『悪なき殺人』原題『ONLY THE ANIMALS』に込められた意味とは…本編映像の一部が解禁!

悪なき殺人

2019年東京国際映画祭にて観客賞と最優秀女優賞(ナディア・テレスキウィッツ)を受賞したドミニク・モル監督によるミステリー『悪なき殺人』(12月3日(金)公開)より、本編映像の一部が解禁された。

フランスの山間の人里離れた町で、吹雪の夜にある女性が行方不明となる事件が発生。この失踪事件を軸にした5つのストーリーを通し、ある5人の男女が思いもよらない形で繋がっていき、フランスからアフリカにまたがる壮大なミステリーに絡んでいた事実が次第に明らかになっていく…。人間の本能と滑稽さを、幾重にも重なる「偶然」という「必然」を通して描き、極上のサスペンスドラマが繰り広げられる。

今回解禁されたのは、11月1日の「ワンワンワンの日」にちなみ、犬にスポットを当てた映像。それぞれ秘密や嘘を抱えながら生活を送っている登場人物たち。ある人は夫に隠れて不倫をしていたり、またある人は遠く離れた金をだまし取ったり、そしてある人は偶然見つけた死体を隠していたり。しかし彼らはそれがまさかとある事件に大きく関わっているとは思ってもいない。しかし、『Only The Animals』という原題からも分かるように、飼い犬たちだけは私たち観客と同じように彼らの本当の姿と事件の真実を“目撃”しているのだ

一匹目は、最初に疑われる農夫・ジョゼフの飼い犬。主人の動向をじっと見つめている。
そして二匹目は失踪した女性・エヴリーヌの飼い犬。こちらも彼女が事件に巻き込まれたその場を目撃する…。

ドミニク・モル監督はこのタイトル(原題『Only The Animals』)ついて、「もしかすると吹雪の夜に起きたことの真相を知っているのはあの動物たちだけだという意味かもしれません。彼らは人間を見て何を思っているのでしょうか。私たちはこの美しい謎を解明しようとせず、観客一人ひとりの解釈に委ねるべきなのかもしれません。」と語っている。

この物語は、ある女性の殺人事件から始まる…はずだった。
ストーリー
フランスの山間の人里離れた町で、吹雪の夜にある女性が失踪し、殺された。
疑われたのは農夫・ジョゼフ。
ジョゼフと不倫する女・アリス。
そしてアリスの夫・ミシェル。
そう、我々はまだ知らない…
たったひとつの「偶然」が連鎖し、悪意なき人間が殺人者になることを。
この失踪事件を軸にして、男女がリアルタイムで繋がっていることが紐解かれていき、壮大なミステリーに絡んでいた事実が次第に明らかになっていく…。
フランスの雪深い山間の田舎で起きた事件は、遠くアフリカのコートジボワールと繋がっていたのだった。
偶然は奇跡にもなり得るが、絶望にもなり得る。
幾重にも重なる「偶然」という「必然」を目の当たりにし、私たちは“神の目”で人間の本能、滑稽さ、そして運命の危うさの一部始終を目撃することになる。

作品タイトル:『悪なき殺人』
出演:ドゥニ・メノーシェ(『エンテベ空港の7日間』『ジュリアン』 )/ロール・カラミー (『女っ気なし』)/ダミアン・ボナール(『ダンケルク』『レ・ミゼラブル』 )/ナディア・テレスキウィッツ/バスティアン・ブイヨン/ギイ・ロジェ・ “ビビーゼ ”・ンドゥリン/ヴァレリア・ブルーニ・テデスキ
監督:ドミニク・モル(『ハリー、見知らぬ友人』セザール賞受賞 『マンク 破戒僧』)
2019年/116分/カラー/シネスコ/5.1ch/R15+/フランス語、ヌシ語/フランス、ドイツ合作/原題:Seules les Bêtes/英題:Only the Animals/日本語字幕:高部義之
配給:STAR CHANNEL MOVIES

公式サイト:akunaki-cinema.com
コピーライト:(c) 2019 Haut et Court – Razor Films Produktion – France 3 Cinema visa n° 150 076

12月3日(金)新宿武蔵野館ほか全国順次公開!
12月4日(土)デジタル公開

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