『A GHOST STORY』本作のアイディアは監督自身の夫婦喧嘩から!?デヴィット・ロウリー監督の作品作り―11/17(土)公開

『ムーンライト』『レディ・バード』など話題作を続々と配給し続けている北米の映画会社A24。今、世界から最も注目を浴びる同社が選んだ次の題材は、斬新ながらもどこか懐かしさを感じさせるシーツ姿のゴーストが主人公の物語。これまでありそうでなかった、ゴーストの視点から見た「死後の世界」。死んでしまった者の魂は、その悲しみは、いったいどこへ行き着き、どのように消化されるのか？自分のいなくなった世界で、残された妻を見守り続ける、ひとりの男の切なくも美しい物語『A GHOST STORY／ア・ゴースト・ストーリー』は11月17日（土）より全国ロードショーとなる。

本作の監督を務めるデヴィット・ロウリー監督は、2000年に短編映画『Lullaby （原題）』で監督デビューを果たした後、初の長編映画監督作『St. Nick（原題）』（2005年）がサウス・バイ・サウスウェスト映画祭にて上映、本作でもチームを組んだケイシー・アフレックとルーニー・マーラを主演に迎えた2013年の監督作品『セインツ -約束の果て-』では、第66回カンヌ国際映画祭の批評家週間部門にて特別上映されるなど、近年、映画ファンの間で人気を集める注目監督のひとり。2016年にはディズニー映画『ピートと秘密の友達』を監督したほか、同じくディズニー製作の『ピーター・パン』の実写化映画の監督にも抜擢されるなど、これからの活躍が大いに期待される新進気鋭の監督だ。

そんな監督が本作で描いたのは、シーツ姿のゴーストが主人公であり、死の先にある、ゴーストの切ない想いを描いた斬新な物語。これまでにない、新しい形の大人のゴースト・ストーリーを生み出すにあたり、実は、ロウリー監督自身のパーソナルな思想と実体験がベースになっている。元々、2015年12月に本作のアイディアを思いついたというが、きっかけは、彼が仕事のためにロスに引っ越すか、テキサスに残るかについて、妻と喧嘩をしたことだというから驚きだ。「それは今までで一番大きな喧嘩だった。まるで映画のワンシーンのようだったよ。」と当時の夫婦喧嘩を振り返りながら、その後、数ヶ月間で色々なアイディアが浮かんできたという。
自分自身の存在意義や、時間がどのようにこの世界に影響しているのか、人々が行き交う入り口や通路について考えを巡らせたとかで、本作では、その答えとも言える監督自身の思想をベースに製作が進められた。ロウリー監督自身「この映画では、ただ空間に存在するだけとはどういうことなのか、というテーマを扱っている。そして、その問題を映画として描くことができたと思う。」と明かしている。

2019年には、引退を表明しているロバート・レッドフォードとケイシー・アフレック主演で、実在した強盗犯フォレスト・タッカーと彼を追跡する警官の物語を基にした映画『オールド・マン・アンド・ザ・ガン（原題） / The Old Man and the Gun』も控えており、今後、最注目株と言えるデヴィット・ロウリー監督。夫婦喧嘩すらも映画作りのアイディアに繋げてしまう、稀有な才能とその手腕をぜひ、劇場でお確かめ頂きたい。

『A GHOST STORY』公開記念トークショー開催決定

日時：11月17日（土）　15：20～の上映終了後
場所：渋谷シネクイント　スクリーン１（渋谷区宇田川町20-11 渋谷三葉ビル7階）
ゲスト：LiLiCo、よしひろまさみち

チケット
WEB：11月10日(土) 0：00～シネクイントHP(http://www.cinequinto.com/shibuya/)にて発売開始
劇場窓口：11月10日(土) 劇場オープン時より発売開始
※WEBにて完売した際は、劇場窓口での販売はございませんのでご注意ください。

ストーリー
田舎町の小さな一軒家に住む若い夫婦のCとMは幸せな日々を送っていたが、ある日夫Cが交通事故で突然の死を迎える。妻Mは病院でCの死体を確認し、遺体にシーツを被せ病院を去るが、死んだはずのCは突如シーツを被った状態で起き上がり、そのまま妻が待つ自宅まで戻ってきた。Mは彼の存在には気が付かないが、それでも幽霊となったCは、悲しみに苦しむ妻を見守り続ける。しかしある日、Mは前に進むためある決断をし、残されたCは妻の残した最後の想いを求め、彷徨い始める―