The Beguiled/ビガイルド 欲望のめざめ

2018-02-10
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<2017年カンヌ国際映画祭監督賞受賞>ソフィア・コッポラが挑んだ新境地。史上最も豪華なキャスト陣を迎えた極上のスリラー

アメリカ南部の世間から隔絶された女子寄宿学園に暮らす美しき女性7人。
ある日、負傷した北部の敵兵に遭遇し屋敷へと運び手当をする。女性に対し紳士的でかつ美しい男性と触れ合う中で、誰もが彼に心を奪われていく。しかし、次第に彼女たちは情欲と危険な嫉妬に支配されてしまう。秩序を守るか、欲望を取るか、彼女たちが最後に下した決断とは―

【introduction】
2017年5月、ミヒャエル・ハネケやジャック・ドワイヨンら名だたる巨匠たちを抑え、本作で2017年カンヌ国際映画祭の監督賞を受賞したソフィア・コッポラ。女性としては史上2人目、なんと56年ぶりの快挙を成し遂げ、世界中から拍手喝采を浴びた。
映画監督としてはもちろん、フランシス・フォード・コッポラの愛娘として生まれながらに注目を浴び、ファッション業界からもリスペクトを集め、最近ではオペラの演出も手がけるなど幅広く活躍。彼女が生み出すとびきりポップでかわいらしい世界観は多くの女性たちから支持を集め、ガーリーカルチャーの旗手として絶大な人気を誇ってきた。そんなソフィアも、今や2人の娘を育てる母。
映画監督としても女性としても成熟期に入った今、長編6作目の題材に選んだのはトーマス・カリナンの小説「The Beguiled」。1971年にドン・シーゲル監督&クリント・イーストウッド主演で『白い肌の異常な夜』として映画化されたが、ソフィアはあくまでもリメイクではなく女性視点で描くことに注力して原作小説を脚本化。これまでのイメージを大きく覆すスリラーに挑戦した。ただし映画をふんわりとヴェールで覆うのは、うっとりするような美女たちがリボンやフリルが施されたドレスに身を包み、淑女然とした言葉遣いで会話するソフィアらしい世界観。そこに、より精度を増した緻密かつ鋭い人物描写を融合させ、嫉妬と欲望渦巻く女性たちのダークな一面を赤裸々にあぶり出している。見るものを恐怖と耽美の世界に誘う、新境地にして集大成とも呼べる極上のスリラーの誕生だ。

2018年2月23日(金)TOHOシネマズ 六本木ヒルズほか全国公開
公式サイト

キャスト

ニコール・キッドマン『LION/ライオン 〜25年目のただいま〜』『めぐりあう時間たち』
エル・ファニング『ネオン・デーモン』
キルスティン・ダンスト『マリー・アントワネット』
コリン・ファレル『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』

スタッフ

監督:ソフィア・コッポラ『SOMEWHERE』『マリー・アントワネット』『ロスト・イン・トランスレーション』
2017/アメリカ/93分/英語/ヨーロッパビスタ/ドルビーデジタル/原題:The Beguiled
提供:東北新社
宣伝:REGENTS
配給:アスミック・エース STAR CHANNEL MOVIES

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