【レポート】『半径1メートルの君~上を向いて歩こう~』ミキ亜生、監督の粗品に「監督が邪魔だった(笑)」完成報告会見

半径1メートルの君~上を向いて歩こう~

8組24名の俳優、吉本タレント、クリエイターによるオムニバス映画『半径1メートルの君~上を向いて歩こう~』が2021年2月26日公開となる。

新型コロナウイルスの影響で、映画界もたくさんの作品が公開延期となり、撮影も中止が続くなど大きな打撃を受けた。こんな時だからこそ「前向きで、世の中に元気を届ける」ために「エンタメの炎を絶やさない」という想いのもと、制作が開始された本作。コロナ環境で人と人の向き合いが薄れ、近い距離で人の温かみを感じることの大切さに気付かされる今、各話ごとに2人の主人公が出演し、近距離での“心の濃厚接触”を描く、各話約10分のショートストーリーを結集した面白くハートフルで感動的な映画作品が誕生した。

この度、本作の完成記念会見が東京・よしもと有楽町シアターで行われ、監督&キャスト陣が登壇した

映画『半径1メートルの君~上を向いて歩こう~』完成記念会見

【日時】2月19日(金)11:15~12:00
【場所】よしもと有楽町シアター
【登壇】亜生(ミキ)、粗品(霜降り明星)、後藤淳平(ジャルジャル)、福徳秀介(ジャルジャル)、秋山竜次(ロバート)、品川ヒロシ(品川庄司)、近藤春菜(ハリセンボン)

まず初めに、『まわりくどい二人のまわりくどい気持の伝え方は大胆でむしろまわりくどい』からジャルジャルの二人が登場
本作が映画初脚本となった作品の出来上がりを問われた福徳は「正直に言いますと、自分が作ったというのが恥ずかしくて、まだ仕上がりを見ていないです」と笑い交じりに答え、『まわりくどい恋愛模様』をテーマに選んだ理由について、「Twitterのリプライに来た恋愛の相談が大胆でまわりくどく、まさにこれだ。」と作品のきっかけとなった出来事についても明かした。

半径1メートルの君~上を向いて歩こう~

いつものコントとはまた違う役を演じることとなった後藤は「脚本に忠実でそのまま、味付け無しで。」と、演じた役について振り返った。
最後に福徳は「本気で書いたので、是非とも観てほしい。」と述べ、「初めての福徳の脚本全力で演じたので楽しんでもらえたら。」と後藤は語った。

次に登場したのは、『戦湯~SENTO~』で脚本&監督を務めた品川監督とキャストのロバート秋山
『銭湯』と『ラップバトル』という一見、交わることのない組み合わせを選んだ理由について聞かれた品川監督は、コロナ渦だからこそ「銭湯で男同士の裸の付き合いをしたくて」と作品について思いを口にし、「裸を出すからたくさんご飯を食べて、日焼けサロンでバキバキに仕上げました。」と秋山は役作りを語った。演者に般若とロバート秋山を起用した事について「般若さんのラップに対して答えない秋山が面白いかな」と品川監督は述懐。

半径1メートルの君~上を向いて歩こう~

本作の役作りにおいて、品川監督からどんな指示があったか問われると、「銭湯が好きなので、よくいる常連客情報を話しそれを取り込みながら演じました。撮影中、品川監督が転んだ時に、股間を抑えていた手で思わず品川監督の手をとってしまいました(笑)」と撮影秘話で秋山は会場を沸かせた。

最後に本作『戦湯~SENTO~』について品川監督は「馬鹿馬鹿しく、面白いです!」と言い、秋山は「仕上がった体も見てもらい、般若さんとのラップバトルも見ていただきたい!」と述べた後、ここで、ジャケットを脱ぎ、架空のドラマ「甘味裁判官 あんみつ先生」のTシャツを披露。架空の番宣で会場が笑いの渦に包まれ、品川監督が「次回作、これ作ろう!」と笑いで締めた。

次に『バックヤードにて』に出演したハリセンボンの近藤春菜が登場
SF要素が織り込まれた本作で、撮影中苦労したことについて聞かれた春菜は「実生活でタイムトラベルってないじゃないですか。撮影中ただ止まっている場面とかもあって、あれ?これおかしいなと思っても、冷静になにも考えずにやりきりました。」と語った。

半径1メートルの君~上を向いて歩こう~

プライベートでも仲の良い水川との共演で、撮影中はどんなやり取りをしたか尋ねられると、「朝が早く、お腹がすいていた時にバナナを分けてくれて、ゴリラ親子みたいなやり取りをしていましたね。水川さんいつも現場にフルーツを持ってきていて、それをゴリラセットと呼んでいましたね。」とバックヤードの裏話を披露した。

最後に「この作品は見ないと分からないことがたくさんあるので、色々観て発見してほしいのと、私の長台詞にも注目していただきたいです。」と春菜は述べた。

最後に『同度のカノン』で脚本&監督を務めた粗品監督とキャストの亜生が登場した
本作が脚本&監督初作品となった粗品監督は、初めて映画を撮影したことについて「映画の撮影現場にいって、都心から離れていたのに電車が2分に1本走っていて、音が入るたびに何回も撮影を中断しました。」と撮影時の思い出を振り返り、出演者の亜生ついて「役作りで坊主にしてほしかったですね。今回の僕の演技指導がほかのドラマにも生かされているんですよ(笑)本当は兼近に坊主にして出てもらいたかったんですけどね。」と笑い交じりに語った。

半径1メートルの君~上を向いて歩こう~

先輩である粗品監督の初作品に出演した亜生は「監督が邪魔だった(笑)、撮影がうまくいっていたのに監督の興奮した変な声が入っていたせいで何回も撮りなおしたんです。」と撮影中の思い出を口にし、会場を盛り上げた。

最後に監督として粗品は「僕の脚本と海宝さんの演技だけ見てほしいです。」と亜生をいじりながらこれから作品を見る方々に思いを述べ、亜生は「作品については全然触れられないが、10分で本当に面白くなっているので見てほしい。」と呼びかけ、幕が引かれた。

各話紹介

『本日は、お日柄もよく』
出演:岡村隆史(ナインティナイン)×豆原一成(JO1)
監督:山内大典
脚本:丑尾健太郎(日曜劇場『半沢直樹』)

ストーリー
登山から帰ってきた中年サラリーマンの佐久間昇(岡村隆史)と男子学生の浅田弘樹(豆原一成)。2人は自宅で怪我の手当をしてあげた若者に“理想の親子”だと羨ましがられるが、「こいつは僕の娘にずっと付きまとってるストーカー」だと冷たく言い放つ昇。娘の大事な日にまで付いてこようとする弘樹に、「ええ加減、諦めろ」と呆れ果てる昇だが…。


『同度のカノン』
出演:海宝直人×亜生(ミキ)
脚本・監督:粗品(霜降り明星)

ストーリー
病院へ入院することになり、沈んだ顔で病室のベッドに横たわる正彦(海宝直人)。そこへ友人の義正(亜生)が見舞いにやってくる。終始友達同士の何気ない会話が続くが…。


『やさしい人』
出演:倉科カナ×徳井義実(チュートリアル)
監督:山内大典
脚本:高須光聖

ストーリー
一瞬の出来事で植物人間となってしまった女性(倉科カナ)。絶望という闇の中を彷徨い、醒めることのない悪夢は次第に醜い怒りを増幅させていく。そんなある日の午後二時、寝たきりの彼女に異変が起こる。なぜ自分だけが不幸な目に合うんだ?何年経っても受け入れられない現実に彼女の感情は爆発し、その怒りはある男性一人(徳井義実)に向けられる。


『真夜中』
出演:小池徹平×じろう(シソンヌ)
監督:紙谷楓
脚本:又吉直樹(ピース)

ストーリー
薄暗いバーのカウンターで飲んでいる、芸歴13年目のお笑いコンビ“ユリイカ”の久保(じろう)と担当マネージャーの花岡(小池徹平)。一時期人気を誇るも今は仕事が激減し人のせいにしてばかりいる久保に、花岡は業を煮やして激しい口論となる。久保の才能を誰よりも信じ、この世界で生き抜くための大切なことを訴えかける花岡だが、実はこれが2人で飲み交わす“最後の夜”であったー。


『まわりくどい二人のまわりくどい気持ちの伝え方は大胆でむしろまわりくどい』
出演:白石聖×後藤淳平(ジャルジャル)
監督:山内大典
脚本:福徳秀介(ジャルジャル)

ストーリー
小さなカフェを一人で切り盛りする店主のしおり(白石聖)。そこへ同じく近所で服屋を営む本田(後藤淳平)が閉店間際に入ってくる。残っていた手作りミルクレープを注文し会話を楽しむ2人だったが、実は“好きなひと”がいると告白する本田。その気持ちの伝え方を聞いたしおりは気持ち悪がるが…。まわりくどい二人のほっこり温かい純愛ラブストーリー。


『戦湯~SENTO〜』
出演:般若×秋山竜次(ロバート)
脚本・監督:品川ヒロシ

ストーリー
ある銭湯に現れた、2人の男―。なぜかウエスタンな格好で番台のおばちゃんに偉そうな態度をとり、脱衣所や浴場でも我がもの顔で振る舞う常連客の男(秋山竜次)に、もう一人の強面で寡黙な男(般若)はとうとうしびれを切らし始める…。さぁ、前代未聞の戦湯ラップバトルの始まりだ!裸で叫びあう、2人のバトルの行方はいかに?!


『とある家のこと』
出演:松井玲奈×山崎静代(南海キャンディーズ)
監督:紙谷楓
脚本:福田麻貴(3時のヒロイン)

ストーリー
実家で母の遺品整理をしている姉の伸子(山崎静代)と妹の葵(松井玲奈)の間には、険悪なムードが漂っていた。2人は性格も好きなものもすべてが正反対で今日も激しい口論を始める。お互いをののしり合い、「あんたが生まれる前からあんたのことが嫌い」と言い放つ伸子。そんな中、母が書き記していた日記帳と共に懐かしいあの日の記憶が甦ってくる…。


『バックヤードにて』
出演:水川あさみ×近藤春菜(ハリセンボン)
監督:紙谷楓
脚本:上田誠(ヨーロッパ企画)

ストーリー
スーパーの店長らしき女性・ミク(水川あさみ)に万引きが見つかり、バックヤードで問い詰められる主婦のサナエ(近藤春菜)。出来心だと言い張るが、バッグからは高価な金品や骨董品が次々とでてくる。そんなサナエを未来からやってきた“タイムトラベラー”だと見破るミクだが、ミクもまたサナエを追ってやってきた時空局潜入捜査官だった!2人の目的は何なのか?そして彼女たちを意外な展開が待ち受ける。


作品タイトル:『半径1メートルの君~上を向いて歩こう~』
主題歌:「上を向いて歩こう」斉藤和義(SPEEDSTAR RECORDS)
制作プロダクション:共同テレビジョン
企画・製作・配給:吉本興業

公式サイト:hankei1m.official-movie.com
公式Twitter:@hankei1m_movie
コピーライト:(C)「半径1メートルの君~上を向いて歩こう~」製作委員会

2021年2月26日 TOHOシネマズ 日比谷ほか全国ロードショー

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