映画『ちいさな独裁者』偽りの権力に酔いしれた若き脱走兵が暴挙に走り市民に制裁を加える本編映像解禁―2/8(金)順次公開

ちいさな独裁者

ハリウッド映画『RED/レッド』や『きみがぼくを見つけた日』などのヒット作で知られるロベルト・シュヴェンケ監督の最新作『ちいさな独裁者』は2月8日より、ヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館、YEBISU GARDEN CINEMAほかにて全国順次ロードショーとなる。この度本作の本編映像が解禁された。

この度解禁された本編映像は、 偶然見つけた大尉の軍服で手に入れた権力に酔いしれ暴挙に走るヘロルトを捉えたシーン。“ヘロルト即決裁判所”と書きなぐった軍用車で街中に侵入していくヘロルトと親衛隊のメンバー。終戦間近ということですでに街中には“WELCOME”の文字が掛かった建物があり、それを見つけたヘロルトは車を止め、中から出てきた男性を「売国奴だ!」とその場で射殺させる。何が起こったのかと集まってきた市民たちに「ドイツに名誉を回復し売国奴に代償を支払わせる」と高らかに宣言し、「判決は誇り高いドイツ人には喜ばれ祖国を裏切った売国奴には警告になるだろう」と脅す。さらに「この地に法と秩序を取り戻す」と凄む姿は、権力に酔いしれ歯止めが効かなくなっている様が窺える。
劇中の市民にとってもそうだが、ヘロルト親衛隊が元脱走兵の集まりだと知っている我々観客にとっては、この一連の流れのヘロルトの暴挙は余計に目に余る光景として映る。強大な“権力”の快楽に酔いしれるかのように傲慢な振る舞いをエスカレートさせていくヘロルト。“蜜の味”はいかほどに甘いのだろうか?権力をめぐる覇権争い、パワーゲームは戦時にのみ起こったのだろうか?現代の国家にも組織にも学級にも生じる構造なのではないか?ひょっとすると“ちいさな独裁者”は、私たちの社会の身近なところに存在しているのかも知れない。

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ストーリー
第二次世界大戦末期の1945年4月。敗色濃厚なドイツでは兵士の軍規違反が相次いでいた。命からがら部隊を脱走したヘロルトは、打ち捨てられた車両の中で軍服を発見。それを身に纏って大尉に成りすました彼は、道中出会った兵士たちを次々と服従させていく。かくして“ヘロルト親衛隊”のリーダーとなった若き脱走兵は、傲慢な振る舞いをエスカレートさせ、ついには大量殺害へと暴走し始めるが……。

作品タイトル:『ちいさな独裁者』
出演:マックス・フーバッヒャー、ミラン・ペシェル、フレデリック・ラウ、アレクサンダー・フェーリングほか
監督&脚本:ロベルト・シュヴェンケ『RED/レッド』『きみがぼくを見つけた日』
2017年/ドイツ=フランス=ポーランド/ドイツ語/119分/カラー/シネマスコープ/5.1ch/
原題:Der Hauptmann
日本語字幕:吉川美奈子
提供:ニューセレクト/シンカ/東北新社
配給:シンカ/アルバトロス・フィルム/STAR CHANNEL MOVIES

公式サイト:dokusaisha-movie.jp
コピーライト:(c) 2017 – Filmgalerie 451, Alfama Films, Opus Film

2/8(金)ヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館、YEBISU GARDEN CINEMAほか全国公開!

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