坂口健太郎主演の映画『私はあなたを知らない、』でヒロイン・朝子を演じた早瀬憩の場面写真と撮影舞台裏カットが公開された。

『湯を沸かすほどの熱い愛』以来、10年ぶりの完全オリジナル脚本を手がけた中野量太が監督を務める本作。坂口が演じるのは、狂おしいまでに”家族“という幸せの形を追い求め、愛する人を殺めるという重い罪を犯してしまった孤独な青年。愛とは、憎しみとは、そして人を赦すこととは何か。日仏共同製作で描くヒューマンサスペンス。
唯一の肉親である祖母が亡くなり天涯孤独となった朝子は、祖母のもとに毎年1通届いていた手紙を手掛かりに、13年前に母親を殺された事件の真相を知るため、西山夕平(坂口)に会いに行く。本作で早瀬が演じたのは、憎しみや戸惑いを抱えながらも、真実を求めて前へ進もうとする難役だ。
プロデューサーの深瀬和美は、「早瀬さんは本当に真面目な方で、自身の撮影がない日にも、5歳の朝子を演じた倉田瑛茉さんの演技を見るために現場へ通い詰め、彼女の芝居を見守りながら役の感覚をつかもうとしていた」と語る。

順撮り(物語の展開に合わせた撮影)が行われたこともあり、朝子としての感情は少しずつ蓄積。幼少期の朝子を演じた倉田瑛茉との時間を重ねたことで、終盤の(坂口との)面会室のシーンでは思わず気持ちが入りすぎて感極まる一幕も。中野監督はその都度、朝子の現在地へと導きながら撮影を重ね、早瀬は本作の重要なシーンを演じ切ったという。

難役を演じ切った早瀬は、オールアップの声がかかると、張り詰めていた気持ちが一気にあふれ出した。中野監督から「よくがんばりました」と花束を贈られると、涙を流しながら「朝子として生きられた時間は、とても幸せでした。自分の力量じゃ足りないことが多くて悩んだけど、温かい現場の皆さん、坂口さんや共演者の方々とお芝居ができて、すごく密な時間を過ごせました。本当に忘れないと思います」と、周囲への感謝を語った。

そんな彼女の現場での佇まいに、共演のキャスト陣からも絶賛の声が寄せられている。事件当時に夕平を担当した弁護士役の滝藤賢一は、NHK連続テレビ小説「虎に翼」で早瀬の演技を初めて目にし、「あの子と早く仕事したい」と切望していたことを明かす。さらに「中野監督から、『あの役(朝子)は憩ちゃん』だと聞いた時に『中野さん、天才!』って思った」と絶賛したという。実際の現場を振り返り「彼女は現場から離れないというか、静かにそこにいて、役や作品のことをずっと考えているように見えた。この子とならやれるという信頼感があった」「どうやって役をつくるのか、聞きたかったぐらい良い俳優でした」と惜しみない称賛を贈る。
また、朝子の祖母を演じた原田美枝子も「憩ちゃんはかわいい。新鮮な果物みたいな。素直な良い子に育っていますよね。お婆ちゃんとしても誇りです」と、劇中さながらの温かい眼差しで早瀬の魅力を語っている。

この度公開されたのは、朝子のさまざまな表情を捉えた場面カットに加え、シングルマザーの母・紗月を演じる堀田真由らの撮影舞台裏カット、そして早瀬の膝の上に倉田が乗った微笑ましい密着ショットなど、劇中の緊迫感とは一転してキャスト陣の仲の良さが伝わる写真たち。さらに、早瀬が感極まって涙したクランクアップ時の貴重なメイキングカットも公開された。

『私はあなたを知らない、』は、8月28日より公開。

ストーリー
西山夕平(28)は天涯孤独の身。粛々と働き、自分の中で決められたルーティンで生活をし、たった一人のその環境を寂しいとも感じずに生きてきた。職場にやってきた新しいパート職員・紗月と出会うまでは。彼女と出会い、生きる喜びを得て夕平の毎日は輝いていった。そしてある日、紗月から自分の5歳の娘を紹介される。彼女は実はシングルマザーだった。紗月と彼女の娘との生活が、狂おしく家族を渇望していた夕平の心を解放していくが…。
『私はあなたを知らない、』
出演:坂口健太郎 早瀬憩 堀田真由 倉田瑛茉 稲垣来泉 和田光沙 片山友希 畦田ひとみ 田牧そら 渡辺真起子 足立智充 黒田大輔 滝藤賢一 原田美枝子
原案・脚本・監督:中野量太
音楽:世武裕子
製作:「私はあなたを知らない、」製作委員会
共同製作:Pyramide Productions
制作プロダクション:パイプライン
2026年/日本・フランス/カラー/シネマスコープ/5.1ch/126分 映倫区分G
配給:クロックワークス
(C)IDKYPs./Pyramide Productions
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2026年8月28日(金)新宿ピカデリーほか全国公開