
日本限定の新ポスタービジュアル
本作で描かれるのは、写真家として戦争の最前線を駆け抜け、20世紀を代表する報道写真家となり、その名を歴史に刻んだリー・ミラーの人生。彼女が写し出す写真には、唯一無二の芸術的センスに加え、人間が持つ脆さと残酷さの両方が刻みこまれ、今もなお、人々を惹きつける歴史的記録として真実を伝えている。
映画『シビル・ウォー アメリカ最後の日』主人公のモデルにもなったリー・ミラー。『シビル・ウォー』では、キルステン・ダンスト演じるリーが、激しい戦闘が行われる真っ只中に突っ込んでいく姿が強烈なインパクトを与えていたが、それは決してフィクションに留まらない。実際のリーも、第二次世界大戦下、戦争の最前線でカメラを通して真実を訴え続けた偉大な報道写真家として名を刻み、さらにそれだけでなく、当時女性が行くことが許されていなかった戦争の最前線で活動する報道カメラマンとしての権利を勝ち取ったパイオニアでもあるのだ。
今回解禁となったのは、ケイト・ウィンスレットを始め、アンディ・サムバーグ、アレクサンダー・スカルスガルド、マリオン・コティヤール、ジョシュ・オコナー、アンドレア・ライズボローなど、ケイト自らのキャスティングで本作出演が実現したキャスト&制作陣が集結した特別映像。約10分に及ぶ映像には、見応え&聴き応えたっぷりの情報が詰め込まれており、彼らが明かすリー・ミラーについて、そして本作の持つ力強さについて存分に堪能できる。
更に、本映像にはリー・ミラーの実の息子であるアントニー・ペンローズも登場する。「母を突き動かした思いや、恐怖に負けなかった理由が描かれています」と息子から観た母の生き様を明かし、本作の根底にはリーの「情熱の物語があります」と、本作で描かれるリー・ミラーについて語っている。
映像では、初公開となる本編シーンやメイキング映像も満載。マリオン・コティヤールは、戦争が激しさを増すパリの自宅で、やせ細り、やつれた姿で悲しみを纏うシーンでは、「リーは、友人たちの身に起きたことを知るの」と物語を振り返る。
本編ではリーが記録した本物の写真も使われており、ダッハウ強制収容所や、ライプツィヒ市長の娘の写真を記録したシーンも描かれている。中でも80年前の4月30日、ヒトラーが自殺を図ったその日、ミュンヘンのヒトラーのアパートを取材したリーは、アパートの浴室で自らが浴槽に入り写真を撮らせる、という印象的な場面が映し出される本編シーンに注目したい。本作において、最も象徴的と言えるこの場面についてケイトは「ヒトラーの浴室の場面は不可欠だった。アパートには米兵が侵入しパーティー中。実際の写真を忠実に再現したの。リーがバスマットに付けたダッハウ(強制収容所)の泥までね」と撮影の裏側を明かしている。
あわせて、日本限定の新ポスタービジュアル3種も到着。力強い眼差しで物事を捉えようと見据えるケイト演じるリーの姿や、起こっている真実を記録し伝えようと衝動的に走り出すリーの姿、そして戦地で横になり自身のトラウマや戦争の残虐さと葛藤するリーの様々な心情を切り取ったビジュアルとなっている。「リーは女性が求める情報を熟知し、自身が理想とする女性像があった。女性らしさと力強さを併せ持つ人だったの。決して自分をごまかさない人だった。そこにパワーを感じるわ」と明かすその言葉からは、ケイトが本作にかけた情熱と想いが伝わってくる。

日本限定の新ポスタービジュアル

日本限定の新ポスタービジュアル
『リー・ミラー 彼女の瞳が映す世界』
出演:ケイト・ウィンスレット、アンディ・サムバーグ、アレクサンダー・スカルスガルド、マリオン・コティヤール、ジョシュ・オコナー、アンドレア・ライズボロー、ノエミ・メルラン
監督:エレン・クラス
製作:ケイト・ウィンスレット、ケイト・ソロモン
原題:LEE
イギリス | 2023 | 116分 | 英語、フランス語
翻訳:松浦美奈
配給:カルチュア・パブリッシャーズ
(C) BROUHAHA LEE LIMITED 2023
公式サイト:https://culture-pub.jp/leemiller_movie
公式X:@leemiller_movie
5月9日(金)TOHOシネマズシャンテほかROADSHOW