韓国映画『大丈夫、大丈夫、大丈夫!』より、予告編とメインビジュアルが公開された。

ソウルの芸術団を舞台に、“母を失くした女子高生”と“完璧主義の先生”の共同生活による心の交流を描いた本作は、韓国映画で初めて、第74回ベルリン国際映画祭「Generation Kplus」部門の最優秀作品賞にあたる〈クリスタル・ベア賞〉を受賞。監督を務めたのは、ドラマ「恋愛体質~30歳になれば大丈夫」や「私が死ぬ一週間前」などで知られるキム・ヘヨン監督。本作が長編監督デビュー作となり、2025年青龍映画賞で新人監督賞を受賞した。

今回公開された予告編では、高校生イニョン(イ・レ)と芸術監督のソラ(チン・ソヨン)、二人の心の距離が徐々に近づく様子が捉えられている。
公演中に交通事故で母を失くした過去を持つイニョンは、団員から「イニョンは団費を払ってない ママが去年死んだんだって」と陰口を叩かれ浮いている存在。悔しさと悲しさで涙がこぼれそうになるなか、イニョンは強気にわざと相手を転ばせた上で「友達同士、仲良くしよ」と笑顔で言い返す。彼女の芯の強さが垣間見えるシーンだ。
一方、芸術監督ソラは、イニョンに対しても「遅れないで」と容赦ない指摘をする。母を亡くしたった独りの世界に残されたイニョンと、自分にさえも完璧を求め人と距離を置くソラ。年齢も性格もバラバラだけど、“孤独”という共通点を抱えた二人の、不思議な共同生活が始まる。
生活習慣も違う二人は、食事に対する考えももちろん違う。栄養ドリンクしか飲まないソラに対し、料理を振る舞うイニョン。しかし、自分のペースを乱されたソラは「余計なことしないで」とキツく当たってしまう。そんなイニョンは「監督の誕生日だから お祝いしたくて…」と素直な気持ちを伝える。こうして、イニョンの真っ直ぐな優しさにソラも次第に心を開いていく。
さらに、町の薬剤師ドンウク(ソン・ソック)は、泣いているイニョンを優しく見守る姿を見せ、唯一頼れる大人としての存在感を見せる。このほか、イニョンを敵対視するナリ(チョン・スビン)との関係性や、イニョンの唯一の友達で一日一回の愛の告白を欠かさない一途な存在ドユン(イ・ジョンハ)との恋模様など、イニョンを中心に様々な想いを抱えた人物たちが登場。
映像の最後にはソラがイニョンに向けて「イニョンの幸せがみんなの幸せよ」と語りかける印象的な言葉も。
あわせて公開されたメインビジュアルには、イニョンやソラがそれぞれの人生を見つめるような優しい視線を感じる写真が並ぶ中、劇中で重要な意味を持つアイテムの数々が散りばめられている。暗号のような数字の羅列、美味しそうな“ご飯泥棒”のスパムと目玉焼き、舞踏用のシューズや扇子など、それぞれが登場人物たちをつなぐ重要な鍵となっている。
ストーリー
母親を失った高校生イニョン(イ・レ)は、家賃が支払えず家から追い出されてしまい、所属しているソウル国際芸術団の練習室で隠れて寝泊まりしていた。芸術団の60周年公演に向けて猛特訓が続く中、ある日、“魔女”と呼ばれ、完璧主義で生徒達に容赦なく厳しい態度をとる芸術監督ソラ(チン・ソヨン)に練習室での生活がバレてしまい、その日からソラの家で一緒に暮らすことに。年齢も性格も生活習慣も違う二人は、お互いに戸惑いを見せながらも、同じ時間を過ごすことで徐々に心を通わせていく。そんな中、イニョンを敵対視している芸術団のエース、ナリ(チョン・スビン)の不調をきっかけにチーム内で問題が勃発。イニョンをはじめとする団員たち、そしてソラの気持ちはバラバラになってしまう。公演開催の危機に迫られた芸術団のため、ソラはある覚悟を決めるが…
『大丈夫、大丈夫、大丈夫!』
出演:イ・レ、チン・ソヨン、チョン・スビン、イ・ジョンハ、ソン・ソック
監督:キム・へヨン
2023年/韓国/カラー/スコープ/5.1ch/原題:괜찮아 괜찮아 괜찮아!/英題:IT’S OKAY!/102分/字幕翻訳:根本理恵
提供:KDDI
配給:日活/KDDI
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4月10日(金)より新宿ピカデリーほか全国公開