映画『オデュッセイア』のNYプレミアが現地時間7月14日にAMCリンカーンスクエアで行われ、マット・デイモンほかキャスト陣とクリストファー・ノーラン監督が集結した。

本作は、最新のIMAX(R)の技術を用い世界各地で撮影された神話的アクション超大作。古代ギリシャの詩人ホメロスの原点ともいえる叙事詩を、史上初めてIMAX(R)フィルムスクリーンで映像化した。トロイア戦争の英雄オデュッセウスの10年に及ぶ壮大な故郷への帰還の旅を描く、愛と勇気の物語。
プレミア会場には、砂浜をイメージした装飾の奥に、劇中にも印象的に登場する全長44フィート(約13メートル)におよぶ圧巻の「トロイの木馬」が出現。タイトルロゴが飾られた会場内や、篝火(かがりび)が焚かれたゲート周辺には、鎧兜や槍を身にまとった兵士たちが警護にあたるなど、まさに古代ギリシャの世界観がそのまま立ち現れたかのような荘厳な雰囲気に包まれた。
レッドカーペット上でのインタビューに応じたオデュッセウス役のマットは、「役作りのために体重を167ポンド(約75.7kg)まで落とし、毎朝3時や4時からトレーニングに励みました」と過酷な準備期間を振り返る。本作について、撮影の厳しさから過酷なロケーションを単なる仕事ではなく「遠征(エクスペディション)」と表現するマット。全編IMAX(R)カメラで撮影された本作については「CGIは一切使っていません」と断言し、「1,000人規模の戦闘シーンでも実際に1,000人のエキストラを動員して撮影したことを誇りに思います」と、共に戦い抜いたスタッフやキャストを称賛した。

オデュッセウスの息子テレマコス役のトム・ホランドは、マットやノーラン監督ら業界の巨星たちと共演できたことに「雲の上にいるような気分です」と語る。またノーラン監督が創り上げる世界観について、「緊張している暇もないほど他にはないスピード感で撮影が進みました」と語り、飛び込むだけで役になりきれる唯一無二の撮影現場を絶賛した。


オデュッセウスの帰還を信じて待つ妻ペネロペ役のアン・ハサウェイは、演じる上で自身も妻であり母である経験を役に深く反映させ、マットとも、“家族の絆”という共通点を通じてすぐに打ち解けられたと語る。ノーラン監督については「知性、常識、人間性を兼ね備えた完璧な存在です。監督の真摯な姿勢こそが、多くのスタッフやキャストが何度も彼と仕事をしたがる理由です」と称賛した。



アン・ハサウェイ
ヘレネとクリュタイムネストラという一人二役を演じたルピタ・ニョンゴは、「ノーラン監督からこの役の第一候補だと提示された際、あまりの驚きにその場で承諾しました。脚本を読む必要すら感じませんでした」と出演即決のエピソードを披露。さらに本作について、「女性たちの視点にもしっかりと時間を割いて描かれている点に新たな魅力を感じています」と手応えを明かした。

女神アテナ役のゼンデイヤは、正式なオファーを受ける前に、パートナーであるトムが持っていた脚本をこっそり読み、その素晴らしさに感銘を受けていたという秘話を明かした。その上で、「翻案不可能と思える古典文学をここまで見事に映画化できるのは、ノーラン監督以外に存在しません」と監督の手腕を称えた。


女神カリュプソ役を演じ、本作でノーラン監督作への初出演を果たしたシャーリーズ・セロン。出演を振り返って「どのような役柄であれ、ノーラン監督と一緒に働きたいと思わない俳優はいません。依頼があれば即座に駆けつけます」と語り、監督への信頼を口にした。

兵士シノン役のエリオット・ペイジは、『インセプション』以来約16年ぶりとなるノーラン組への帰還に喜びをあらわにした。超大作でありながら「現場ではノーラン監督が最高の1ショットを捉えることだけに全神経を注いでいるため、まるでインディーズ映画を作っているかのような濃密な感覚でした」と振り返った。

そしてノーラン監督は、この物語を「人類の原点となるストーリー」と位置づけ、現代映画において未だ誰も成し得なかったアプローチで映像化できたことへの胸の高鳴りを語った。特にキャスト陣への信頼は絶大で、マットについて「マットは自ら先頭に立って現場を引っ張る男であり、彼の情熱と姿勢が『自分たちも応えなければ』と周囲を鼓舞する最高の刺激になりました」と高く評価。

また、キャストに妥協のない挑戦を求める一方で、「俳優が何を求めているかを理解し、常に同じ現場で寄り添うこと――例えば水中の撮影であっても自身がキャストと共に水に入ることを信条としています」と明かした。さらにノーラン監督は、「2回以上鑑賞される方には、ぜひ脇役やオデュッセウスの乗組員たちの細やかな演技に注目してほしいです。そこには膨大なディテールが詰め込まれています」と、細部までこだわり抜いた作品への自信を覗かせた。





『オデュッセイア』は、9月11日より公開。
『オデュッセイア』
出演:マット・デイモン、トム・ホランド、アン・ハサウェイ、ロバート・パティンソン、ルピタ・ニョンゴ、ゼンデイヤ、シャーリーズ・セロン
監督・脚本:クリストファー・ノーラン
製作:エマ・トーマス、クリストファー・ノーラン
エグゼクティブプロデューサー:トーマス・ヘイスリップ
配給:ビターズ・エンド ユニバーサル映画
(C) 2026 UNIVERSAL STUDIOS
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9月11日(金)全国ロードショー