【レポート】『旅立つ息子へ』武⽥双雲登壇のSDA協会コラボオンライン座談会開催!「家族全員で観て感想を語り合いたい」

旅立つ息子へ

2020年カンヌ国際映画祭など世界中の映画祭に正式出品され観客を感動で包んだニル・ベルグマン監督最新作『旅立つ息子へ』が3月26日(金)にTOHOシネマズ シャンテほか全国公開される

このたび、本作の公開を記念し、男性が前向きに育児や家事を楽しむためのワークショップなどを提案する「NPO法人スーパーダディ協会」のメンバーとともに、スーパーダディアワード2018年受賞の書道家の武田双雲さん、NYや東京で20年シェフをしている米澤文雄さんが登壇し、父親ならではの育児の悩みについて語り合うオンライン座談会が実施された。

「NPO法人スーパーダディ協会」コラボ パパの語り場オンライン座談会

日時:3月15日(月)21:00~22:00
登壇者(敬称略):武田双雲(書道家)、米澤文雄(青山「The Burn」シェフ)、高橋一晃(NPO法人スーパーダディ 協会代表理事)
司会進行:KOJI(魔法科学者)
※全員リモート参加

書道家:武田双雲さん

まず本作の感想について、3人のお子さんをもつ武田さんは「中3の息子と二人旅をした。その息子が今年カリフォルニアの学校に旅立つから、別れの寂しさがわかるなーと思った。僕が物忘れが激しいADHDで、映画とは逆で息子が僕の面倒をみてくれる感じだけど、グッとくるシーンがたくさんあった。妻とは15年間の子育て生活でかなりぶつかった。」と別れのタイミングで観たからこその共感や夫婦間の子育ての違いに着目したと振り返る。
娘さん2人、そしてダウン症の弟さんを持つ米澤さんは、「障がいがあるというのは、個性の一つ。運動ができないなど、どの状況も個性ととるのか、長所短所ととるのかで方向がわかってくる。子供を最終的に信じるということ、成長するということを考えていくことが大事だと感じた。」とご自身のご家族と重ねてコメント。高橋さんは「子育て目線で終始グッと引き込まれた。」と語る。

劇中では父親が息子を施設に入れることを思いとどまり、二人で逃げ出して旅をするが、そこで気づかなった息子の成長を知る。まず初めに「子供に教えられたこと」がテーマに。
武田さんは「娘が幼稚園に入った時に、行くのを嫌がった。僕は行かせなくてもよいと思ったけど、妻が悩んで行かせようと。娘がそういう行動をしたことで妻と真剣に子育てについて話し合いプラスになった。当時のことを娘に聞くと、『ママと離れたくなかった。』と言っている。結果的に通わせたんですが、映画なかでのお父さんが息子へ『逃げよう』と言った気持ちがすごくわかりますね。」と体験を振り返りながら語る。
高橋さんは「息子が小5なので自己中の塊になってきた。毎日ムカついてますが、自分もいい加減だったなと気づいた。小学生の時はそこまで厳しくしなくてもいいのかなと思った。」とコメント。
米澤さんは「親は、子供ができることのスピードに対してついていけてない。自分たちのなかではずっと小さいイメージだけど、その認識がアップデートされているといい子育てができると思う。」と、成長に対する気づきの大切さを語る。

また、武田さんが映画のなかで泣いた場面について「これまで違う価値観だった母親が、ある瞬間、父親の子育てを認めたシーン。」と振り返る。そこから、トークテーマは「子育てにおける夫婦のあり方の違い」に。
米澤さんは「ケースバイケース。育ってきた環境、住んでる場所、仕事の違いで価値観が違う。方向性、HOW TOのデータはあるけど、まるはまりはしない。」と熱く語る。
武田さんは「仕事ができる人ほど家庭をマネジメントするけど、それではできない。チーム『家庭』を謙虚に客観的に柔らかく考えていくことが大事。」とコメント。
高橋さんは「僕は場当たり的で自由にやっているけど、奥さんはしっかりしている。妻が書いた青図にのっからないとぶれるけど、皆の話をきいていると夫婦それぞれの考えでいてもいいのではないかと思った」と語る。

次に話題はこの作品の大きなテーマである「子離れと自立」について。
武田さんは「親も自立しなきゃなと分かっているんだけど愛着が湧きすぎていて、寂しい。絶対止めないほうがいいんだけど。」と抑えられない寂しさを語る。
米澤さんは「子どもを留学させたいと思ってる。友達との価値観の違いとか、主張性、国民性とかを感じてほしい。本人もいいんじゃない、と言っている。」とコメント。

今度は、ご自身が両親から自立した時の話に。
米澤さんは「アメリカ行った時。食事では困らなかったけど、たくさんの見えないサポートをしてもらってたんだなと気づいた。映画の中で一番深いなと思ったのは、父親が息子ができないと思って守っていたけど、実は自分が寂しいから一緒にいたかったという側面もありましたよね。」と映画の緻密に描かれた複雑な親子の関係性を語る。
武田さんも「イスラエルなど関係ない。どこの国のお父さんも共感できる内容ですよね。」と語る。
高橋さんは、「いつまでも面倒みていると、子供も依存してしまう。自分が子供がいなければダメな存在になってしまう。映画の父親もそういう風になっていたんじゃないかな。子育ては大変だけど、父親はそれが生きがい。親が子供へ自立をどういうタイミングで言うかが大切。」と振り返る。

最後に、武田さんは「この映画は家族で観て、感想を言い合った。家族で観て話し合うと超いいなと思いました。妻は妻の立場で観てたし、子供は自閉症など関係なく可愛い、楽しそうな息子として観てた。いろんな視点でこの映画について語れる。」と振り返る。
米澤さんは「改めて映画館で観て観たいなと思っていたんですが、家族でも観て観たいと思いました。子供達は弟とも接していて、障がいに理解がある。それを踏まえて純粋にこの映画をどう思うのか感想を聞きたい。」と語った。

父親ならではの子育てトーク、夫婦間の価値観の違い、そして子供の自立までと様々なテーマから語り、盛り上がる座談会となった。座談会の様子は映画配給ロングライドのyoutubeでアーカイブ視聴可能。

座談会youtube配信URL:https://youtu.be/gHQIOnRt890

「メインマンプロジェクト」公式サイト:https://bit.ly/37NOmlx

ストーリー
売れっ子のグラフィックデザイナーを引退したアハロン(シャイ・アヴィヴィ)は、ひとり息子のウリ(ノアム・インベル)と田舎町でのんびりと2人暮らししている。実はウリは自閉症スペクトラムを抱えていて、アハロンが24時間、世話してきたのだ。しかし、別居中の妻、タマラ(スマダル・ヴォルフマン)は将来を心配して、全寮制の特別支援施設への入所を決める。定収入のないアハロンは養育不適合と判断され、裁判所の決定に従うしかなかった。入所の日。ウリは大好きな父との別れにパニックを起こしてしまう。アハロンは決意した。「息子は自分が守る」こうして2人の逃避行が始まった。

作品タイトル:『旅立つ息子へ』
出演:シャイ・アヴィヴィ、ノアム・インベル、スマダル・ヴォルフマン
監督:ニル・ベルグマン(『僕の心の奥の文法』第23回東京国際映画祭グランプリ受賞)
脚本:ダナ・イディシス
2020年/イスラエル・イタリア/ヘブライ語/94分/1.85ビスタ/カラー/5.1ch/英題:Here We Are/日本語字幕:原田りえ
PG12
配給:ロングライド

公式サイト:https://longride.jp/musukoe
公式Twitter:https://twitter.com/musukoe_movie
コピーライト:(C) 2020 Spiro Films LTD.

3月26日(金)TOHOシネマズ シャンテほか全国公開

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