『近畿地方のある場所について』大ヒット御礼舞台挨拶に菅野美穂、赤楚衛二が登壇 バースデーサプライズに大慌て

公開中の映画『近畿地方のある場所について』の大ヒット御礼舞台挨拶が8月20日に新宿ピカデリーで行われ、W主演の菅野美穂と赤楚衛二が登壇した。

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左から菅野美穂、赤楚衛二

全国343劇場で公開された本作は、8月8日~11日の初週4日間で興行収入4.4億円、動員31.8万人を記録し、大ヒットスタートを切り、2025年に公開されたホラー映画の3日間のオープニング成績としては、動員・興行収入ともに第1位を記録した。

本作の大きな反響を受け、菅野は「怖さを楽しんでいただけているのかなと感じます。夏らしくゾクっとする体験と、日常とはまったく違う世界を映画として味わっていただける作品だと思うので、これからも多くの方に観ていただけたら嬉しいです」とコメント。

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一方の赤楚も「僕の友達も、怖い映画は苦手だけど“面白かった”と言ってくれました。恐怖だけでなく、考察の面白さもあるので、ぜひ楽しんでほしいです」と語った。

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韓国では日本公開から5日後の8月13日に公開され、動員数が現時点で12万人を超え、2025年に韓国にて公開された実写の日本映画としては第1位の成績となっていることが発表されると、会場からは拍手喝采。赤楚も思わず「カムサハムニダ!」と歓喜した。

さらに今週末から台湾、そして今後タイでも公開を予定していることから、菅野は「呪いが末広がりになっていったらいいな」と、作品の広がりに期待を寄せた。赤楚も「めっちゃ嬉しいですね!そしてみなさんが近畿地方に集まって、聖地巡礼とかしてくれたらさらに嬉しいです。バスツアーもまたやっていただきたいです(笑)」と、“東京プレミア”の一環として行われた未曾有のバスツアーにも触れ、映画の拡がりを喜んだ。

全ての謎が“近畿地方のある場所”につながり、繰り返し観る度に新たな驚きが待ち受けている本作。リピート鑑賞時のおすすめポイントを尋ねられた菅野は、「団地で子供たちが『ましらさま』遊びをしているシーン。最初に観た時は私も気づかなかったのですが、子供たちの遊びの中に“何か”が映っているんです!それにラストシーンにも、初回では気付きにくい“何か”があると聞いて…。初めて観る方は何も考えずに楽しんでほしいですが、出演者でも気付けない部分があるので、私ももう一度映画館で確認したいと思っています!」とコメント。

赤楚は「僕も気付けなかったので、次はラストに注目して観てみたいですね」と共感しながら、「映画の最後にどんでん返しの要素もあるので、誰がどういう目線で“近畿地方のある場所”に誘おうとしていたかというのは、ぜひよく見てほしいです」と見どころを語った。

続いては、公式SNSで募集された菅野と赤楚への質問コーナーへ。「今年No.1ホラーに輝いた本作ですが、この世で一番怖いものはなんですか?」という質問には、菅野が「幽霊ですね!」と即答。「以前、シチリアのカタコンベに行ったことがあるんです。カタコンベは共同墓地のような場所で、とても雰囲気があって怖いんです。もしかしたら、カタコンベがこの世で一番怖い場所と思えるかもしれません!」と語った。

対する赤楚は、「僕は虫が怖いです!昔はセミやカブトムシにも触れられたんですけど、今は羽音だけで怖くて…。犬や猫と違って、虫は何を考えているかわからないのが一番怖いですね」と顔を強張らせる。これに菅野も「白石監督も、“何を考えているかわからないものが自分に向かってくるのが一番怖い”とおっしゃっていましたよね!」と共感していた。

さらに、劇中で印象的に登場する「おいでーおいでーかき(柿)もあるよー」という謎のメッセージになぞらえ、「お二人が誰かを招くなら、『〇〇もあるよー』に何を入れますか?」という質問も。菅野は「みんなが来たくなっちゃうのがありますよ…『からあげもあるよー』」と元気に回答し、会場は爆笑。

赤楚も「おいでーおいでー餃子もあるよー」と答え、「今、菅野さんに耳打ちをいただいて…」とネタバラシ。二人の仲の良さと自然なやり取りに、会場は笑いと温かい拍手に包まれた。

そして、本作が思わず絶叫したくなる場面も満載のホラー映画であることにかけて、「お二人が最近叫んだ、または叫びそうになったことはありますか?」という質問には、菅野が「今朝、朝顔に水をあげていたら、びびびびっ!と蝉が鉢の中にいたんです。朝から叫びそうになりました。しかも蝉はなぜか鉢の土の上で羽を休めていて…怖くないですか!?まさにホラー体験でした」と語った。

赤楚は、「最近、日帰りで温泉に行ったとき、山道で鹿が飛び出してきて、その後ハクビシンと猫も続けて出てきて、動物三連チャンでびっくりしました!思わず声が出ましたね。特に鹿には本当に驚かされました」と回答。意外なエピソードに、会場は大盛り上がりとなった。

身の毛もよだつ怪異が次々と襲いかかる本作。実は、有名心霊スポットのトンネルでの撮影中に、実際の心霊現象が記録されていたという。今回の舞台挨拶では、その“現場映像”をスクリーンで公開。脚立にかけられた袋が、風もないのにひとりでにゆらゆらと揺れ続ける様子が映し出されると、菅野は顔を強張らせながら、「私は霊感がないので実際にはわからなかったんですけど、トンネルの撮影は数日間かかっていて、『日々こういうことが起きていたよ』とは聞いていました」と当時を振り返った。

赤楚は「撮影現場って、役者を撮るために周りをたくさんのスタッフに囲まれているので、僕たちが一番怖くないポジションだと思うんです。でもトイレが怖かったですね。トンネルから離れた仮設トイレに行くときは、ライトをかざさないといけなくて、怖くてマネージャーに付き添ってもらいましたもん!」と語り、会場からは笑いが起きていた。

さらに白石監督が袋に近づいた瞬間、なぜか揺れがピタリと止むという不可解な現象も収められており、その“異様なリアルさ”に、会場中からざわめきが。菅野は「監督…びしっと手で止めてましたね(笑)」と笑い、赤楚も「物理で怪異に抵抗しようとするところ、本作にもつながってますよ!(笑)」と応じる。

さらに赤楚は、「白石監督と菅野さんがいれば、この映画の現場は怖くないです。陽のパワーが強くて、絶対に怪異をはじき返すだろうなと思ってました」と語り、会場を笑いに包んでいた。

謎解き正解者だけが参加できる大阪での“近畿プレミア”や、ミステリー・バスツアーを敢行した“東京プレミア”、そしてキャスト陣が自身の恐怖体験を怪談調で披露した初日舞台挨拶など、数々の仕掛けで話題を呼んできたプロモーションも、いよいよ今回がラストステージ。長きに渡る撮影と宣伝活動を共に駆け抜けた菅野と赤楚が、これまでの歩みを振り返った。

菅野は、宣伝活動でいつも赤楚に支えられてきたエピソードを披露。「一緒に取材や舞台挨拶へ行くとき、エレベーターでは必ず『お先にどうぞ』と譲ってくださるんです。あまりに毎回やってくださるので、私から『どうぞ』と言ったこともあるんですけど…それでも遠慮されるので、これからは勝手に先に降ります!(笑)本当に礼儀正しい方です」と語り、最後は深々と感謝のお辞儀をしながら、赤楚への敬意を伝えた。

対する赤楚は、「菅野さんには撮影現場でのたたずまいはもちろん、バラエティ番組などで、あえてルールを破るやり方も学ばせていただきました(笑)。隣でずっと笑っていてくださるからすごく元気になりましたし、楽しかったです。この映画は《場所ミステリー》ですが、菅野さんとご一緒させていただくと、どこに行くんだろうという楽しさがあって、いろんな景色を見させていただいて本当に感謝しています!」と、大先輩の菅野への感謝の思いを力強く伝えた。

イベントのクライマックスには、8月22日に誕生日を迎える菅野を祝うため、真紅の台に乗せられたバースデーケーキが会場に運び込まれた。その上には、長い髪の女性と思われる生首の装飾が施されており、菅野は「生首ケーキとはなんとユニークな!この映画にふさわしくて最高ですね!」と大興奮。

祝福ムードに包まれ、菅野と赤楚が笑顔で記念撮影へと歩み寄ったその刹那、突如として会場に女性の悲鳴が響き渡る。そして台の下から、映画本編で恐怖の象徴として登場する“赤い服の女”が勢いよく出現。映画さながらに両腕を高く上げながら現れた“怪異の再現”に、菅野は「キャー!」と大絶叫。観客席からも悲鳴と歓声が交錯した。

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隣にいた赤楚は、「こらー!俺もビビっちゃった!」と“赤い服の女”に直接クレーム。さらに菅野は、興奮のあまり「ヒーハー!!」と絶叫しながらまさかのハイタッチ。これには赤楚も「この手はそういう意味だったんですか!?」とつられてハイタッチ。やがて落ち着きを取り戻した菅野は、“赤い服の女”を見つめて思わず笑い、「ありがとうございます!」と感謝を伝え、前代未聞の一幕に、会場は爆笑の渦に包まれた。

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記念撮影の後、菅野はあらためて「映画みたいにドキドキしました!やっぱり幽霊と人が一番怖いのかもしれませんね。明後日が誕生日なんですけど、忘れられないお祝いになりました!」と満面の笑みを見せた。

赤楚は、「僕はホラー作品に初参加させていただいて、すごい楽しかったです。宣伝活動もホラーで凝ったものでワクワクドキドキさせられましたし、《場所ミステリー》と言いながらこんなところまで連れてきていただけたのはみなさんのおかげだと思いますので、あらためて感謝です!」とコメントし、イベントは大盛況のうちに終幕した。

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『近畿地方のある場所について』
出演:菅野美穂、赤楚衛二
原作:背筋「近畿地方のある場所について」(KADOKAWA)
監督:白石晃士
脚本:大石哲也 白石晃士
脚本協力:背筋
音楽:ゲイリー芦屋 重盛康平
主題歌:椎名林檎「白日のもと」(EMI Records/UNIVERSAL MUSIC)
配給:ワーナー・ブラザース映画
(c) 2025「近畿地方のある場所について」製作委員会
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