主演に北村匠海、ヒロインに出口夏希を迎えて、三秋縋の小説「君の話」が映画化されることが決定した。11月27日より全国公開される。併せて、ティザービジュアルと特報が解禁された。

2018年7月の刊行以来、重版を重ねてきた三秋縋の小説「君の話」(ハヤカワ文庫)を、「恋せぬふたり」、NHK連続テレビ小説「虎に翼」の脚本を手掛けた吉田恵里香と、『やがて海へと届く』、ABEMAオリジナル連続ドラマ「わかっていても the shapes of love」の中川龍太郎監督のタッグで映画化。
孤独に生きる大学生・千尋(北村)は、不幸な過去を忘れるため、記憶を消す治療を受ける。しかし目覚めると、記憶は消えず、会ったこともない幼馴染・灯花(出口)との初恋の思い出が残されていた。作られた記憶の中にしか存在しないはずの彼女。その存在は、いつしか千尋の心を離れなくなっていく。だがある日、その灯花が現実世界に現れる。彼女は一体、誰なのか。そして、二人をつなぐ記憶は、本物なのか、それとも嘘なのか。

今回解禁されたティザービジュアルでは、向き合いながらも、まだ距離感を感じさせる二人の姿が写し出され、これから紡がれていく二人の関係性を象徴するビジュアルとなっている。
また特報は、“偽物の記憶”の中で過ごす制服姿の千尋と灯花の爽やかで眩しい日々から始まる。そして、記憶の中にしか存在しないはずの灯花が、現実世界の千尋の前に現れる。「君は誰だ?」戸惑う千尋に「幼馴染のこと、忘れちゃった?」と無邪気に笑いかける灯花。あるはずのない思い出に導かれ、二人の運命が動き出していくことを予感させる特報となっている。
撮影現場でのインタビューで北村は、「制服は流石にもう着れないかも?と思っていましたが、監督が僕らの二人の芝居を見てすごくキラキラした目をしていたから、信じても大丈夫と思った記憶があります」と笑いながら撮影を振り返りつつ、「監督、スタッフさんと話し合いながら、“映画を作る”ということをまっすぐにやれた作品」と本作への思い入れを明かした。

「恋愛ものは高校生役以外やったことがなかったので、(今回は)ちょっと大人な役で楽しみにしていた」という出口は、「撮影はあっという間でした。早く感じたということは、楽しかったということなんだと思います」と笑顔で撮影を振り返った。

また中川監督は北村・出口との撮影について「僕も匠海君も演出オタクというか、演出や芝居についての話が大好きなので、ずっとそんな話をしていました。現場では “カメラの前の監督”のような感じで常にみんなを引っ張ってくれたし、僕のことも引っ張ってくれた。現場でもたくさん話をして、俳優と監督という関係を超えて、親友のような存在でした。出口さんは人としてすごく魅力的な方で、俳優としても集中力や瞬発力が素晴らしい。泣きの芝居も多くて大変だったと思いますが、常に明るく望んでいる姿が印象的でした」と振り返った。
原作者の三秋は、映画化について、「僕の書いた物語って僕以外にはこんなふうに見えていたんだ、と新鮮な視点で物語に触れられるようになる」と語り、「一人の観客として、まっさらな気持ちで『君の話』という映画と出会える日を楽しみにしています」と本編へ期待を込めたコメントを寄せている。
北村匠海 現場インタビュー
二ヶ月間の撮影振り返っていかがでしたか?
“映画を作る”ということを、まっすぐにやれたような感じがしています。監督やスタッフさんと話し合いながら、一日一日をちゃんと過ごしていって、「こうしたほうがいいかもしれないですね」とか「ここでこうだとこうですよね」とか、独り言ではなくて、ちゃんとチーム全体で、時間をゆっくり使って撮影することができたと感じています。
撮影中に印象に残っているエピソードを教えてください。
初日の撮影が制服のシーンだったのですが、個人的には久々に制服を着て、鏡を見ながら「流石にもう着れないな・・・」と思っていたのですが、監督が僕ら二人の芝居を見てすごくキラキラした目をしていたから、信じても大丈夫と思った記憶があります。
本作を楽しみにされている方へメッセージをお願いします。
登場人物全員、すごく寂しさを抱えている物語です。だからこそ、「人と人ってこうやって分かり合うよね」とか、「こうやって抱きあうよね」とか、「こうやって手をつなぐよね」とか、そういった優しさがすごく詰まっている作品になっています。“あの学校生活、マジで楽しかったよな”とか、“あの時のあの恋人、忘れられないんだよね”とか、誰しもが持っている記憶の中で美化されている思い出を肯定してくれる作品になるんじゃないかなと思っています。ぜひとも映画館でご覧ください。
出口夏希 現場インタビュー
二ヶ月間の撮影振り返っていかがでしたか?
ラブストーリーは高校生役以外でやったことがなかったのですが、今回はちょっと大人な役ですごく楽しみにして現場に臨みました。撮影は本当にあっという間で、早く感じたということは楽しかったということなんだと思います。
撮影中に印象に残っているエピソードを教えてください。
監督と北村さんが、“灯花の役はすごく難しい役だから”と、私が灯花を演じやすいように、やりやすいように・・・と調整してくださっているのを見て、本当に北村さんがいてくれて良かったなと感じた現場でした。
本作を楽しみにされている方へメッセージをお願いします。
この映画は真冬の季節に撮影しました。冬の海やイルミネーション、肉まんを二人で分け合ったり、お家で温かい時間を過ごしたり。「君の話」は千尋と灯花の優しくて切ないお話です。2人がなぜ出会ってどんな結末を迎えるのか、皆様に劇場で温かく見守ってもらえたら嬉しいです。
中川龍太郎(監督) 現場インタビュー
二ヶ月間の撮影振り返っていかがでしたか?
映画の撮影は楽しいことばっかりじゃなくて、大変なことも必ずあるのですが、今回の『君の話』は、本当にずっと楽しいことばかりで終わってしまうのが寂しいなあという気持ちでした。
現場での北村さんの印象を教えてください。
匠海くんとは十年以上前からご一緒したいという思いがお互いある中で、今回やっと一緒にやることができました。
僕も匠海くんも、演出オタクというか、演出や芝居についての話が大好きなので、ずっとそんな話をしていました。
現場では “カメラの前の監督”のような感じで常にみんなを引っ張ってくれたし、僕のことも引っ張ってくれた。現場でもたくさん話をして、俳優と監督という関係を超えて、親友のような存在になれたことがとても嬉しかったです。
現場での出口さんの印象を教えてください。
輝きがすごかったです。出口さんともたくさん話し合いながら作りました。
人としてすごく魅力的な方で、俳優としても集中力や瞬発力が素晴らしく、これから日本を代表する女優さんになっていくだろうなという感じがして、本当に貴重なタイミングで撮らせていただいたなと感じています。
泣きの芝居も多くて大変だったと思いますが、常に明るく撮影に臨んでいる姿が印象的でした。
三秋縋(原作者) コメント
作家というのは自分の書いた物語の第一の読み手である一方で、それを他の作家によって書かれた物語を読むような純粋な気持ちで読むことは決してできない存在です。作品が世に出て何年経とうと、本を開いた瞬間に頭のどこかで反省会が始まってしまいます。
ですが、物語が自分以外の誰かの手によって別のかたちに置き換えられたとき、僕らはそれをようやくひとつの物語として無邪気に楽しめるようになります。僕の書いた物語って僕以外にはこんなふうに見えていたんだ、と新鮮な視点で物語に触れられるようになるのです。
そういった意味では、僕は今回の映画化を通じて初めて『君の話』を体験するということになるのかもしれません。特報を観て「へえ、なんだか僕好みで面白そうな映画だな」と他人事のように思ったりしています。一人の観客として、まっさらな気持ちで『君の話』という映画と出会える日を楽しみにしています。
『君の話』
出演:北村匠海、出口夏希
監督:中川龍太郎
脚本:吉田恵里香
原作:三秋縋「君の話」(ハヤカワ文庫)
製作:「君の話」製作委員会
配給:松竹
(C)2026「君の話」製作委員会
https://movies.shochiku.co.jp/kimino-hanashi/
11月27日(金)より全国公開