安田章大が企画から参加し、のんとW主演を務めた映画『平行と垂直』より、本編映像と場面写真が公開された。

本作は、自閉スペクトラム症(ASD)の兄の大貴(安田)と、結婚を控えた妹・希(のん)が、それぞれの人生の転機を迎え、お互いのこれからとこれまでに向き合いながら自分らしい幸せを見つめていく物語だ。
安田が、山野海のオリジナル脚本に感銘を受けて、佐藤現プロデューサーに映画化を持ちかけたことをきっかけに企画が始動。企画に共鳴した小林聖太郎監督も加わり、自閉スペクトラム症の専門家たちによる監修を仰ぎながら約2年をかけて脚本を練り、映画化が実現した。
監督は、『毎日かあさん』、『マエストロ!』の小林聖太郎。音楽は、作曲家・富貴晴美が手掛けた。
この度公開されたのは、恋人・雅也(伊島空)からプロポーズを受けた希が、東京に住む雅也の両親への挨拶に、大貴に一緒に来てほしいと打ち明ける本編映像。グループホームを離れ、自立した暮らしを送る大貴は、自分なりのルールを大切にしながら生活している。部屋の中は”平行と垂直”を意識して整えられ、机に並ぶ食器や料理も几帳面に配置されるなど、一つひとつの所作にも大貴らしさが息づく。
そして毎週水曜日の19時は、大貴と希が食卓を囲む週に一度の食事会。兄妹にとって当たり前のように続いてきたこの時間は、大貴にとって何よりも大切な時間だ。約束の時間を1分でも過ぎると落ち着かなくなる大貴は、希の到着が遅れると何度もメッセージを送り続ける。スマートフォンの通知音が鳴り続ける中、ようやく現れた希に「食事会は19時です。今、19時3分22秒です」と伝える姿からは、普段は感情を大きく表に出さない大貴が、妹の到着を待ちながら落ち着かない様子や、不安を募らせていることがうかがえる。

そんな中、希は意を決して雅也との結婚を大貴へ伝える。兄のことを誰よりも大切に思う気持ちと、自分自身の人生を歩み出そうとする想いが入り混じる中、大貴がうれしい時の癖である‟頬に触れるしぐさ”を見せると、「やばい、やばい!なんか私も急に嬉しなってきた!どうしよう!」と、思わず笑顔をこぼす希。続けて、「ここからが相談なんやけど……」と、東京で暮らす雅也の両親への挨拶に一緒に来てほしいと切り出すと、その言葉を受け止めきれない大貴の心は静かに揺れ始め、兄妹が当たり前に過ごしてきた日常が少しずつ変化していく様子が映し出されている。
『平行と垂直』は、8月28日より公開。
8月28日(金)全国公開