映画『ベスト・キッド:レジェンズ』の公開にあわせてジャッキー・チェンが来日。公開初日となった8月29日と翌30日の2日間で、ハリウッド映画俳優としては日本最多となる計11回の舞台挨拶に登壇した。

本作は、世界興行収入No.1(約3億6000万ドル)を記録した『ベスト・キッド』(2010年)の最新作。前作から15年を経て、ジャッキーは再び“新たなベスト・キッドを導く師”ミスター・ハン役を演じている。
2日間にわたって都内各劇場を駆け巡ったジャッキーは8月30日、TOHOシネマズ 日比谷にて記念すべき11回目にして、最後の舞台挨拶を迎えた。
大きな拍手と歓声に包まれる中、満面の笑顔で登場したジャッキー。会場のボルテージが一気に最高潮へ達すると、「全員古き友人です!忙しく世界中を回ってきたけど、昨日ようやく日本に来られました。今日ここにいるのが一番嬉しいです!」と挨拶。「(舞台挨拶)11回は大変だったけど、皆さんと話せるのが嬉しい。もう1回やっても大丈夫!」と元気な姿を見せ、観客を沸かせた。

2010年公開のリメイク版『ベスト・キッド』について、「当時、オリジナル版の『ベスト・キッド』を映画館に観に行きました。なんで自分にオファーが来なかったんだと思った。そしてある時、ウィル・スミスさんから電話があって、リメイクでマスター役を頼まれた。大ヒットを受けて続編の話も出たが、脚本のやり取りに10年かかってしまった」と振り返った。
その後、子役ベン・ウォンと出会い、4か月間ノンストップでトレーニングを行ったことを明かし、「彼に“努力は必ず将来の自分を助ける”と伝えた。私は今年でこの映画の世界に入って64年。全世界のファンの皆さんのおかげでここまで来られた。本当にありがとうございます!」と深い感謝を述べた。
公式SNSからの質問コーナーでは、自身の“レジェンド的存在”について「チャップリン、黒澤明監督、スタローンやデ・ニーロなどたくさんいます」と回答。「アクションが受け入れられず諦めかけた時、『ロッキー』に励まされたこともある」と映画からの影響を語った。
また自身の映画作りについて「残虐描写や下品な表現は入れない。世界中の子供たちが観られる作品にしたい。僕の作品には愛、平和、団結、環境保護を込めている」と信念を明かした。さらに、今までの舞台挨拶で歌を歌ったことにも触れ、ジャッキー自ら歌う日本語の曲「TOKYO SATURDAY NIGHT」を披露。「結構歌上手でしょ?」と問いかけると、会場からは大きな拍手が巻き起こった。
そして、舞台挨拶11回の記録を達成したジャッキーは、さらにもう1つの記録に挑戦することに。昭和55年(1980年)、『バトルクリーク・ブロー』での来日時に日比谷で手形イベントを実施し、平成に来日した際にも手形を残したことで、昭和・平成の2つの時代をまたいで刻印を残したスターであるジャッキー。そして今回、令和の時代にも新たな手形を刻むべく、特別に“カンフーの型”で挑戦することになった。

その受け手として壇上にサプライズ登場したのが、お笑い芸人・ジャッキーちゃん。「初めまして!」とお決まりのやり取りを交わした後、ジャッキーちゃんが支える粘土板に向けて、ジャッキーが大きく構え、力強くカンフーの型を決めた。昭和・平成・令和と3時代にわたって手形を残した唯一無二の存在になり、ジャッキーは「また20年後にここへ観に来ましょうか!」とさらなる伝説への挑戦へ意欲をみせた。

その後は抽選会で当たった観客に直筆サイン入りカードをファンに手渡しする企画も。直接触れ合った観客は「幸せです!」と感極まり、ジャッキーと熱い抱擁と握手を交わした。
最後にジャッキーは「日本に来て映画館で皆さんに会えるのが一番嬉しい。長年のサポートに心から感謝します。映画を作る力は皆さんが与えてくれるもの。世界中のファンにありがとうを伝えたいです」と語り、「ぜひ映画館で映画を観てください!映画産業を応援してください!“(日本語で)僕、頑張ります!”」と力強く呼びかけた。笑顔で観客へ手を振りながら退場するジャッキーに、観客は最後まで拍手を送り続け、興奮冷めやらぬ中、舞台挨拶は幕を閉じた。

※手形はミッドタウン日比谷4階のTOHOシネマズ日比谷劇場ロビーにて明日8月31日から9月15日まで展示予定。
ストーリー
17歳の高校生リー(ベン・ウォン)は、北京でハン師匠(ジャッキー・チェン)からカンフーの指導を受けていたが、最愛の兄を襲った不幸な出来事の後、母親と共にNYに移住。悲しみから抜け出せず、戦うことを封印したリーに手を差し伸べたのは、クラスメイトのミア。唯一心を許せるミアとの友情を育んでいた矢先、ミアの昔の恋人で、NYの格闘トーナメントを制する絶対王者のコナーに恨みをかってしまい、ミアも家族も巻き込む大きなトラブルを招いてしまう。大切な人を守るために再び戦うことを決意するリー。彼に力を貸すのはカンフーの師匠ハンと空手の達人ダニエル(ラルフ・マッチオ)。戦い方も哲学も異なる2人のレジェンドから格闘スタイルを学んだリーは、新たな極みに達した〈真のファイター〉として、究極の格闘大会に挑む。
『ベスト・キッド:レジェンズ』
出演:ジャッキー・チェン、ラルフ・マッチオ、ベン・ウォン、ジョシュア・ジャクソン、セイディ・スタンリー、ミンナ・ウェン
監督:ジョナサン・エントウィッスル
脚本:ロブ・ライバー
製作:カレン・ローゼンフェルト
エグゼクティブ・プロデューサー:ジェニー・ヒンキー、ラルフ・マッチオ
原題:Karate Kid: Legends
US公開日:2025年5月30日
配給:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
https://www.bestkid-legends.jp
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