映画『さとこはいつも』のトークイベントが9月9日にスターライズスタジオで開催され、有村架純、石田ひかり、姫野花春が登壇した。

沖田修一監督の長編映画デビュー20周年となるアニバーサリーイヤーに贈る完全オリジナル新作映画。沖田監督が本作で描くのは、年齢も、育った環境も異なる、3人の「さとこ」という女性たち。初めての恋を持て余し、妄想が暴走していく中学3年生、15歳の中井聡子(姫野)。不倫も仕事もスランプ気味、迷走中の映画配給会社勤務、35歳の西田沙都子(有村)。子育てがひと段落し、久々の自分時間で夢に目覚めた55歳の飯島里子(石田)。そんな“さとこ”たちが、自由で、みっともなくて、愛おしい日々を【自分の物語】として書き始めたとき、3人の人生が交差していく。
有村、石田、姫野の3人は、イラストレーター・長場雄による描き下ろしイラストがデザインされた本作オリジナルTシャツをお揃いで着用して登場。有村は沖田監督のファンである事を明かしながら「今回のお話を頂いた時は本当に嬉しくて、台本を読んでもワクワクが止まらない、胸のトキメキを覚えました。さらに沖田監督の20周年記念作品という事で、そんなタイミングにお力を添えさせて頂ける事が出来て光栄に感じております」と念願叶った様子だった。

石田も「沖田監督ほど人柄の良い監督はいないとあちこちで噂を聞いていましたが、それ以上に素敵な監督でした。それが作品にも存分に表れています。私も本当に大好きな作品になりました」とニッコリ。

姫野は、約300人のオーディションを経て、映画初出演であり初主演。大勢の報道陣を前に緊張気味ながらも「今日は凄く緊張してますが、私も大好きなこの作品の素敵なところを色々とお伝えできたら」と初々しく挨拶して会場全体をほっこりさせていた。

本作は『南極料理人』『さかなのこ』等で知られる、沖田監督の完全オリジナル作品。試写の段階で絶賛の声が相次いでおり、有村は「すでに沢山の方々からコメントを頂いていて、物凄くポジティブな感想も多いので、それが何よりも嬉しいです。改めて沖田監督の作品に触れる事が出来て幸せな時間だなと思います」と嬉しそう。
石田はトリプル・さとこでの会見に「3人揃うのは1年前の打ち上げ以来」と喜びながら「今日の夜の上映会も、お友達から『チケットが買えなかった』という連絡が何人からも入ってきて、そんなの今まであまりなかった事」と早くも反響を実感していた。
姫野はオーディションを振り返って「オーディションが本当に楽しくて、色々な気づきみたいなものがありました。とても印象深い1日だったので、終わってから日に日に想いが強くなっていきました。合格の連絡を頂いた時は驚きすぎて震えました」と照れ笑いながらも声を弾ませていた。
一方、有村は6年にも渡る倦怠期的不倫関係を続ける35歳の沙都子の心理について「その6年の倦怠期を迎える不倫関係も沙都子としてはこのままではいけないとわかっているけれど、仕事と同じようにプライベートも上手く切り離せず、ずるずると生活してしまっている」と分析しつつ「そういった複雑さを抱えた大人の女性を意識して演じました」と述べた。
二児の母でもある石田は、息子に弁当を作る母親でもある55歳の里子にシンパシー。「台本を読んだ時に、沖田監督が当て書きをしてくださったのかなと思うくらい。私も16年間娘二人にお弁当を作る人生を送っていました。お弁当を作り終える日から55歳の里子の物語は始まりますが、私が撮影でこだわったのは16年間お弁当を作り続けてきたプライド。お弁当を作る時のこだわりの配置があるので、そこは自分で動かしながら、お弁当を作るリアルな母親の動きになるように工夫しました」と述べた。
改めて有村は本作について「台本を一読した瞬間から面白いと感じました。人間の可笑しみが凄く詰まっている味わい深い台本でした。映画はそれをより加速させて、高揚感に満ち溢れていました。私は完成作を観ながら『面白いんだけど!』と声に出して言うくらい笑ってしまいました」と大感激。
石田も「え?え?どういうこと?となりながらも、絶妙に絡み合っていくのが面白い」と予告し、姫野は「台本を読みながら、大笑いしました。入り口は個人的な些細な事なのに、それがどんどん広がって世界中の人に通じるくらいの大きな物語になる。そこに私は感動しました」とすっかりお気に入りだった。
映画タイトル『さとこはいつも』にちなんで、「架純はいつも」「ひかりはいつも」「花春はいつも」形式でそれぞれが自身の物語の語り口を考案した。芋が大好きという花春は「花春いつも…芋に吸い寄せられる癖がある」と明かし「スーパーの焼き芋コーナーには必ず行きます。その門をくぐらないと先に進めない」と笑わせた。

石田は「ひかりはいつも…つい空を見上げてしまう癖がある」と明かし「洗濯物を外に干すのが大好きで、洗濯物どころかお鍋とかも日に当てて生きてきた私にとって空が晴れかどうかは凄く大きい事」と実感を込めて「昨日は晴れ間を縫って今話題のコインランドリーに行ってきました!このところ天気が不安定なので、ちょっとパリッと行かずに不満」とチャーミングに報告していた。

有村は「架純はいつも…深呼吸をする癖がある」と言い「私は集中すると呼吸を忘れがちで、息をしていなかった!みたいな時もあったりして。特に撮影中は緊張しいだったりもするので、その自分に打ち勝つために深呼吸をしっかり、お腹まで息を深く吸って吐く。そんな準備運動をしています」と解説。「なんなら今日もここに座って深呼吸をしていました」と打ち明けていた。

最後に姫野は「この映画は生き生きとしたエネルギーに溢れている作品です。この作品に宿るパワーを映画館に行って受け取って、笑って楽しんで観ていただけたら」と満面スマイル。
石田も「本当に沖田監督らしい、映画を観た誰もが幸せになれるような作品です。沢山の方に観て頂きたいです」とコメント。
有村は「姫野さんが世の中に見つかるまであと1週間!こんな逸材が潜んでいたのか!?みたいに皆さんビックリされると思います」と姫野の存在感をアピールしながら「人間の不安定さみたいなものを愛嬌あるタッチで描いている作品なので、沢山の方々に観て楽しんでいただければ」と劇場公開を心待ちにしていた。

9月18日(金)TOHOシネマズ 日比谷ほか全国ロードショー