映画『ガリーボーイ』ゾーヤー・アクタル監督ら登壇のジャパンプレミア舞台挨拶開催!キャストからのメッセージムービー到着

ガリーボーイ

インドのスラムで生まれ育ったある青年がラップと出会い、それまでの人生が一変、フリースタイルラップの大会で優勝を目指す、実話を基にしたサクセスストーリー『ガリーボーイ』が10月18日(金)より新宿ピカデリー他にて全国公開となる。

この度、本作のジャパンプレミアが行われ、ゾーヤー・アクタル監督、長年タッグを組み共同脚本を務めたリーマ―・カーグティーが上映後の舞台挨拶に登壇した。

『ガリーボーイ』ジャパンプレミア舞台挨拶 概要

【日程】 9月5日(木) 21:00~21:30
【場所】 新宿ピカデリー スクリーン1(東京都新宿区新宿3丁目15-15)
【登壇者】ゾーヤー・アクタル監督、脚本家:リーマー・カーグティー氏
【MC】Chigusa

インドで活躍するアーティストNaezyの驚きの実話を基に描かれ、海外で封切りになるやいなや全世界で大ヒット。≪プリンス★オブ★ボリウッド≫の呼び声高く、ボリウッド界で人気絶頂のランヴィール・シンを主演に迎え、USヒップホップ史に燦然と輝く名曲の数々で知られるラッパーNAS(ナズ)が名を連ねた″インド映画×ラップ“という未だかつてない魅力を放つ本作。上映後まだ興奮冷めやらぬ観客に大きな拍手で迎えられゾーヤー・アクタル監督(以下ゾーヤー)&脚本家のリーマー・カーグティー(以下リーマー)が登壇した。

後ろの客席にも手を振るゾーヤー監督

ほぼ満席の場内を見回しながら、ゾーヤーは「今日は観に来てくれてありがとうございます。自分の映画を携えて日本に来れるなんて感激です、(この作品で)ムンバイのまた違った一面を見てもらえたらうれしいです。」と挨拶。プロモーションとしては初来日ということだが、子供の頃に母親と一緒に日本に訪れたことがあったという。リーマーは「こんばんは、私たちの作品とともに日本に来れて最高です!」と大好きだという日本食-鮨、うなぎ、鉄板焼など続々日本語で挙げながら笑顔で挨拶。

リーマー・カーグティー

本作がうまれるきっかけとなったムンバイ出身のラッパーNaezy(ネイズィー)とDivine(ディヴァイン)二人とはどうのように知り合ったのか。ゾーヤーは「21歳の頃のNaezyのミュージックビデオをたまたま見つけたんです。素晴らしいフロウで、ビデオをみた後もしばらく頭から離れなかった。その瞬間に何か良いものがうまれるんじゃないかと予感めいたものがありました。その後、(リーマー)と名前を伏せて知り合いを介してコンタクトをとり一度話す機会を得ました。少しだけのつもりが3時間にも及び、彼らのギグにも行って、映画化したいと思っていると話したんです。」

主人公の青年ムラド役を演じた大スター、ランヴィール・シンや、ムラドの恋人サフィナ役を人気実力ともに今最も旬な女優アーリアー・バット、その他今回が映画初デビューとなったシッダーント・チャトゥルヴェーディー、カルキ・ケクランなど多彩なキャストが集まった。「現場では、ランヴィールとは2回目のタッグで気心もしれておりとても安心感がありました。アーリアーはとても才能があり、こんなにも働きやすい人はいないというくらいとても協力的でした。その他50人以上の現役ラッパーたちが集まってくれて、とても良い雰囲気で撮影ができたんです。」

そして話題は、事前にSNSで応募をしていたファンからの質問一問一答コーナーへ。

Q. プロデューサーにラッパーのNASが参加した理由は?数あるラッパーの中からなぜNASだったのでしょうか?
ゾーヤー:「私たちラッパーたちのいちばんのお気に入りがNASだったんです。最初に声を掛けて作品を観てもらったら引き受けてもらえて本当にラッキーでした!」

Q. 主役ムラド役をランヴィール・シンが演じることになった決め手はなんだったのでしょうか?彼の意外な一面があれば教えてください。
ゾーヤー:「ランヴィールはじつは〝クローセット・ラッパー″であることを知っていたんです!彼は今のラップシーンを追っていて、趣味で好きなラップをやっていたんです。あとは人柄を良く知っていたこと、ムンバイボーイ(ムンバイ出身で現地のスラングなども知っていて歌える人)であること。ムラドは彼のあて書きでした。」

Q. 登場するサフィナ、スカイふたりの女性たちについて
リーマー:「サフィナはインドの家父長制の社会の中で抑圧される女性であることに常に直面しています。日々戦いながらも強い精神を持つ彼女を通して社会の問題を描きたかった。一方でスカイは、ムラドとはまったく違う世界に住む女性ですが、精神的にアートを通じてムラドと繋がることができました。自分たちでキャラクターを作るとどこかしら自身の考えていることや中身が反映されるものだと思います。

Q.ゾーヤー監督とリーマーさん、長年タッグをくんで作品を作られていますがふたりの出会いは?
ゾーヤー:「20年以上前、助監督の立場でショートフィルムを撮ったときに出会いました。それから一緒に作るようになりましたが、殺し合いをするんじゃないかというくらいの喧嘩もしたこともあります(笑)。それを乗り越えて、今も共同作業を続けているんですが、根底に私たちは価値観が同じなんです。押さえどころが共通していれば一緒にやれるものですね(笑)」

 

最後にいち早く足を運んでくれた観客へサプライズプレゼントとしてキャストのランヴィール・シン、シッダーント・チャトゥルヴェーディー、カルキ・ケクランの3名より日本のファンへのメッセージムービーを上映。各キャストの日本語でのオリジナルメッセージ、“ガリーボーイ”のアツイ魂のラップを口ずさむランヴィールの姿に場内からは歓喜の声に沸きながら、舞台挨拶は終了した。

 

第69回ベルリン国際映画祭ベルリナーレ・スペシャル・ガラ部門正式出品

ストーリー
インドのムンバイにあるスラム出身のムラド(ランヴィール・シン)は、雇われ運転手の父を持つ貧しい家の青年。両親はムラドがまっとうな仕事に就くことができるよう、彼を大学に通わせる為に一生懸命働いていた。しかしムラドは、親の想いを知る由も無く、地元の悪友と車上荒らしに手を染め、内緒で身分の違う医者の父を持つ恵まれた家庭出身の彼女まで作っていた。俺の人生はこの先も並み、何も変わらない…そう思っていたムラドだが、ある日大学構内でフリースタイルラップのパフォーマンスをしていた学生MC Sher(シッダーント・チャトゥルヴェーディー)と出会い、ラップの世界にのめり込んでいく―親からの反対、友情、恋、様々な経験をし、フリースタイルラップの大会で優勝を目指す。

作品タイトル:『ガリーボーイ』
主演:ランヴィール・シン(『パドマーワト 女神の誕生』)
出演:アーリア-・バット、シッダーント・チャトゥルヴェーディー、カルキ・ケクラン
監督:ゾーヤー・アクタル(『慕情のアンソロジー』)
2018/インド/154分/日本語字幕:藤井美佳/字幕監修:いとうせいこう/5.1ch/シネスコ/
原題:Gully Boy
配給:ツイン

公式サイト:gullyboy.jp
twitter:@gullygullymein

10/18(金)より 新宿ピカデリー他“本音開放ロードショー”


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