【レポート】映画『笑顔の向こうに』完成披露試写会実施!キャスト陣が撮影時の苦労話や作品について語る―2/15(金)公開

笑顔の向こうに

2月15日(金)より全国のイオンシネマにて全国公開される映画『笑顔の向こうに』の完成披露上映会が、2月7日(木)、ユナイテッド・シネマ アクアシティお台場にて実施された。
日本歯科医師会の全面協力のもと製作された歯科医療をテーマにした本作は、第16回モナコ国際映画祭コンペティション部門にて正式出品し、“エンジェルピースアワード(最優秀作品賞)”と共演の丹古母鬼馬二が助演男優賞を受賞。ダブル受賞の快挙を果たし、国内外でも注目を集めている。
完成披露上映会舞台挨拶には、高杉真宙をはじめ、安田聖愛、佐藤藍子、ayanonono、藤田朋子といった豪華キャストと榎本二郎監督が登壇した。

『笑顔の向こうに』東京完成披露上映会 舞台挨拶 概要

日程:2月7日(木)
場所:ユナイテッド・シネマ アクアシティお台場 スクリーン3
(東京都港区台場1丁目7-1 アクアシティお台場 1F)
登壇者(敬称略):高杉真宙、安田聖愛、佐藤藍子、ayanonono、藤田朋子、榎本二郎監督
MC:八雲ふみね

歯科医療の現場が映画になったのは洋画・邦画も合わせて映画界史上初といってもいい本作のオファーを受けての感想を聞かれると、主人公の歯科技工士・大地役を演じた高杉は歯科技工士という職業を今回初めて知ったそうで「どういう職業なのか動画やネットで調べたんですけど、やはり現場に行って空気感や置いてある物は想像ではわからなくて、最初は戸惑ったんですけど、この役をやるにあたって慣れていないといけないので、そこで勤めていらっしゃる歯科技工士の方に教えていただきつつ、空き時間にひたすら練習をさせていただきました」と苦労を明かし、「器具が多いのでなかなか覚えられなかったんですけど、黙々とする感じは嫌いではないので、空き時間は楽しんでやらせていただきました」と声を弾ませた。
新人歯科衛生士・真夏役を演じた安田は、実姉が歯科衛生士であることを明かし「実際にやってみたら大変な職業だなと思ったので、改めて姉はすごいことしているんだなって思いました」と吐露し、「姉の歯科衛生士友だちを集めてもらって、聞きたいことを聞いたりしました。本当にありがたかったです」と感謝していた。
大地の母親・五十嵐歌織役を演じた佐藤は、母親役を演じたことは多々あるそうだが「台本を読んだときに“高杉真宙君の母?”って思ってビックリしたんですけど、今までで1番大きな子どもだと思います」と打ち明け、「母親として違和感が出るのはイヤだったので、どうしたら大地のお母さんに見えるかなということに集中して、外見から小物を借りてやらせていただきました」とこだわりを明かした。
真夏と同じデンタルクリニックに勤める森川珠子役を演じたayanononoは「小さい頃から歯科矯正をしていて、すごく綺麗に歯を並べていただいたので、歯医者さんが大好きなんですけど、なんで歯医者さんのドラマや映画ってないんだろうなって思っていたところでオファーをいただいたので、すごく嬉しかったですし、初めてお芝居をさせていただいたので嬉しいです」と感無量な表情を浮かべ、大地が義歯を提供した患者の娘・藤原千草役を演じた藤田は「虫歯がない子が増えているのはいいことだけれども、いろんな意味で現場の状況が伝わりにくくなっているんだなと感じたので、かっこいい子(高杉)がこういう役をやると、皆さん目指されるんじゃないかなと、感慨深いものを感じます」と期待を寄せた。さらに、本作で長編映画初監督デビューを果たした榎本監督は「いろんな映画を見てきたんですけど、今回ほど入れ歯が出てくる映画は見たことがないので、入れ歯についてこんなに熱く人々が動く映画も見たことがないので、唯一の映画なんじゃないかなと思います」とコメントして笑いを誘った。

本作は、第16回モナコ国際映画祭で最優秀作品賞(グランプリ)であるエンジェルピースアワードを受賞したが、舞台本番終了後に知らせを受けたという高杉は「舞台が終わった後で燃え尽きていたのでアッサリと返してしまったんですけど、家に帰る途中で改めて気付く瞬間があって、その何日か後に会見をやらせていただいて、トロフィーを持たせていただいて初めてちゃんと実感しました。映画が公開される前にいいスタートを切れたんじゃないかなと思いました」と目を輝かせ、実際にモナコの授賞式に行った安田が「モナコはとっても楽しかったです(笑)」と高杉に向けて自慢げに話すと、高杉は「俺も舞台楽しかったよ!」と強がって会場を沸かせた。

今回演じた役柄にちなみ、自分がまだまだ半人前だなと感じる瞬間を質問されると、高杉は「そもそも自分自身のことを一人前だなと思うことがなくて、この職業は資格が必要なわけでもないので、何が一人前かもよくわからなくて、認められるかどうかは見る人の感性で変わってくるので、結局何に満足するかなんだと思います」としみじみと語り、「“自分はこれでもういいや”って諦めた瞬間が悪い意味での一人前なのかなと思います。それが、成長が止まった瞬間だなと思っています」と力強くコメント。藤田から「(質問は)半人前だと思った瞬間だよ」と小声で声をかけられると、「なので、自分はずっと半人前かなって」と小声で返した。

最後に、本作の見どころについて榎本監督は「高杉君と安田さんは実は高校の同級生なんですけど、その同級生がラブストーリーをやるというのは照れ臭いと思うんですけど、それを見事やりきった感じが見どころですね」と2人を絶賛し、高杉は「今回、思いやりのない役だったんですけど、大地君に思いやりを持って作らせていただきました。たくさんの方にこの思いが届けばと思います」とアピールした。

ストーリー
洗練された美しい歯を作ると評価が高く、容姿も端麗で“王子”と呼ばれるほどの若手歯科技工士の大地(高杉真宙)は、新人歯科衛生士として東京郊外のデンタルクリニックで働き始めた幼なじみの真夏(安田聖愛)と偶然再会する。
個性あふれるクリニックの院長(木村祐一)や歯科医師(辻本祐樹)などからの信頼も厚い大地だったが、金沢で歯科技工所を営む父親(池田鉄洋)に、手がけた義歯を見せると「だからお前は半人前だ」と否定され、同時期に義歯を提供した患者(丹古母鬼馬二)にも自分の歯形と全く合わないと突き返されてしまう。
落ち込んでいる大地を励ましてくれる真夏とも喧嘩をしてしまい・・・。
患者が真に求めていることを突きつけられた大地が見つめた大切なこととは?

作品タイトル:『笑顔の向こうに』
出演:
高杉真宙
安田聖愛
辻本祐樹 西方凌 濱田英里 ayanonono 木村祐一 大出俊
池田鉄洋 佐藤藍子 聡太郎 阿部祐二 善知鳥いお 中村昌也 阿部桃子 熊切あさ美
藤田朋子 丹古母鬼馬二 児島美ゆき ・ 大平サブロー ・ 中山秀征(特別出演) 秋吉久美子 松原智恵子
監督:榎本二郎
原案・製作総指揮:瀬古口精良
監修:8020運動30周年記念事業映画製作チーム
エグゼクティブプロデューサー:井内徳次
プロデューサー:藤原健一
ラインプロデューサー:石川二郎
脚本:川﨑龍太
音楽:フジパシフィックミュージック
音楽監修:上阪伸夫
主題歌:HANDSIGN「ふたりのサイン」(ユニバーサルミュージック)
劇中歌:森口博子「I wish ~君がいるこの街で~」(キングレコード)
撮影:ふじもと光明
照明:江川斉
録音:松島匡
衣装:佐藤友美 荒川小百合
衣装:ヒロココシノ DIESEL
ヘア・メイク:高村みこ
美術:矢部義明
スチール:中居挙子
協力:イオンエンターテインメント/アートコーポレーション/デュープレックスギャザリング/フジオフードシステム
制作:テンダープロ
製作:公益社団法人日本歯科医師会
配給:テンダープロ/プレシディオ

公式サイト:https://egao-mukou.jp/
コピーライト:(c)公益社団法人日本歯科医師会

2月15日(金)全国のイオンシネマにて全国公開

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