【レポート】『カモン カモン』ryuchell、ホアキン・フェニックスの子育て姿に共感!「子供に毎日成長させてもらえている」

カモン カモン

ホアキン・フェニックス主演、マイク・ミルズが監督・脚本を務めたA24製作映画『カモン カモン』(4月22日(金)公開)の特別試写会が開催され、タレント・モデルとして活躍し、3歳の男の子の父親でもあるryuchellが登壇した。

NYを拠点に全米各地を取材して回るラジオジャーナリストのジョニーは、妹が家を留守にする数日間、9歳の甥・ジェシーの面倒を見るためにLAに飛ぶ。それは彼にとって、子育ての厳しさを味わうと同時に、驚きに満ち溢れたかけがえのない体験となる。それぞれの孤独を抱えたふたりは、ぶつかりながらも真正面から向き合うことによって、新たな絆を見出していく―。

『ジョーカー』で狂気を見事に体現しアカデミー賞(R)主演男優賞に輝いたハリウッドの名優ホアキン・フェニックスが次なる主演作に選んだのは、こんなにも親密で優しいヒューマンドラマだった。オーディションで選ばれ、英国アカデミー賞の助演男優賞ノミネートされた新星ウディ・ノーマンとの間で見せる、心を揺さぶる内省的な演技で新境地を開拓した。

『カモン カモン』特別試写イベント

◆日時:4月11日(月)
◆場所:アキバシアター
◆登壇者:ryuchell/MC:伊藤さとり

本作の感想をryuchellは、「ハートフルな作品。どんな家族でも共感できる、感情移入しやすい、色んな勉強もできるようなことがたくさん芯にあって、すごく感動しました」とコメント。また、甥っ子のジェシーを演じた天才子役ウディ・ノーマンの演技を「本当にすばらしかったです。リアルな、目の動きひとつにしても、大人に分かってほしいけど伝わらない時のもどかしさや、その時にする動作を表現していて、これは才能でしかない。今後の俳優人生が楽しみ」と絶賛。

全編モノクロの本作だが、白黒映画に抵抗はあったか尋ねられると、「ありましたね。やっぱり物心ついたら地デジで、カラーで育っているから、なんで今さら白黒映画?と思ったんですけど、そこがまた味があるというか、余分なところに目がいかない分、物語に集中して、見れたのかなと。表情や動きが伝わってくる。良い味が出ていて、素敵だなと思いました。僕は出る側だからこそ、カメラに撮られるとき、あんなに照明がない状態で撮られたら絶対不機嫌になる(笑)でも逆にそれが良かったですね」と慣れない白黒映画を堪能した様子。

カモン カモン

現在3歳の男の子のパパとして子育て奮闘中のryuchell。フェニックス扮するジョニーが初めての子育てに葛藤する姿が描かれる本作での共感したシーンに、ジェシーがスーパーでジョニーに物をねだる場面を挙げ、「イヤイヤ期のときは、スーパーで“これ買って”とか寝そべっちゃう時もありましたし、振り回されることもあります。公園でジャングルジム登っていても、心配だけど、挑戦させなければいけない。自分の中で達成感を味わって、成長してほしい」と愛息へメッセージ。「テレビに出させていただいたのが18か19歳の頃。自分の中では大人と思っていたけど、親からは心配されて、今でも心配されるんですけど、そういうの見ていたら、やっぱり親って振り回されるのが仕事なのかなって。息子が10歳になっても20歳になっても30歳になっても僕の息子だし、ずっと振り回される覚悟でいます」と語気を強めた。

子育てで大事にしていることを問われると、「イヤイヤ期にお皿やコップをひっくり返したり、なんでこんなことするのって言ってしまうけど、子供は繰り返す。僕たちは大人だから、ひっくり返しても結末がわかるけど、子供はどうなるか知りたい。こっちは余裕がないから注意してしまうけど、この子は初めてなんだからと頭の片隅に入れるだけで、出てくる言葉や意識が変わってくる」と子育てのコツを明かした。

そして、子供からの学びも多いと話す。「子育ては親育て。子供に毎日成長させてもらえている。子育てしていたら、自分の苦手だったことやダメだったところに体当たりする。子供といると、計画通りにうまくいかない。自分ひとりや大人だけでいるときと違って、プログラム通りいかない毎日。だからこそ臨機応変になれたり、Bプランをしっかり考えたり、逆にラッキーと思えるようになったし、いっぱい幸せももらっているうえに、いっぱい成長させてもらえている」。

カモン カモン

最後にryuchellは、本作から多くのことを学べたと述べ、「家族にしかわからない、人様にはあまり見せないような、家族の中で起きている問題や、悲しさ辛さを乗り越えていく瞬間をリアルに映していて、綺麗ごとがひとつもないからこそ、本当に共感ができるし、皆もそういう風に壁にぶつかったりして、家族という形を守っている。そうやって日々を乗り越えてく。人の心や繋がり、愛を、リアルに伝えているっていうのが素晴らしい。本当に共感ができる。今の時代、いろんな常識が溢れていて、何が正解かわからなくなるときもありますけど、そういう意味でも考えさせられる映画。子供も一緒に観てほしい。色んな方に愛してもらえる作品」と熱く語り、温かい拍手に包まれながらイベントは幕を閉じた。

映画『カモン カモン』は4月22日(金)よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国公開。


ストーリー
NYでラジオジャーナリストとして1人で暮らすジョニーは、妹から頼まれ、9歳の甥・ジェシーの面倒を数日間みることに。LAの妹の家で突然始まった共同生活は、戸惑いの連続。好奇心旺盛なジェシーは、ジョニーのぎこちない兄妹関係やいまだ独身でいる理由、自分の父親の病気に関する疑問をストレートに投げかけ、ジョニーを困らせる一方で、ジョニーの仕事や録音機材に興味を示し、二人は次第に距離を縮めていく。仕事のためNYに戻ることになったジョニーは、ジェシーを連れて行くことを決めるが…

作品タイトル:『カモン カモン』
出演:ホアキン・フェニックス、ウディ・ノーマン、ギャビー・ホフマン、モリー・ウェブスター、ジャブーキー・ヤング=ホワイト
監督・脚本:マイク・ミルズ『人生はビギナーズ』『20センチュリー・ウーマン』
音楽:アーロン・デスナー、ブライス・デスナー(ザ・ナショナル)
2021年/アメリカ/108分/ビスタ/5.1ch/モノクロ/原題:C’MON C’MON/日本語字幕:松浦美奈
配給・宣伝:ハピネットファントム・スタジオ

公式サイト:happinet-phantom.com/cmoncmon/
公式Twitter:@cmoncmonmoviejp
公式Instagram:@cmoncmonmoviejp
コピーライト:(c) 2021 Be Funny When You Can LLC. All Rights Reserved.

4月22日(金) TOHOシネマズ 日比谷ほか全国ロードショー

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