映画『サンキュー、チャック』で主演を務めたトム・ヒドルストンのオフィシャルインタビューが到着。併せてダンスシーンをまとめたスペシャル映像と場面写真が公開された。

舞台は、異常気象などで崩壊寸前の世界。絶望する人々の前に突如現れたのは「チャールズ・クランツ 素晴らしい39年間!ありがとう、チャック!」という大量の感謝広告。チャックとは一体誰なのか?ありがとうの意味とは?チャックの人生を遡りながら、すべての謎が解き明かされていくヒューマン・ミステリー。
解禁された映像では、少年期のチャックから大人のチャックまで、その39年の人生と共にあった本作の核心でもあるダンスシーンが映し出されている。
映像冒頭、少年期のチャックが、キッチンに立つ『フェリスはある朝突然に』(86)のヒロイン役で知られるミア・サラ演じる祖母から、82年リリースのワン・チャンによる「ダンス・ホール・デイズ」にノッて「ほら 一緒に踊ろう」と、手を差し出される。まるで“世界”の始まりを告げるかのような魔法の言葉からチャックのダンスの幕が上がる。キッチンという舞台で祖母と共に踏んだ数々のステップは、やがてその舞台をダンスパーティーの大勢の観衆の輪の中へと移し輝き始める。

本作で少年チャックを演じたベンジャミン・パジャックは、ヒュー・ジャックマンと共演したミュージカル「ザ・ミュージック・マン」でブロードウェイデビューを果たし、2022年にシアター・ワールド・アワードを受賞。ミュージカル上がりのフレッシュなダンスが本作でも一際印象的な名シーンを演出している。

また、チャックと共に華やかなプロムでダンスをしたキャット・マコイを演じるトリニティ・ジョー=リー・ブリスは、『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』のトゥク役として映画デビューを飾った新星。スペンサー・デイヴィス・グループの66年のヒット曲「ギミー・サム・ラヴィン」で踊る若手2人による瑞々しく輝かしいダンスに注目したい。

また、学校でのダンスパーティーで披露した“ムーンウォーク”は、大人チャックのムーンウォークへと繋がり、今度はチャックから「Let’s dance」という言葉と共に、観衆の一人であった女性(アナリース・バッソ)へ手を差し出す。
ヒドルストンとバッソによるダンスのリズムを支えるドラマー、テイラー・フランクを演じるのは、The Pocket Queenことテイラー・ゴードン。ニューオーリンズ出身で、グラミー賞にノミネートされたほか、ビヨンセやハリー・スタイルズのステージにも立つ注目のドラマーだ。
そんな第2章の広場でのダンスシーンを、本作の宣伝アンバサダーである斎藤工は「今という生を豊かに感じると言う意味ではダンスシーンは、生きる喜びのような第2章」と表現。続けて「『大道芸人最高』という章は、本当に最後まで「生きるってなんだろう」ということを、セリフではなく感覚的に教えてくれる。これは映画館で体感することによって感じられる、本作の生きる喜びなんじゃないかなと思います」と語っている。

そして、トム・ヒドルストンが日本のために時間を縫ってインタビューを承諾。オンラインでメディアに向けて元気な姿を見せてくれた。
― チャックの心情を表すようなダンスシーンが印象的でした。ダンスに込めた想いはなんですか?
1番重要だと思っていたのは、あの瞬間におけるチャックの「両面性」を表現することです。チャックは周りから見れば、ビジネスマンらしいスーツを着て、バッグを持って仕事に向かっている、何か特別なことがないような、ただの中年の柔和な男性会計士のように見えると思います。
でも、ある何気ない午後に、ストリートパフォーマンスをしているドラマーの横を通る時、彼が子供の頃に持っていたもの、つまり、ダンスがほんとに好きだった頃の自由とエネルギーを思い出すんです。バッグを置いていきなり、爆発的に踊り始める。あの瞬間に彼の“生きる力”が爆発するんです。そして、その自由はもしかしたら、子供の頃よりもはるかに超えたエネルギーや、自由、生命力といったものを持って踊っていたと思います。
彼の魂や、魂の深みというものが、身にまとったスーツから溢れ出し爆発的に表現される。それは喜びに溢れていて、ドラマーや一緒に踊るダンサー、周りで見ている観衆にもそのエネルギーが伝播して、「魔法の瞬間」が起きます。外見はある種平凡で静かだけれど、内面は自由で、炎とその命と、そして喜びに溢れていなければいけなかったんです。そんな「両面性」を特に意識しました。

― マンディ・ムーアとアナリース・バッソ、ドラムのテイラー・ゴードンとのタッグはいかがでしたか?印象的なエピソードがあったら教えてください。
素晴らしいシークエンスですよね。マンディは本当にもの凄く腕のいい振り付け師で、彼女がダンスシーンの振り付けをしてくれたんです。僕はマンディーとロンドンで集合して、アナリースとテイラーがロスの方で準備していたのですが、離れて練習をするのには限界があって、やっぱり一緒に同じ空間でやらなければいけなかったんです。
当時、僕は父になったばっかりで、マンディやアナリースたちがみんな1週間ロンドンに来てくれたんです。そして、ダンスシーンを作るために、ロンドンのスタジオで1週間リハをやりました。9月の月曜日の朝でした。夏季休暇がちょうど終わった時期で、子供たちは学校に戻って、みんな仕事に戻っていく中、アナリースと私はそのダンスのスタジオで、朝の9時に空を飛んでるような感じだったんです。窓の外には、通勤してる人たちや、ロンドンのバスとかが見えて「僕たちの人生はこの人たちと全然違うんだ」って感じました。バスに乗ってる人たちからはダンススタジオが見えるらしくて、あの人たち何やってんのかなって思われたと思うけど、本当に楽しかったですね。
でも、挑戦でもありました。いろんなダンスが組み合わされていて、サルサもあるし、サンバもあるし、ポルカ、ボサノヴァもあって、ジーン・ケリーや、アステア、ロジャーズ、マイケル・ジャクソンたちのステップのオマージュもありました。
4日間撮影して、38テイク、途中からはできないので最初から最後まで全部やりました。監督がずっとカメラを動かしていて、ダンスを撮影する時に、昔のミュージカルみたいなカメラワークで撮ろうとしていて、それで時には私たちの周りをカメラが踊るように動いたり、あるいは間に入ってきたり、一緒に僕らと踊っているような感じで、8月のアラバマの暑い中、4日間ずっと頭からお尻までのテイクを撮りました。
そして、スタッフがお昼へ行っても、食べてしまうとお腹いっぱいで踊れないので、アナリースと僕は食べる食欲も全くなくて。アナリースは足を氷のバケツに突っ込んで、僕は一生懸命背中を伸ばしていました。そして2人で目が合って「なんかほんとにダンサーみたいだな」って思ったことを覚えています。
― 少年時代を演じたベンジャミン・パジャックのダンスを見て、どう感じましたか?彼は手の動きから顔の使い方までトムのダンスを取り入れたと話しています。
ベンジャミンはほんとにすごい才能ですよね。圧倒されました。オープンで、正直で、勇気があって、自由で。とにかく彼のもって恵まれた天性の才能を、とてもオープンな心と好奇心を持って表現する本当に生き生きとした男の子で、パフォーマンスも本当に秀逸でしたね。
そして僕をほんとに見てたんだなって思いました。“チャック”としてのパフォーマンスが繋がっていくので、僕の動きを、僕自身全く意識してないところまで彼は模倣してくれたんです。ダンスの中で僕がやったちょっとした動きを自分のパフォーマンスに持ち込んでいて、若いチャックと大人のチャックを組み合わせてくれて、成熟した1人の職人技だという風に思いました。あんなに若いのに、本当にスマートでそしてすごく才能がある。本当に美しいパフォーマンスでした。
ストーリー
ついに世界は終わろうとしていた。次々に起こる自然災害と人災が地球を襲い、ネットもSNSも繋がらなくなったその時、突如街やTV、ラジオを埋め尽くしたのは、「チャールズ・クランツに感謝します。素晴らしい39年間に、ありがとう、チャック」という広告だった。チャック(トム・ヒドルストン)とは何者なのか?彼に感謝する意味は何なのか?その答えを知る者は誰もいない。近づく世界の終わりに人々が固唾を呑むなか、場面は一転、広告の男・チャックの視点へと変わり、彼の39年の人生を遡る物語が新たに始まるーー。
『サンキュー、チャック』
出演:トム・ヒドルストン、キウェテル・イジョフォー、カレン・ギラン、ジェイコブ・トレンブレイ、マーク・ハミル
監督・脚本:マイク・フラナガン
原作:スティーヴン・キング
配給:ギャガ、松竹
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5月1日(金)新宿ピカデリー他全国ロードショー