【レポート】『ファーストラヴ』公開に向け北川景子&中村倫也が”除災招福”祈願「観ていただきたい、というのが切実な願い」

ファーストラヴ

「動機はそちらで見つけてください」 ――アナウンサー志望の女子大生が父親を刺殺するという衝撃的な導入で始まる島本理生の小説「ファーストラヴ」。予測不能な結末と、タイトルの裏に隠された濃密なヒューマンドラマは2018年に発表されるや多くの話題を呼び、これまで恩田陸「蜜蜂と遠雷」や東野圭吾「容疑者Xの献身」など数々の映像化話題作が受賞してきた第159回直木賞を受賞し、累計発行部数35万部を超えるベストセラーとなっている。

そんな“稀代の問題作”とも称された傑作サスペンス・ミステリーを日本映画界を代表するキャスト・スタッフで完全映画化した『ファーストラヴ』が2月11日(木・祝)に全国公開となる。

そして明治30年(1897年)以来124年ぶりに2月2日の節分となった昨日、神田明神にて行われた本作の“除災招福”を祈願するイベントに、北川景子中村倫也が登壇した。

映画『ファーストラヴ』公開直前イベント 概要 

日時:2月2日(火)
登壇者(敬称略):北川景子、中村倫也
会場:神田明神

2人を迎え入れるかのように、午後になり晴れ間の広がった東京・神田明神。
いよいよ目前に迫った公開への想いを新たに笑顔を見せ、北川は「2019年に撮影をしてようやく来週公開を迎えられるので、どきどきしています。久しぶりに主演をさせていただいた作品で、初めて堤幸彦監督とご一緒したり、共演の中村さんや窪塚(洋介)さんも初めてでがっつりやらせていただいて、いろいろ刺激的で新鮮でした。皆さんにこの作品がどういう風に届くのか気になって仕方がないです。この期間にたくさんの方に支えられて感謝しかありません。いろんな方の想いが詰まっているので、たくさんの方に届けられたらいいなと思っています」と気の引き締まる表情で挨拶した。

ファーストラヴ

中村は「ここ神田明神は、都内有数のパワースポットで知られておりまして、縁結びや商売繁盛を…」とナレーション風に話し始め会場を和ませながら、「早く観ていただいて、それぞれじんわりあたたかいものを持ち帰ってもらえたらと思います。今回の作品はとても難しかったです。その分チームワークの偉大さを感じた作品になりました。堤監督のもと、胸を張れるものが出来上がったので、観ていただいて損はさせないぞ、という気持ちです」と続けた。

ファーストラヴ

シンガー・Uruによる挿入歌「無機質」に乗せて本編映像の一部が解禁され、北川演じる由紀の長い髪を、中村演じる迦葉が切るシーンが話題となっていることについて話が及ぶと、中村は「髪を切るところ好きです、さわやかで甘酸っぱいけど官能的で。髪を切りながら、景ちゃんがこっちを向くのを子供が床屋に行って前を向かされるように(頭をくいっと)直したら笑ったんですよね。日本映画史に残る名シーンになったんじゃないかな(笑)」と冗談めかしながら胸を張ると、北川も「1回しかできない一発勝負でしたね。過去のシーンは唯一楽しい幸せだったころで、髪を切った後に2人でバスに乗る短いシーンなんですが、今まで孤独だったけどちょっと心を開いて安心しているのがすごくいいシーンです」とその一連がお気に入りであることを明かした。

北川と中村は本作が初共演、そして同い年という関係性で、互いに刺激を受けたことを問われると、北川は中村について「動じないところ」ときっぱり一言。「監督が、こういう風にやってみて、とプランを変えられたりするときもすぐに涼しい感じで出来る。宣伝もいろいろ一緒にやらせていただいて、私はバラエティもイベントもぎりぎりまで台本読んだり緊張してるんですけど、全然そういうところを見ない。『楽しんでやればいい』っていう感じでドンとしているんです。それを見てると私も安心できるので、同い年だけどお兄さんっぽい感じがします」と打ち明けると、中村は「紅白歌合戦に出たときは緊張しました(笑)。宣伝をしようと集まってくださっているので(こういうイベントは)あんまり緊張しないですね」と返して会場を沸かせた。

一方の中村は北川について「最初の回想シーンの撮影のときは、人見知りでおとなしいのかな?と思ったけど、現代に入ると別人だったので役作りがすごい。オーラが違ったの!」と驚いたようで、「景ちゃん自身は現場にいると別人。リハーサルで僕は『やってみて探ろう』みたいな性格なんですけど、景ちゃんと芳根さんは最初から構えたミットにバーンとくる感じ。それがプロだなと」と明かし、北川は「中村さんは、肩の力を抜く、抜きどころをちゃんとわかっていて、そういう感じで器用にやりたい」と羨望の眼差しを送っていた。

そしてイベント当日が、明治30年(1897年)以来124年ぶりに2月2日の節分という珍しい暦にあたっていることから、それぞれが除災招福の”福は内”にちなんだ「今年招き入れたいこと」を問われ、北川が「昨年はコロナがあって不安な生活だった。今年は、ハッピーに心配事なく暮らしたい。気兼ねなく映画館に来ていただける環境になって、この作品を観ていただきたい、というのが切実な願いです」と力を込めると、中村も「本当に同じことを言おうと思っていました。そういう環境が早く来たらいいな」と息の合うところを見せつつも、「でも被ったので変えて、お金持ちになりたい!お金を招き入れたいです!(笑)」と会場を盛り上げていた。

ファーストラヴ

イントロダクション
主演を務めるのは北川景子。女子大生による動機なき殺人事件の真相に迫る、主人公の公認心理師(※)・真壁由紀(まかべ ゆき)を演じる。ミステリアスな容疑者に翻弄されながらも、彼女の心理を解明していくうち、由紀自身が心の奥底にしまい込んでいた<ある記憶>も暴かれていくという複雑な役どころを体当たりで演じた。

さらに由紀の義理の弟で、由紀と共に、事件の真相に迫る敏腕弁護士・庵野迦葉(あんの かしょう)に中村倫也。父親殺しの容疑者・聖山環菜(ひじりやま かんな)には芳根京子。そして由紀の夫であり、迦葉の兄・真壁我聞(まかべ がもん)に窪塚洋介

監督は『十二人の死にたい子どもたち』をはじめ「TRICK」シリーズや「SPEC」シリーズなど数々のスタイリッシュなサスペンスで熱狂的なファンを生み出してきた堤幸彦。北川景子と初タッグを組む。
さらに脚本は、「八日目の蝉」(NHK)や『彼女がその名を知らない鳥たち』の浅野妙子が手掛ける。

※…公認心理師とは、2017年の公認心理師法施行により認められた、心理職において国内で初めてとなる国家資格。専門的知識及び技術をもって心の問題を抱えている人およびその周囲の人に対して、心理状態の観察・分析、また解決に向かうための相談・助言・援助を行うことを職務とする。

ストーリー
川沿いを血まみれで歩く女子大生が逮捕された。殺されたのは彼女の父親。
「動機はそちらで見つけてください。」
容疑者・聖山環菜の挑発的な言葉が世間を騒がせていた。
事件を取材する公認心理師・真壁由紀は、夫・真壁我聞の弟で弁護士の庵野迦葉とともに彼女の本当の動機を探るため、面会を重ねる―
二転三転する供述に翻弄され、真実が歪められる中で、由紀は環菜にどこか過去の自分と似た「何か」を感じ始めていた。
そして自分の過去を知る迦葉の存在と、環菜の過去に触れたことをきっかけに、由紀は心の奥底に隠したはずの「ある記憶」と向き合うことになるのだが…。
なぜ、彼女は父を殺さなければならなかったのか?
<ファーストラヴ>に隠された事件の真相に、あなたの<愛の記憶>も揺らぎ出す――

作品タイトル:『ファーストラヴ』
出演:北川景子
中村倫也 芳根京子
板尾創路 石田法嗣 清原翔・高岡早紀
木村佳乃 窪塚洋介
監督:堤幸彦
脚本:浅野妙子
原作:島本理生「ファーストラヴ」(文藝春秋刊)
音楽:Antongiulio Frulio
主題歌・挿入歌:Uru「ファーストラヴ」「無機質」(ソニー・ミュージックレーベルズ)
製作:『ファーストラヴ』製作委員会
制作:角川大映スタジオ/オフィスクレッシェンド
配給:KADOKAWA

公式サイト:firstlove-movie.jp
公式Twitter:@firstlove2021
公式Instagram:@firstlove2021  #ファーストラヴ
コピーライト:(c) 2021『ファーストラヴ』製作委員会

2月11日(木・祝)ロードショー

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