広瀬すずが、映画『トイ・ストーリー5』の新キャラクターで最新タブレットであるリリー・パッド役の日本語版声優に決定したことが、6月9日にアメリカ・ロサンゼルスのエル・キャピタン・シアターで開催された本作のワールドプレミアで発表された。

会場には、ウッディ役のオリジナル版声優を務めるトム・ハンクスや、バズ・ライトイヤー役のティム・アレン、ジェシー役のジョーン・キューザック、スマーティー・パンツ役のコナン・オブライエン、ボニー役のスカーレット・スピアーズ、スナッピー役のシェルビー・ラバラ、アトラス役のクレイグ・ロビンソンらキャスト陣や、ピクサー・アニメーション・スタジオのチーフ・クリエイティブ・オフィサーであるピート・ドクター、作曲家のランディ・ニューマンなどのスタッフ陣が集結。さらに、本作のために書き下ろされた新曲「I Knew it, I Knew You」を歌うテイラー・スウィフトもサプライズ登場した。
広瀬は大勢のファンが歓喜する会場で、本作の世界初上映の瞬間に立ち会い「興奮が冷めやらないです…!小さいころから見ていたからこそ、(映画を見ながら)ほろりと泣いてしまいました。Fooo!って拍手がわきおこったり、笑いが大きく起こったり、いつもはなかなか感じられない熱量を感じました。終わって『良かったね~』ってなってたところに幕が上がって、テイラー・スウィフトが弾き語りをして、『君はともだち』のランディがまさかの生演奏をしてくださって、とんでもないサプライズでした!」とコメント。

リリーパッドは内気な少女ボニーのもとにやってくる最先端のタブレットのキャラクターで、多様な声色と複雑な感情を併せ持つ難役。ボニーを思い強い意志で行動する芯の強さが広瀬の魅力と一致すること、そしてボニーの幸せを願うからこそ周りに置いていかれないよう“おもちゃ離れ”して成長すべきだと考え、ジェシーたちと対立する“最大の敵(ライバル)”になるという二面性のある役柄を表現できる演技力が評価され、US本社のオーディションに見事合格したとう。

声優に決まった時の気持ちについて、広瀬は「世界中で愛されている作品に参加できるって決まった時は、素直にめちゃくちゃ嬉しかったですね。自分も小さい時から、1の時からずっと見ていたので夢のようです」と喜びの気持ちを語った。
リリーパッドは、おもちゃ遊びが大好きで友達ができなくて悩むボニーのことを思って、おもちゃから“卒業”して周りに追いつかないといけないと考えており、ウッディらおもちゃたちと対立する。そんなリリーパッドの魅力について広瀬は「今の時代の最先端のタブレットなので、いろんなことが出来ちゃうんです。予告でもあったように聞いてない風で実は全部聞いていたし、スペイン語にもなるしとか、今までのおもちゃとは違うキャラクターで、そこが魅力的だなと思いますし、タブレットだからこそのキャラクター性は演じていて面白いなと思いました」と明かす。

さらに今年で日本公開30周年を迎える「トイ・ストーリー」シリーズについて、広瀬は「何時までに絶対寝なさいというのが小さいころにあったのですが、『トイ・ストーリー』が夜テレビでやっている時は絶対に見せてくれたり、うちの両親は『トイ・ストーリー』に緩かったんです(笑)。多分両親も大好きだからそれを伝えたかったんだと思います」と「トイ・ストーリー」との思い出を告白した。

そんなシリーズの最新作については、「これまでのおもちゃと最先端のタブレットが、対立してしまう部分もあるんですけど、これまでにない今どきの掛け合いがすごく多くあるので、ぜひそこを楽しんでいただけたらと思います。あとジェシーがとても勇敢でカッコよくて、これまで見てきた方は特に、ちょっとうるっとしてしまう瞬間がたくさんあると思います。初めて見る方もこれまで見てきた方も、皆さんが楽しめる『トイ・ストーリー5』になっていると思います」と、見どころを語った。

また広瀬はアフレコを振り返って、「声優さんのお仕事っていうのは本当に大変なので、結構時間をかけてじっくり撮らせていただきましたし、ヘッドホンで完成前のジェシーやウッディの声を聞いて結構テンションが上がっていました。『みんなが私と喋ってる!』みたいな感覚でアフレコしてました」と、苦労しつつも楽しんで収録したことを明かす。
広瀬の演技については、US本社の担当者も「たまに暴走してしまうものの、実は優しさを持ち合わせているリリーパッド。アリスさんは全編を通してキャラクターを深く理解しており、リリーパッドの対抗心や親しみやすさに加え、その繊細さも見事に表現してくださいました。さまざまな表情を見せるリリーパッドを、とても魅力的に演じていただいたと思います。この、たまに暴走するけれど実は優しいリリーパッドの魅力が、日本の観客の皆さまにもきっと伝わると確信しています」と絶賛のコメントを寄せている。

本作の吹替演出を担当したディレクターの鍛冶谷功も「まっすぐに画面を見つめる集中力にただならぬオーラを感じましたが、収録が進むにつれ、良い意味で肩の力が抜けて、違った一面も見せてくださり、それは映画の中のリリーパッドそのものだったように思います。時折、こちらの予測を超えたコミカルな爆発力を発揮されて、笑いの絶えない収録でした」と収録の様子を振り返っている。
またレッドカーペットを歩いた広瀬は、たくさんのメディアとファンが集まった会場を見て「とにかく熱量がすごいです!世界各国からたくさんの方々が来ていて、親子で来てたりカップルで来てたり、自分と同世代の人が来ていたり…本当に幅広い世代の方に愛されているんだなと感じました」と笑顔を見せた。
広瀬は胸元の開いた白いドレスに、耳元には日本版声優を務めるリリーパッドの緑のアクセサリーを身に着けており、「全身白色のドレスなんですが、(アクセサリーは)リリーパッドカラーです。ここが私はすごく好きなポイントで、ネイルもリリーパッドにあわせてグリーンにしてきました」と衣装やネイルについてもコメント。
さらに、レッドカーペットでは、広瀬と、シリーズ全作品に深く関わり続けているアンドリュー・スタントン監督、共同監督を務めたケナ・ハリス、プロデューサーのリンジー・コリンズ、ピクサーのトップ(CCO)としてスタジオを率いるピート・ドクターら制作陣の初対面が実現。広瀬が日本から持ってきた日本限定のリリーパッドのグッズをプレゼントすると、スタントン監督たちは「ありがとう!」と口々に述べ、ケナ・ハリス共同監督は日本語で「かわいいー!」と大喜び。広瀬は熱い歓迎を受けた。
そして、スタントン監督は“シリーズ最高の物語”になった本作について、「私は何年も前から、小さな子どもたちがどんどんデバイスを持つようになっていることに気づいていました。この作品を書き始めたころには、それは無くなることのないことだと感じたんです。テレビと同じように、もう生活から消えることのない存在だと。だからこそ、興味深いテーマになりまし、人間だけでなくおもちゃにとっても大きな意味を持つんです。どうおもちゃに影響を与えるのかという問いにもつながるんです」と、最新作を作るきっかけを明かした。

また「トイ・ストーリー」の原案を手掛けた一人でもあるピートは「私たちは手強い敵役が必要だと考えていました。なぜなら、現実の世界を見渡すと、子どもたちはいつもデバイスを手にしているからです。それを『トイ・ストーリー』の世界でどう表現するか。そして、ウッディやバズ、ジェシーを極限まで追い込めるような強力なキャラクターをどう作るかを考えました」と制作の裏側を告白。
続けてピートは、「私たち自身も子どもたちが画面ばかり見ていて、自由に想像力を働かせる時間が減っているのを目にしています。ただ、これは決して絶対的な悪ではありません。私たち全員が向き合っている課題なんです」と、今の時代だからこそ描くべき物語になっていることを語った。
レッドカーペットには、シリーズ1作目からウッディのオリジナル版声優を務めるトムが、ウッディと同じブラウンの衣装に身を包んで登場。トムは、タブレットやスマホが子どもたちの周りに溢れているこの時代に作られた本作について「子どもが遊んでいるおもちゃに心を傷つけられたことなんてないですよね?でも、自分について画面上に書かれた言葉によって傷ついた経験がある子どもは、きっとたくさんいると思います。テクノロジーは素晴らしいものですが、同時に、テクノロジーが人々の人生において非常に残酷な瞬間を生み出してきたこともまた事実です。テクノロジーを使うのと同じくらい、別のものに向き合うことが大切だと思います」と、今の時代だからこそ改めて感じるメッセージがあることを語る。

そして、ウッディとアンディ、バズやジェシーとボニーのように、誰もが大人になる中で結んできた“おもちゃとの絆”があるはずだが、トムは「もし子どもがおもちゃで遊ぶ楽しさを忘れ、おもちゃと、そして友人との“遊びの時間”が無くなってしまったら、それは人生の中で大切なものを逃しているということです。ウッディがみんなと築いているつながりこそが大切なんです。このシリーズが描いているのは、時が流れても変わらない深い絆と困難が訪れても、みんなが力を合わせて、誰かが助けを必要としたときに手を差し伸べる、そんな関係なんです。あなたは誰かにとってのウッディであり、誰かはあなたにとってのバズなんです。それって素敵なことですよね」と、ファンに熱いメッセージを贈った。

さらに、テイラーが、世界初上映された会場で、シリーズの作曲家ランディ共にサプライズ歌唱を披露。テイラーは5歳の頃に1作目を見て以来、何度も全作品を見返すほどシリーズの大ファンだそうで、会場には1作目『トイ・ストーリー』のVHSを持参し、トムやティムらからサインをもらう微笑ましい一幕もあった。

テイラーは「この作品に、ほんの少しでも関わることができたことは私にとって本当に大きな意味があります。なぜなら『トイ・ストーリー』は、想像力と遊び心、いたずら心、ユーモア、笑い、そして悲しみが詰まった、本当に素晴らしい世界だからです。今こうしてこの世界に迎え入れてもらえたことは、とても感慨深いことなんです」と本作に参加した喜びを熱弁。

また新曲「I Knew it, I Knew You」については、「映画の最後に流れる『I Knew It, I Knew You』という曲を聴いたとき、観客の皆さんが、かつて共に過ごした大切な思い出があるけれど長い間会っていない誰かのことを思い出してくれたら素敵だと思います。もしくは、今は会えなくなってしまったけれどいつも恋しく思っている誰かのことを。その人が再び自分の人生の中で巡り会うかもしれないし、たとえ別々の道を歩むことになったとしても、その思い出の終わりを意味するわけではないんです。そして時には、自分の子ども時代を振り返るとき、その思い出自体が特別なものになるなんだと思います」と世界中のファンに向けてメッセージを贈った。

『トイ・ストーリー5』は、7月3日より公開。
『トイ・ストーリー5』
声の出演:唐沢寿明(ウッディ)、所ジョージ(バズ)、日下由美(ジェシー)、広瀬アリス(リリーパッド)、佐野勇斗(スマーティー・パンツ)、竜星涼(フォーキー)ほか
監督:アンドリュー・スタントン
共同監督:ケナ・ハリス
製作:リンジー・コリンズ
原題:Toy Story 5
全米公開日:6月19日
配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン
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https://www.disney.co.jp/movie/toy5
7月3日(金)全国劇場公開



