映画『盤上の向日葵』坂口健太郎、渡辺謙、熊澤尚人監督が釜山国際映画祭に登場 

映画『盤上の向日葵』が第30回釜山国際映画祭 オープンシネマ部門に正式出品され、9月17日に行われたレッドカーペット&オープニングセレモニーに坂口健太郎、渡辺謙、熊澤尚人監督が登場。翌9月18日には本作のワールドプレミア上映が実施された。

画像1

1996年に創設され、韓国・釜山で開催される釜山国際映画祭(BIFF)。今年は第30回という記念すべき節目の年となり、9月17日~9月26日まで韓国・釜山で開催中。アジアだけでなく、世界各国を代表する映画人が続々と登場するなど、アジア最大規模の映画祭として注目され、昨年の来場者数は約14万人を記録した。

坂口と渡辺、熊澤監督は、メイン会場である「映画の殿堂」で行われたレッドカーペット&オープニングイベントに映画祭公式カーで登場。レッドカーペットに到着するやいなや、多くのメディアからのフラッシュと共に、駆けつけたファンからの大声援が飛び交った。

画像2
画像3

昨年に続き、2年連続の釜山国際映画祭へ参加となった坂口は「すごいエネルギーでした。映画祭というのもありますが、本当にお祭りのような感じで。(他の出品作品で参加している)日本の役者さんや、ディレクターチームにも会えましたが、アジアとして世界に胸を張っていける日本の作品が少しずつ増えているんだなと感じました」と振り返る。

画像4

『怒り』(2016)以来の釜山国際映画祭の参加となった渡辺は「(前回は日本人初の開幕式の司会を務めたが)お客さんもすごく熱狂していたし、歩きながら当時の緊張感が蘇ってきました。アジアのフィルムメーカーがお互いを支え合っているという気をすごく感じましたし、30年というのはやっぱりすごいなと」と、アジア最大級の映画祭の成長と節目の年を大いに称えた。

画像5

オープニングセレモニー会場と同様のメイン会場である「映画の殿堂」の野外スクリーンにて上映される《オープンシネマ部門》出品の本作は、ワールドプレミアにふさわしい釜山最大の座席数(4,500席目途)の野外スクリーンにて上映された。

上映前舞台挨拶に登壇し、満席の客席から大歓声を受けた坂口は「本当に沢山の愛をくださってありがとうございます。嬉しいです!」と流暢な韓国語で応え、渡辺も韓国語で「釜山に戻ってきました!」と力強く手を掲げ、大歓声が会場を沸かした。

画像6

作品について熊澤監督は「とにかく坂口健太郎さんと渡辺謙さんの色気がすごいので、そこにみなさん注目してください」とコメントを送ると、会場から声援が溢れた。

画像7

坂口は「とっても翻弄されながら色んなことに巻き込まれながら、けどそれでもしぶとく生きていく男です。すごく悲しい、切ない瞬間もあるのですが、それも謙さんと一緒に丁寧に少しずつ作った作品です」と自身の役と作品への思いを語る。

画像8

一方、渡辺はそれを受けて「僕は最後の方にちょっとしか出てません(笑)」と冗談を交えて会場を爆笑に包むと、「こんなにもいい加減で嫌な役は久しぶりなのでめちゃくちゃ楽しんでやりました!」と振り返った。

画像9

原作の魅力と映画化への思いについて熊澤監督は「とにかくこの二人が将棋に情熱をかけている。なにかそういう情熱をかけるものというのが、生きていくうえで大切なんだなとすごく感じた小説だったので、そういう熱意、なにかに集中することの大切さもすごく伝わる映画にもなっていますので楽しんでいただけますと」と思いを述べた。

画像10

渡辺は「男が命がけで何かをする、そういう映画だと僕は思っています。なかなかそういう事ができる世の中になってはいないですけど、ある意味本当に血で血を洗うような、そういうことを将棋の世界でやろうとしてる連中の話です。胸を熱くさせてくれる」とコメント。

坂口は「将棋というひとつのアイテムの中で、そこで生まれる人間関係、男たちの生き様、その瞬間を生きた証みたいなものをこの映画の中で、この一瞬を覗き見していただけたら」と思いを語った。

画像11

最後にそれぞれ観客へのメッセージとして、熊澤監督は「映画の後半にこの二人が熱いバトルをするところがあります。これは必見だと思っています。それから坂口さん演じる主人公が、謙さん演じる真剣師を憎しみながらも、すごくリスペクトしながら惹かれていくというお芝居が魅力的なので、ぜひ見てください」と語った。

画像12

渡辺は英語で「エンジョイ・ザ・ムービー」と一言。そして坂口は「初めてですもんね!みなさんがこのワールドプレミアで観ていただける第一目撃者ということで、ちょっとドキドキしてるのですが、なにかこの映画がみなさんの心に残ったら沢山宣伝をしていただいて、この映画がもっともっと大きく育つといいなと思います」と思いを述べ、大歓声と拍手喝采を浴びて舞台挨拶を終えた。

画像13
画像14

屋外大スクリーンで約4,500人もの観客と共にワールドプレミア上映を見届けた三人は、エンドロールを終え、割れんばかりの拍手でスタンディングオベーションを迎えると、両手を挙げて応え、またそれに大歓声と鳴り止まない拍手が巻き起こり、ワールドプレミアを終始大盛況で終えた。

画像15
画像16
画像17
画像18

映画『盤上の向日葵』は、10月31日より公開。

『盤上の向日葵』
出演:坂口健太郎 渡辺謙 佐々木蔵之介 土屋太鳳 高杉真宙 音尾琢真 柄本明 渡辺いっけい 尾上右近 木村多江 小日向文世 ほか
監督・脚本:熊澤尚人
原作:柚月裕子「盤上の向日葵」(中央公論新社)
音楽:富貴晴美
主題歌:サザンオールスターズ「暮れゆく街のふたり」(タイシタレーベル / ビクターエンタテインメント)
制作プロダクション:松竹撮影所
製作:「盤上の向日葵」製作委員会
配給:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント/松竹
(c)2025映画「盤上の向日葵」製作委員会
https://movies.shochiku.co.jp/banjyo-movie

10月31日(金)全国公開

関連記事
坂口健太郎×渡辺謙『盤上の向日葵』主人公の“激動の人生”が垣間見える場面写真が一挙解禁
坂口健太郎×渡辺謙『盤上の向日葵』に佐々木蔵之介、高杉真宙らが出演 予告映像公開
土屋太鳳が『盤上の向日葵』に出演 物語のカギを握る映画オリジナルのキャラクターに
サザンオールスターズの「暮れゆく街のふたり」が主題歌に決定 坂口健太郎×渡辺謙『盤上の向日葵』特報公開
映画『盤上の向日葵』坂口健太郎、藤井聡太竜王に祝辞 第37期竜王就位式に登壇
坂口健太郎×渡辺謙が初共演、柚月裕子原作のヒューマンミステリー『盤上の向日葵』10月公開

目次