約7万人が訪れる長瀞船玉まつりで、ご当地キャラ「とろにゃん」AIアバターがスマホから観光案内

埼玉県長瀞町、地域の観光案内を担う一般社団法人長瀞町観光協会、法人向けAIエージェント「うちのAI」を提供するJetB株式会社の3者は、2026年8月15日(土)に開催される長瀞船玉まつりに向け、長瀞町公式マスコットキャラクター「とろにゃん」を3Dアバター化し、AIアシスタントと組み合わせた観光案内を更新し、観光案内所の固定端末に加えて、来場者自身のスマートフォンからも利用できるようにします。
今回の更新では、長瀞町観光協会の船玉まつり特設ページと、花火を含む当日プログラムをAI観光案内の登録情報に追加します。さらに、長瀞駅前観光案内所に設置されている1台のサイネージに加え、QRコードを読み取った来場者が自身のスマートフォンからも「とろにゃん」の3DアバターによるAI観光案内を利用できるようにします。これにより、案内所へ立ち寄らなくても、登録された公式情報をもとに、開催時間、交通規制、駐車場などを確認できる手段を設けます。
長瀞船玉まつりには例年約7万人が訪れます。これは2026年7月1日現在の町人口6,147人(出典1)の約11.4倍です。多くの来場者が短時間に集中する繁忙日に、必要な公式情報へ到達しやすい環境をつくります。AIが繰り返し寄せられる質問への案内を担い、人や公式窓口へ案内すべき場面を整理することで、繁忙日におけるAIと人の適切な役割分担を検証します。

目次

◼︎町人口の約11.4倍が集まる一日、観光案内をどう維持するか

長瀞船玉まつりは、船下りの船頭が水上の安全を祈願して水神を祭ったことを起源とする、秩父路の夏の風物詩です。2026年は8月15日(土)に長瀞岩畳周辺で開催され、万灯船、灯籠流し、花火大会が予定されており、花火は例年3,000発を超えます(出典2)。

▲例年約7万人が訪れる長瀞船玉まつり
▲例年約7万人が訪れる長瀞船玉まつり

当日は、多くの来場者が短時間に集中し、長瀞駅周辺では大規模な交通規制も予定されています。こうした状況から、開催時間や会場までの経路、交通規制、駐車場、トイレ、観覧場所など、祭りへの参加に必要な案内の需要が高まると見込まれます。
一方、長瀞駅前観光案内所で「とろにゃん」の3DアバターによるAI観光案内を利用できるサイネージは1台です。そこで、来場者自身のスマートフォンからも利用できるようにすることで、案内所へ立ち寄れない来場者にも、長瀞町の祭り・観光情報を届けることが可能となります。

▲長瀞町観光案内所に設置されている「とろにゃん」のAI観光案内サイネージ
▲長瀞町観光案内所に設置されている「とろにゃん」のAI観光案内サイネージ

繁忙日に必要な案内手段を確保し、AIと人がどのように役割を分担するかは、観光地や地域行事に共通する課題です。今回は、案内所へ立ち寄れるかどうかにかかわらず、日本語を含む15言語で公式情報を確認できる案内体制が、実際の繁忙日に機能するかを検証します。

数字で見る今回の検証環境

※約11.4倍は祭りの規模感を示すため、例年の人出約70,000人を町人口6,147人で割った値です。約70,000人全員がAIを利用するという意味ではありません。

◼︎自治体の生成AI活用は「導入」から「地域でどう運用するか」へ

こうした案内体制の検証は、自治体における生成AIの「導入後の運用」という課題とも重なります。
総務省が2026年4月24日に公表した令和7年度「地方自治体におけるAI・RPAの実証実験・導入状況等調査」(2025年10月31日現在、出典3)によると、生成AIを導入済みの団体は、都道府県が47団体中47団体、指定都市が20団体中20団体で、いずれも100%でした。一方、その他の市区町村は1,721団体中785団体で45.6%でした。このほか、実証中は295団体(17.1%)、導入検討中は256団体(14.9%)でした。
同調査では、自治体による生成AI活用の課題として、生成物の正確性への懸念、デジタル人材の不足、要機密情報の流出の懸念などが示されています。これらの課題を踏まえ、住民や観光客が直接利用する観光案内では、地域情報を継続的に更新する体制、回答内容を確認・改善する仕組み、AIで対応できない相談を人や公式窓口へ案内する運用が重要です。
今回の取り組みでは、人口約6,100人の長瀞町で、AI観光案内を多数の来場者が集まる日に運用し、利用実態と課題をデータで確認します。

◼︎「とろにゃん」の3DアバターによるAI観光案内を来場者のスマホへ

今回の更新により、「とろにゃん」の3DアバターによるAI観光案内を、観光案内所の固定端末だけに限定せず、QRコードを通じて来場者自身のスマートフォンからも利用できるようにします。来場者はアプリをダウンロードすることなくAI観光案内を起動し、船玉まつりや周辺観光について音声または文字で質問できます。
また、船玉まつり特設ページと当日プログラムを案内情報へ反映し、祭り当日に多く寄せられると想定される質問への案内を強化します。開催可否や運行状況など、変更の可能性がある情報については、公式サイトや現地の案内で最終確認するよう促します。安全・緊急性を伴う相談については、現場スタッフや関係機関への確認を案内します。
さらに、当日配布する花火プログラム表に、「とろにゃん」の3DアバターによるAI観光案内へアクセスできるQRコードを掲載します。来場者はプログラム表のQRコードを読み取ることで、手元のスマートフォンから船玉まつりや周辺観光の情報を確認できます。

▲QRコードを通じてスマートフォンから利用できる「とろにゃん」のAI観光案内
▲QRコードを通じてスマートフォンから利用できる「とろにゃん」のAI観光案内

◼︎検証内容:平時と船玉まつり当日の利用状況を比較

船玉まつり当日は、利用数、質問数、スマートフォンからの利用割合、利用時間帯、質問内容、利用言語などを記録し、事前に設定した平時の集計期間と同じ基準で比較します。平時データの集計期間、母数、除外条件、算出方法は開催前に確定し、開催後は当日の数値と平時との差を絶対数と比率の両方で示します。

比較・集計する項目

開催後、個人を特定しない集計データを用い、次の項目を平時と祭り当日で比較します。

通信環境は、利用者の端末や回線状況にも左右されます。そのため、特定地点の通信速度ではなく、実際の利用時におけるアクセス・応答状況、障害発生の有無、復旧状況をログから確認します。

◼︎AIと人の役割分担

AIが案内する内容

・開催時間、会場、当日プログラムなど、登録済みの公式情報
・交通機関、会場への経路、交通規制、駐車場の案内
・トイレ、観光施設、飲食店などの場所案内
・日本語を含む15言語での定型的な質問への案内

人・公式窓口が対応する内容

・迷子、体調不良、事故、災害などの安全・緊急対応
・混雑、運行、開催可否など、刻々と変わる情報の最終確認
・個別事情への配慮や判断が必要な相談
・AIが回答できない質問や、苦情、不安・困りごとへの対応
AIですべての案内を完結させるのではなく、繰り返し寄せられる定型的な質問をAIが案内し、現場スタッフが安全対応や個別判断に集中できる運用を目指します。

◼︎サービス詳細:公式マスコット「とろにゃん」の3DアバターによるAI観光案内

「とろにゃん」は、長瀞町の公式マスコットキャラクターです。長瀞町では、JetB株式会社の法人向け対話型AIエージェント「うちのAI Avatar」を使用して「とろにゃん」を3Dアバター化し、AI観光案内として活用しています。利用者は画面上の3Dアバターと音声または文字で対話できます。
Excel、Word、PDF、Webサイトなどの情報を学習データとして登録でき、日本語で登録した情報をもとに、日本語を含む15言語で案内できます。会話ログから質問内容を確認し、登録情報や回答内容の更新に生かすこともできます。
長瀞町では2026年3月27日から窓口・観光案内の実証実験を行っています。固定端末は現在、長瀞町役場1階ロビーと長瀞駅前観光案内所に設置されており、来庁者・来訪者は無料で利用できます。
■参考資料
「うちのAI Avatar」公式サイト: https://uchino.ai/avatar/
長瀞町での実証実験開始時の発表: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000103.000010333.html

◼︎今後の展開:繁忙日の検証結果を今後の運用へ

住民や観光客が直接利用するAI案内では、対応言語数や回答件数だけでなく、地域情報を継続して更新する体制、誤回答や未回答を把握する方法、人が対応すべき場面の設計が必要です。
長瀞町、長瀞町観光協会、JetBは、船玉まつり当日のデータと運用上の課題を整理し、AIと人の役割分担、情報更新の方法、アクセス集中時の対応を検証します。
得られた知見は、長瀞町における今後の運用検討に生かすとともに、来訪者が集中する観光地や地域行事でAI案内を導入する際の参考情報として、公表可能な範囲で発信します。

◼︎長瀞船玉まつり開催概要

※開催時間・内容は天候等により変更または中止となる場合があります。最新情報は公式案内をご確認ください。

◼︎出典

出典1:長瀞町「人口・住民基本台帳(月別)」
URL:https://www.town.nagatoro.saitama.jp/towninformation/%E4%BA%BA%E5%8F%A3%E3%83%BB%E4%BD%8F%E6%B0%91%E5%9F%BA%E6%9C%AC%E5%8F%B0%E5%B8%B3%EF%BC%88%E6%9C%88%E5%88%A5%EF%BC%89/
出典2:一般社団法人長瀞町観光協会「令和8年度(2026年度)長瀞船玉まつりのご案内」
URL:https://www.nagatoro.gr.jp/funadama2026/
出典3:総務省「令和7年度 地方自治体におけるAI・RPAの実証実験・導入状況等調査」
調査結果公表ページ:https://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/01ryutsu06_02000479.html
生成AI導入状況資料:https://www.soumu.go.jp/main_content/001070295.pdf

◼︎発表主体概要

長瀞町

所在地:埼玉県秩父郡長瀞町大字本野上1035番地1
長瀞町長職務代理者:長瀞町総務課長 染野和明
公式サイト:https://www.town.nagatoro.saitama.jp/

一般社団法人長瀞町観光協会

所在地:埼玉県秩父郡長瀞町大字長瀞529番地-1
代表者:代表理事 会長 小埜和也
公式サイト:https://www.nagatoro.gr.jp/

JetB株式会社

所在地:東京都新宿区新宿1-8-1 大橋御苑駅ビル4F
代表者:代表取締役 竹内勇人
設立:2014年3月
事業内容:AI関連サービス、Webマーケティング支援等
公式サイト:https://jetb.co.jp/

◼︎報道関係者向け取材のご案内

祭り当日の取材は事前予約制です。取材を希望する報道関係者は、2026年8月5日までに長瀞町観光協会公式サイトの取材申込案内から申請してください。船玉まつり実行委員会から許可を受けた方のみ、取材エリアへ入場できます。
◼︎取材申込案内ページ
https://www.nagatoro.gr.jp/funadama2026/
取材の可否、当日の時間、場所、取材可能範囲などの詳細は、船玉まつり実行委員会の案内に従ってください。

◼︎報道関係者お問い合わせ先

船玉まつり・当日取材に関するお問い合わせ

一般社団法人長瀞町観光協会
電話:0494-66-3311
※祭り当日の取材申請は、前記の取材申込案内から2026年8月5日までに行ってください。

本リリース・AI観光案内に関するお問い合わせ

JetB株式会社
電話:03-5919-0044
メール:media@jetb.co.jp

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