに移住。悲しみから抜け出せず、戦うことを封印したリーに手を差し伸べたのは、クラスメイトのミア。唯一心を許せるミアとの友情を育んでいた矢先、ミアの昔の恋人で、NYの格闘トーナメントを制する絶対王者のコナーに恨みをかってしまい、ミアも家族も巻き込む大きなトラブルを招いてしまう。大切な人を守るために再び戦うことを決意するリー。彼に力を貸すのはカンフーの師匠ハンと空手の達人ダニエル(ラルフ・マッチオ)。戦い方も哲学も異なる2人のレジェンドから格闘スタイルを学んだリーは、新たな極みに達した〈真のファイター〉として、究極の格闘大会に挑む。

『ベスト・キッド:レジェンズ』
出演:ジャッキー・チェン、ラルフ・マッチオ、ベン・ウォン、ジョシュア・ジャクソン、セイディ・スタンリー、ミンナ・ウェン
監督:ジョナサン・エントウィッスル
脚本:ロブ・ライバー
製作:カレン・ローゼンフェルト
エグゼクティブ・プロデューサー:ジェニー・ヒンキー、ラルフ・マッチオ
原題:Karate Kid: Legends
配給:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
https://www.bestkid-legends.jp

8月29日(金)全国の映画館で公開

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