野宮真貴、湯山玲子がツイッギー愛を語る『ツイッギー』トークイベント付き特別試写会開催 

映画『ツイッギー』の特別試写会が4月17日に日比谷コンベンションホールで行われ、上映後のトークイベントにツイッギーの大ファンで大きな影響を受けている歌手・エッセイストの野宮真貴と、スウィンギング・ロンドンはじめ幅広いカルチャーに造詣が深い著述家・プロデューサーの湯山玲子が登壇した。

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左から湯山玲子、野宮真貴

華奢なスタイルと唯一無二のファッションセンスで1960年代に一世を風靡した、元祖スーパーモデルのツイッギー。 “ミニの女王”と呼ばれ、世界中でミニスカートブームを巻き起こしたスウィンギング・ロンドンを象徴する存在だ。本作は、本人の言葉やゆかりある人物の独占インタビュー、さらに貴重なアーカイブ映像を通して、自分らしく輝く続けるツイッギーの生き様を描くドキュメンタリー。

本作を鑑賞した野宮は、「ツイッギーは永遠の特別なアイコンなので、この映画もとても楽しみにしていました。大好きなキラキラしている“スウィンギング・シックスティーズ”の空気も伝わってきたし、動くツイッギーの姿をたくさん観ることができて感激しました」と、ツイッギー愛に溢れる感想を述べた。

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湯山はツイッギーの天真爛漫でチャーミングな一面に着目し、「過去のインタビューシーンでツイッギーが変顔していて、あの自由さが時代の空気にもあっていたんだなと。それでみんな好きになったということがよく分かりました」と話し、野宮も「ツイッギーのことは写真集とかでしか見ることができなかったから、人柄がとてもよく知れました」と頷いた。

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16歳にして彗星の如くデビューし、瞬く間にスターダムの階段を駆け上ったツイッギー。湯山は「16歳ですよ!?どうします!?よく潰されなかったよね」と、あまりの若さに驚きを露わにし、野宮は「16歳で一気に時代の象徴になって、体は枝のように細かったけれど精神は強かった人なのかなと思いました」と、若くしてスターになっても道を踏み外すことなかった彼女を称賛。

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社会現象になったツイッギーはわずか4年でモデル業から退き、女優や歌手として活躍の場を広げていく。湯山は、本作がその後のキャリアにもフォーカスをあてていることが見どころだとし、「スウィンギング・ロンドンのイメージが強いけれど、それ以降の人生とキャリアがすごい」と絶賛。

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野宮もツイッギーが今年デビュー60周年を迎え、76歳になることに触れ、「今も現役でずっと仕事をしているじゃないですか。モデルの後も歌手、女優と時代時代にあわせて軽やかに生きてきたんだなと分かりました」と語った。すると湯山は、「それ野宮さんにも感じるのよね!ツイッギーと似ているところあると思う。二人ともキャリアが長くて、仕事人。欲望で動いていないというか。表現することが好きで、地道にこなしている」と、二人に共通点を見出した。

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野宮も「自分でもちょっと思った!好きなところを突き詰めているところが共通しているかも」と笑いながら話し、ツイッギーが演技未経験で主演を務めた映画『ボーイフレンド』(71)に触れながら、「ツイッギーもものすごく真面目な人。チャンスがあったらやってみようという好奇心で、すごく真面目に取り組んで形にする人なんだろうなと思いました」と、持論を展開。

湯山もブロードウェイ・ミュージカル「My One and Only」でのツイッギーの活躍に触れ、「ゼロイチでやって普通ならもうできないってなりそうなところを、その後のキャリアに繋げていく。燦然と輝るミュージカルスターのトミー・チューンと共演し、水上タップをふむまでに成長するんですよ!努力の人で物怖じしない。怖いもの知らずですよね」と、ツイッギーの並外れた才能に感服した。

この日、ツイッギーの大ファンである野宮は、私物のツイッギーコレクションを持参。映画にも登場するツイッギーのファッションブランド「ツイッギー・ドレス」のノベルティであるハンガーを披露すると、会場は沸き上がった。野宮は、「これずっと欲しかったんですよ。買ったのは30年くらい前で、ピチカート・ファイヴのツアーで行ったドイツ・ベルリンのヴィンテージショップで見つけて、値切って買いました」と、購入エピソードを披露。

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続けて、「これはツイッギーが表紙の『QUEEN』というイギリスのファッション・カルチャーの雑誌。ビューティーのコーナーでツイッギーが自分でメイクをして、マリリン・モンローとかいろんな女優さんに扮していて面白いです」と、今は入手困難なレア品の数々を紹介した。

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同い年だという二人は、ツイッギーの来日の思い出でも大盛り上がり。ツイッギーの初来日は1967年10月18日で、後に“ミニスカートの日”にも制定された歴史的な出来事。湯山は、「7歳の時に来日したから、オンタイム。もう大衝撃」と語り、野宮も「日本中が熱狂していた。ビートルズの来日に匹敵するくらい。子ども心にツイッギーのミニスカート姿を覚えています」と、当時を振り返った。

湯山は、「当時はマリリン・モンローだったり、ふくよかな体型がメジャーだった。そこにツイッギーが真逆のスタイルで登場。成熟したものに1票を与える西洋文化に殴り込みですよ」と、常識をくつがえしたツイッギーの偉大さについて語った。さらに「オードリー・ヘップバーンもいたけど、ツイッギーはもっと自由で解放された存在で自分と等身大な気がしたよね。そんな自由な姿がテレビにたくさん出て素敵でした」と、憧れの眼差しで続けた。

野宮はそんなツイッギーに、子どもの頃からシンパシーを抱いていたことを明かし、「私も子どもの頃からとても痩せていてそれがコンプレックスだったんですけど、ツイッギーがそれまでのグラマラスな女性像を変えてから生きやすくなりました」と、ツイッギーが世界にもたらした価値観とその影響力を述べた。

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さらに野宮は、ピチカート・ファイヴでセルフカバーしたことで世界的にも有名になった自身の代表曲「ツイッギー・ツイッギー」にも触れ、「この曲は、シンガーソングライターの佐藤奈々子さんが作ってくれたんですけど、奈々子さんがガリガリな私を見てツイッギーとイメージを重ねた。それで映画にも登場する写真で、ヘルムート・ニュートンが撮ったツイッギーと猫がジャンプしている一枚にインスパイアされて生まれた曲です。ツイッギーもこの歌を知っているといいな」と、その誕生秘話を語った。すると、ツイッギー本人も「ツイッギー・ツイッギー」を知っていると話していたことがスタッフより告げられると、野宮は「本当!?すごく嬉しいです」と感激。会場からも「おおー!」と喝采が起こった。

最後に、湯山は「テレビ番組やミュージカルでの活躍など、日本ではあまり知られていないことも知ることができて面白い映画です。ぜひ劇場でご覧ください」と、本作の魅力を語った。

野宮も本作で描かれる自分らしさを体現するツイッギーの姿を挙げて、「ツイッギーのように好きな服を着て、好きなことをして、いくつになっても自由に楽しんでください」とコメントし、イベントを締めくくった。

『ツイッギー』
出演:ツイッギー ダスティン・ホフマン ブルック・シールズ ポール・マッカートニー ステラ・マッカートニー シエナ・ミラー
監督:サディ・フロスト
製作:サイモン・ジョーンズ ニック・ハムソン
撮影:ダイアナ・オリフィロヴァ ルーカス・タックナット
編集:リズ・ディーガン クリスティーナ・ヘザーリントン
音楽:マーラ・カーライル
音楽監修:イアン・ニール
2024年/97分/イギリス/原題:Twiggy/カラー/5.1ch/1.85:1/日本語字幕:クアーク亮子
配給:アンプラグド
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4月24日(金)より新宿武蔵野館ほか全国順次公開

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