【レポート】映画『こんにちは、母さん』初日舞台挨拶で大泉洋が吉永小百合との“親子役続投”を猛アプローチ!

こんにちは、母さん

映画『こんにちは、母さん』(公開中)の初日舞台挨拶に、吉永小百合、大泉洋、永野芽郁、宮藤官九郎、田中泯、YOU、枝元萌、山田洋次監督が登壇した。

映画『こんにちは、母さん』初日舞台挨拶 概要

日時:9月1日(金)13:45~14:30
登壇者(敬称略):吉永小百合、大泉洋、永野芽郁、宮藤官九郎、田中泯、YOU、枝元萌、山田洋次監督
会場:丸の内ピカデリー1

ついに公開初日を迎えた本作。吉永にとっては123本目の映画出演作となったが、今の心境を問われると「素晴らしい監督とスタッフ、そしてキャストの皆さんに引っ張っていただきながらここまで来れたかと思います。実は123本目ということで、この辺りで辞めようかなと思ったこともありましたが、“123”と外に飛び出していくような数字なので、もう少しやってみようかなと思っています」と告白。次回作出演の意欲を見せた吉永に、会場からは大きな拍手が沸き起こっていた。

そんな吉永演じる母・福江の息子・昭夫を演じたのは、今回が初共演となる大泉。出演情報解禁の際に“吉永小百合から大泉洋は生まれない”というコメントを寄せたことでも話題を集めていたが、「本当に今や母親としか思えないですよね。今は“吉永小百合からは大泉洋しか生まれない”と思っています。どんな映画でも(吉永の)息子役は私なんだという気持ちですね。もし息子がいないような映画でも、裏設定では大泉洋が息子であって欲しいくらい。違う役者がやるとなったら決闘ですよね」と声を大にしアピール。

“親子役続投”を猛アプローチする大泉との再共演について、吉永は「よく考えてみます(笑)」と茶目っ気たっぷりに答え、二人の息ぴったりな掛け合いが場内の笑いを誘っていた。

さらに大泉は、吉永について「やっぱり大女優の凄みと言いますか、もちろん山田監督が作ってくださる雰囲気もありますが、セットでお会いした瞬間、吉永さんを母さんと思うんですよね」としみじみと撮影を振り返り、“母”吉永への厚い信頼をうかがわせる場面も。

一方、吉永も「(大泉演じる)昭夫が不貞腐れてソファーで寝ちゃう場面で、私がお尻を叩くシーンがあるんです。そのお尻がムチムチしていて可愛らしいなと」と“息子”大泉への愛情を滲ませ、相思相愛ぶりを垣間見せていた。

本作は、第25回上海国際映画祭をはじめ、大阪や福岡など日本各地でも舞台挨拶を実施。各地の舞台挨拶に精力的に登壇してきた監督は、「観客がどう感じてくれたのか、納得してくれたのか、否定的なのか。作り手としては今でもそれを知るのが怖いんですよね」と率直な想いを吐露。「感想はあまり怖くて聞けないところもありますが、満員の観客がいて笑ってくれている姿を見れた時は安心します。(これまで映画を撮り続けてきて)今でもそんな感じで不安を抱えているので、今日はとっても怖い日です。試験の発表を聞く大学生のような、判決を聞く被告のような気持ちでいます」とついに初日を迎えた今の心境を告白していた。

続いて、福江と昭夫の親子が新たな一歩を踏み出していくさまを描いた物語にかけ、キャスト陣が“新たに挑戦したいこと、やりたいこと”に関する質問が。

吉永は「スポーツが好きなので、太極拳を習って映画の中でやってみたいです。監督が空手の方がいいんじゃないかと言われたんですが、とてもできないんじゃないかと思って…」と“意外な野望”を告白。

「なかなか新しいことを始められない人間ではあるのですが…」と前置きする大泉は、「久しぶりに乗馬の練習に行ったんです。久しぶりに娘と行ったんですが、お尻が腫れるんですよね。お風呂上がりにどうなってるか娘に見てもらおうとお願いしたら、“ママに見てもらえ”と言われ…。乗馬の練習をしたいという話でした」と笑いを交えながら披露した。

また、永野は「家庭菜園です!ルッコラを育てたいです」、宮藤は「貫禄がないと言われることが多いので、貫禄をつけることに挑戦したいですね」、田中は「一度きりの人生を生きているので、毎日が“新しい”と思うようにして生きています」、YOUは「スカイダイビングがしたいです」、枝元は「ボードゲームが大好きなので、たくさんの人に楽しんでもらえるようなボードゲームを作りたいです」、そして監督は「この年になると、どのような理由や経緯があって今の世の中、世界になっているのかが気になる。世界中で起こっている様々なことについて考えたり、学んでみたい」と、それぞれ“新たに挑戦したいこと、やりたいこと”について明かした。

イベントの終盤では、大泉から吉永へ感謝の気持ちを込めた花束贈呈のサプライズも。123本目の映画出演にちなみ、吉永へ123輪の赤いカーネーションを贈った大泉は「撮影からずっとご一緒させていただいて幸せでしたが、今日でとりあえずの一区切りということで今は寂しい想いでいっぱいです。どの作品でも息子役はやっぱりおかしいかなとも思いますので、家にやってくる配達員ですとか、そんな役でも構いませんので…(笑)また一緒にお仕事させてもらえたら嬉しいです。お母さんありがとうございました」と、笑いを交えながら吉永へ感謝の思いを述べた。

大泉の言葉に感激した様子を見せながら、吉永も「本当にありがとうございました!撮影中たくさん楽しい会話をさせていただいて、本当に感謝しています」と、笑顔で花束を受け取っていた。

こんにちは、母さん

その後、マスコミ向けのフォトセッションが行われ、登壇者を代表して監督が「撮影が始まる前、購入システムの変化もあり、年配の方が映画館で映画を観るのが難しくなってきているという話をしていました。そういう方達にこそ、映画館で観ていただきたい作品ですし、笑ったり涙を流したりできる映画というものの楽しさが伝われば嬉しいです。今日はみなさんありがとうございました」と観客へメッセージを贈り、熱い想いが伝わる言葉に会場全体が盛大な拍手で包まれる中、イベントは幕を閉じた。

こんにちは、母さん
こんにちは、母さん

ストーリー
大会社の人事部長として日々、神経をすり減らし、家では妻との離婚問題、大学生になった娘との関係に頭を悩ませる神崎昭夫(大泉洋)は、久しぶりに母・福江(吉永小百合)が暮らす東京下町の実家を訪れる。
「こんにちは、母さん」
しかし、迎えてくれた母の様子が、どうもおかしい…。
割烹着を着ていたはずの母親が、艶やかなファッションに身を包み、イキイキと生活している。
おまけに恋愛までしているようだ!
久々の実家にも自分の居場所がなく、戸惑う昭夫だったが、お節介がすぎるほどに温かい下町の住民や、これまでとは違う“母”と新たに出会い、次第に見失っいたことに気付かされてゆく。

作品タイトル:『こんにちは、母さん』
出演:吉永小百合、大泉洋、永野芽郁、寺尾聰、宮藤官九郎、田中泯、YOU、枝元萌
加藤ローサ、田口浩正、北山雅康、松野太紀、広岡由里子、シルクロード(フィッシャーズ)、明生(立浪部屋)、名塚佳織、神戸浩
監督:山田洋次
脚本:山田洋次、朝原雄三
原作:永井愛
上映時間:110分
配給:松竹

公式サイト:https://movies.shochiku.co.jp/konnichiha-kasan/
公式Twitter:https://twitter.com/konnichihakasan
公式Instagram:https://www.instagram.com/konnichihakasan/
コピーライト:(C)2023「こんにちは、母さん」製作委員会

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