第78回カンヌ国際映画祭コンペティション部門で審査員賞を受賞し、第98回米国アカデミー賞のドイツ代表にも選出された映画『落下音』の本予告とシーン写真が公開された。

本作は、4つの異なる時代を生きる4人の少女たちが、同じ土地で体験する不可解な出来事を描いた百年にわたる映像叙事詩。監督は、カンヌ初参加で長編2作目というドイツ出身の新鋭マーシャ・シリンスキが手掛ける。
映像は、「生きているか 死んでいるか どこでわかるの?」という少女アルマの素朴だが鮮烈な一言から始まる。続いて、痛み、死、欲望にさらされながら、自らの存在の輪郭を確かめる、異なる時代・同じ土地に住む少女たちの姿が捉えられている。
「一度でいいから、この世界に“ただ存在したい”――彼女たちは自分自身を縛っている観念や思い込みを理解し、問い直す」というマーシャ・シリンスキ監督の言葉が示すように、まるで得体の知れない不安に沈み込みながらももがく少女たちの心と姿を、悪夢と現実の境界が溶け合う、絵画のような映像美で描き出す。
併せて公開されたシーン写真は全9点。1910年代のアルマ、1940年代のエリカ、1980年代のアンゲリカ、2020年代のレンカ――いずれも同じ土地で生きる4世代の少女たちを中心に捉えたもの。意志を宿し、だが、どこか憂いを帯びた視線を投げかけるアルマ。自分の存在を確かめ、不安を鎮めるかのように、死んだ子鹿にそっと寄り添うアンゲリカなど、それぞれの時代とともに生きる彼女たちの<存在>を切り取ったものとなっている。









ストーリー
1910年代、アルマは同じ村で、自分と同じ名を持つ幼くして死んだ少女の気配に気づく。1940年代、戦争の傷跡が残る中、エリカは片脚を失った叔父への抑えきれない欲望に気づき、自らの得体のしれない影に戸惑う。1980年代、アンゲリカは常に肌にまとわりつく“何か”の視線に怯えていた。そして現代、家族と共に移り住んだレンカは、自分の存在が消えてしまいそうな孤独感に蝕まれていく。百年の時を経て響き合う彼女たちの<不安>が、この北ドイツの農場を静かに覆いつくしていく――
『落下音』
出演:ハンナ・ヘクト、レア・ドリンダ、レーナ・ウルツェンドフスキー、レーニ・ガイゼラー
監督・脚本:マーシャ・シリンスキ
ギャガ|英題:SOUND OF FALLING|2025年|ドイツ|カラー|ビスタ|5.1ch|155分|字幕翻訳:吉川美奈子|PG-12
配給:NOROSHI
(C) Fabian Gamper – Studio Zentral
https://gaga.ne.jp/rakkaon_NOROSHI/
4月3日(金)新宿ピカデリーほか全国ロードショー