山時聡真、菅野美穂、中川駿監督が登壇 映画『90メートル』公開御礼舞台挨拶

映画『90メートル』の公開御礼舞台挨拶が4月13日に新宿バルト9にて実施され、W主演の山時聡真と菅野美穂、そして中川駿監督が登壇した。

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(左から)中川駿監督、山時聡真、菅野美穂

釜山映画祭における国際共同製作を目的とする企画ピッチングプログラム「Asian ProjectMarket 2024」で企画と脚本が高く評価され、ARRI アワードを受賞した本作。母親を看病した経験を持つ中川監督が、自身と自身の母を重ね合わせてキャラクターを作り上げ、半自伝的映画として親子の絆と揺るぎない愛を綴る。

難病の母と2人で暮らす高校生・藤村佑(たすく)役に山時。そして難病の母・美咲を菅野が演じた。さらに、美咲が利用する介護施設のケアマネジャー・下村香織役を西野七瀬、佑が所属するバスケ部のマネージャー・松田杏花役を南琴奈、バスケ部員・大平翔太役、田中偉登が出演。

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山時が、「実は、中学時代から仲がいい男友達8人くらいで劇場に観に行ったんです。男同士なので、気恥ずかしさもあったのですが、友人たちがすごく泣いてくれていて…、すると、友人は(涙を拭うために)トイレットペーパーを出したんですよ」と話すと、会場からは驚きの声が。

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「普段、お互いに強がってしまう間柄でも、涙を流してくれてその姿を見て僕も感動して、直接見れてとてもよかったです」と続け、友人たちと劇場へ行った微笑ましいエピソードを披露。すると中川監督が「1ロール90メートルにして公式グッズにすればいいね」とツッコミ、会場からは拍手が起こっていた。

佑の難病を抱える母・美咲を演じた菅野も劇場で鑑賞したそうで「そこのD4の席で鑑賞したのですが、自分もお客さんと一緒に鑑賞できてよかったですし、作り手として参加しましたが、お客さんとして観れる感覚があって、なかなかこのような感覚になれることはないので、私にとっても貴重な体験になりました」と語った。また、「普段あまり感想をいただく機会がないのですが、『90メートル』はご連絡をいただくことが多くすごくうれしいです」と喜びを述べた。

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中川監督は、寄せられる反響について「僕は、自ら反響を取りに行っています(笑)。ものすごい量のエゴサーチをしていまして、(Xを)リフレッシュする度に新しい感想が投稿されているので、とてもうれしいです。(投稿に)直ぐに“いいね”をつけるから怖いと言われるくらいです」と笑いを誘った。

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心に残っているシーンの話題になると、山時は<佑がカレーを作り、母・美咲と食べるシーン>を挙げ、「普段料理をしないので、このために練習もしましたし、このカレーは親子の絆を表していて。一緒に食べている中で、佑がお母さんの方を見ないでそっとコップを近くに寄せてあげる場面があるんです。佑とお母さんの過去であったり、今までどんな風に過ごしてきたのか、ということが詰まってるシーンだったので大切に演じました」と振り返った。

菅野は「ネタバレになるので詳しくは言えないのですが、ラストで美咲が佑に託すものがあります。中盤では不穏に描かれているのですが、真実がわかると優しさに溢れているものだったことが伝わります」と注目ポイントを語った。

また、口コミでは『90メートル』というタイトルの意味にも感動コメントが多く寄せられている。
このタイトルを考案した中川監督は「”90メートル”と言われてもわからないと思うので、映画を見ていただく方にとって興味関心になるか悩んでいた部分はあります」と当時の心境を吐露しつつ「現場に入ったら、スタッフの方などが『絶対にこのタイトルがいいよ!素敵だよ!』と背中を押してくれたんです。感想でも、よかったと言ってくださる方が多く、このタイトルにしてよかったと思います」振り返った。 

佑が母とともに家に残るか、それとも東京の大学に進学するのかー“人生の岐路”を繊細に表現している本作。イベント実施が4月という新生活が始まる季節ということを重ね合わせて話題は「この春新しくチャレンジしてみたい事」に。

山時は、<ゴルフと料理>と回答。「今、ドラマでも料理をしていて包丁の使い方、魚の捌き方なども覚えてきたのでもっと挑戦してみたいと思います。ゴルフは周りの方々がよくやっているので一緒にできたらと!」とコメントした。菅野は、「だんだん新しいことというのが少なくなってきまして、今、山時さんが出演されているドラマの永作博美さんの気持ちがよくわかるんです(笑)最近、包丁を研いでないことに気づいたのでやってみたいと思います」と続いた。

さらに、<新生活での不安や悩み、「応援してほしい!」と思うこと>をSNSで募集し、山時と菅野がエールを贈るコーナーも実施。

1人目の当選者からは、【私は今年度、受験生になります。勉強はもちろんのことですが、今年になってから急に「受験生」と呼ばれるようになって、様々なプレッシャーを感じています。少し先のことに不安を感じているように思うかもしれませんが、失敗したらどうしよう、と不安でいっぱいです。人生の先輩であるお二人に、前を向けるような一言で応援してもらいたいです】という相談に、山時は、「受験って、多くの方が通る道だから、周りの皆さんに頼りながら、休憩をしながらやってほしいですね」と自身の経験も踏まえて答えた。

菅野は「10代にとっては、かつてないくらいの岐路だと思うけれど1年後に後悔しないようにできたらいいなと思います。今、何をするかということは、今後迷った時の一つの指標になるかなと思います。ギリギリまで頑張るっていうのも大事だけど、しっかり休むのも本当に大事。そして、自分の中の限界だったり、もうちょっと頑張れるかな、って自分の中で見つけていく時間だと思うので、来年の桜が咲く頃を思い浮かべながら、今日をどう過ごすかを考えるのがいいのかな」とアドバイスを贈った。

2人目は【新しい職場でこの春から仕事をしている社会人です!!周りの人達と協力しながらうまくやっていけるのかな?とか職場に馴染めるかなと心配と不安と焦りもあったり奮闘している日々です。ぜひこれから自分に負けないように気合いの入る一言をいただきたいです!!】というリクエスト。

山時は、「最初はやっぱり馴染むの大変ですよね…。僕は、クラスの前で一発芸をしました。一度、思い切ったことをしてしまうとと怖いことがなくなるので、その後誰にでも声をかけれるようになります(笑)」と山時ならではの回答が。

さらに、菅野は「元気があればなんでもできる!!気合いだ!気合いだ!」と気合いと言えばお馴染みのネタでエールを。さらに、山時を応募者にみたてて「代わりに山時くんに気合いをおくります!」と、山時の背中に愛ある平手打ちをお見舞い。山時も「気合い入りました!」と答え、会場を盛り上げた。

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最後に、菅野は「とても優しくて清らかな物語で、さらに、大森元貴さんによる主題歌でそっと背中を押してもらえる作品です。新生活でいろんな想いがある時期かと思いますが、ぜひ作品を楽しんでいただきたいです」とアピール。

山時は「今日、お悩み相談を受けましたが、僕も悩むこともありますし、今日お越しくださったみなさんもいろんな悩みがあるかと思います。でも『ひとりではない』ということを伝えたいです。この『90メートル』という作品は、過去に受けた愛だったり、優しさに気付くことができますし、そんなきっかけになればいいなと思います。僕はこの『90メートル』で佑を演じて自分は愛されてるな、佑は愛されてるなって改めて気づきました。見終わった後に明日少しでも頑張ろうとか、今日よりも明日は頑張ろうって少し思ってもらえるだけでも、僕はこの作品に参加できた意味があると思っています。貴重なお時間を『90メートル』にくださってありがとうございました」と締めくくった。

『90メートル』
出演:山時聡真 菅野美穂 南琴奈 田中偉登 西野七瀬 荻野みかん 朝井大智 藤本沙紀 オラキオ 金澤美穂 市原茉莉 少路勇介
監督・脚本:中川駿
主題歌:大森元貴「0.2mm」(ユニバーサル ミュージック / EMI Records)
製作:映画「90メートル」製作委員会
製作プロダクション:ダブ
配給:クロックワークス
(C)2026 映画『90 メートル』製作委員会
movie90m.com

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