キリアン・マーフィー主演の映画『決断するとき』より、予告編と新場面写真6点が解禁された。

アイルランドに実在した“マグダレン洗濯所”の人権問題を背景に描かれる本作は、社会が長く黙認してきた現実を前に、「知ってしまった個人はどう振る舞うのか」を静かに問いかける人間ドラマ。原作は、『コット、はじまりの夏』(22)の原作「あずかりっ子」でも知られる作家クレア・キーガンのベストセラー小説「ほんのささやかなこと」。
『オッペンハイマー』(23/日本では2024年に劇場公開)で第96回アカデミー賞で主演男優賞に輝いたマーフィーが原作に深く惚れ込み、自ら映画化を希望。『オッペンハイマー』の撮影中にマット・デイモンへ企画を持ちかけ、ベン・アフレックも参加。そして、マーフィー出演のTVドラマ「ピーキー・ブラインダーズ」(日本ではNetflix配信)で監督を努めたティム・ミーランツが加わり、映画化が実現した。マーフィーは本作で初めてプロデューサーとしても名を連ね、キャスティングにも参加している。

この度解禁された予告編では、穏やかなピアノの旋律に乗せて、小さな町で石炭商を営む主人公ビル(キリアン・マーフィー)が、家族と慎ましく暮らす日常が映し出される。しかしある日、配達先の修道院で、女性が激しく抵抗しながらも無理やり連れ込まれる現場を目撃。そこから空気は一変し、不穏さが画面を覆っていく。修道院の内部で起きている痛ましい現実を前に、周囲が沈黙を守るなか、ビルは良心の呵責に揺れ動く。
場面写真には、ビルの新たな表情に加え、非道な行為を主導する修道院の指導者シスター・メアリー(エミリー・ワトソン)の厳かな佇まいが切り取られている。さらに、自身の過去を振り返りながら葛藤を深めていくビルの記憶の断片を捉えたシーンなども収められており、作品の核心に迫るビジュアルとなっている。



尚、本作は第74回ベルリン国際映画祭にて、シスター・メアリーを演じたワトソンが助演俳優賞を獲得したことでも話題となった。ワトソンは、長年「見て見ぬふり」をされてきたマグダレン洗濯所の残虐さを正当化する静かな権力を体現。アイルランド社会の闇を象徴する、その抑制された演技が高く評価されている。


また、特典付きムビチケカードがメイジャーおよびMOVIE WALKERの通販サイト、一部上映劇場で2月27日より発売されることが決定。マーフィーの顔を大きくあしらったポストカード2種が特典として付属する。


ストーリー
舞台は1985年、アイルランドの小さな町。石炭商として生計を立て、家族と慎ましく暮らすビル・ファーロング(キリアン・マーフィー)は、クリスマスが近づくある日、石炭を届けに訪れた地元の修道院で、目を背けたくなる現実を目撃する。そこに身を置く少女から「ここから出してほしい」と懇願され、若い女性たちが行き場もなく苦しんでいる現実と向き合うことに。見て見ぬふりをすることが賢明だと理解しながらも、良心の呵責に悩むビル。そんな彼が、ついに下す決断とは――。
『決断するとき』
出演:キリアン・マーフィー アイリーン・ウォルシュ ミシェル・フェアリー クレア・ダン ヘレン・ビーハン エミリー・ワトソン
監督:ティム・ミーランツ
脚本:エンダ・ウォルシュ
原作:クレア・キーガン「ほんのささやかなこと」(鴻巣友季子 訳/早川書房 刊)
製作総指揮:ベン・アフレック マイケル・ジョー ケヴィン・ハローラン
製作:マット・デイモン キリアン・マーフィー アラン・モロニー キャサリン・マギー ドリュー・ビントン
撮影:フランク・バン・デン・エーデン
編集:アラン・デソバージュ
音楽:センヤン・ヤンセン
2024年/98分/アイルランド/カラー/1.85:1/5.1Ch
日本語字幕:山下美紗
配給:アンプラグド
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3.20(金)よりTOHOシネマズ シャンテほか全国順次公開