映画『惡の華』井口昇生誕50周年、監督×原作者対談インタビュー公開!夢の映画化に原作者も感無量 ―9月27日(金)公開

惡の華

累計発行部数300万部を記録する押見修造の人気コミックを原作とした映画『惡の華』が、9月27日(金)より全国公開となる。

原作「惡の華」は、別冊少年マガジンに2009年から5年間に渡って連載され、「このマンガがすごい!2011」にランクイン、「マンガ大賞2012」にもノミネートされ、コミック連載中にはテレビアニメ化・2016年に舞台化を果たしました。そして今回、原作者の逆指名によりメガホンをとったのは井口昇監督。瑞々しいタッチで青春を描き続ける岡田麿里脚本との化学反応が見事に生まれ、思春期に、今、苛まれているすべての少年少女と、かつて思春期に苛まれたすべてのかつての少年少女に捧げる映画が誕生した。

この度、本作のメガホンを取った井口昇監督の生誕50周年(6月28日生まれ)を祝し、監督と原作者・押見修造先生の対談インタビューが一部公開となった。なお、この対談の詳細は映画公式サイトにて掲載されている。

井口監督は、「「惡の華」ほど酸素のように体に染み渡って理解できて感動した作品は初めてだったんです」と話す。講談社の編集担当にお願いして押見先生を紹介してもらったのは今から6~7年前。
その時、押見先生は既に井口監督作品を観ていたそうで、「19歳の時VHSで『クルシメさん』を拝見して、自分が抱えている苦しさやつらさが表現されている作品があることに驚きましたし、凄く救われたんです。僕が漫画家になれたのは井口監督のおかげだと、勝手に恩を感じています」と語り、正に相思相愛な2人。

惡の華

伊藤健太郎さん演じた主人公・春日については、「自分を投影しているキャラクターなので、おこがましいんですけど、途中から自分に見えてきちゃいました。可愛いやら、憎たらしいやらで」押見先生。井口監督がこだわったのはブルマの描写。秋田汐梨さん演じるクラスのマドンナ・佐伯奈々子がハードルを飛ぶシーンですが、「この映画が海外の映画祭で上映された時に、まずは海外の人にブルマの良さを伝えない事には、春日がブルマを盗む心理が分からないから、映画に入っていけないんじゃないかと思ったんです」井口監督は語る。それに対し押見先生は、「あれがあるとないとでは大違いです。あの当時の自分を叱ってやりたい気分です。盗む前に佐伯さんのブルマ姿をもっとちゃんと描いておくべきだったと気づかされました。ありがとうございます」と太鼓判を押した。

2人がこの『惡の華』という作品に詰め込んだのは、若い人たちに向けて、これから先も続く人生へのエール。「思春期って、一般や平均の概念から外れている人って、すぐに「おかしい」「変」と言われて、差別の対象になりやすいじゃないですか。学校がつらい人や、生きていて居心地の悪さを感じる人たちに見てもらいたいです」井口監督押見先生は、「まさに、僕もその想いを漫画に詰め込んだつもりだったので、その思いを汲んで頂いたと感じました。原作を好きという方も感動してくれるんじゃないかなと思います。できることなら自分が中高生の頃に、この映画を見たかった。見ていたらマンガを描かずに済んでいたと思います。原作者として、こんなにも嬉しい映画化は無いです」と、本作に熱いラブコールを寄せた。

監督と原作者がこれ以上無い程に共鳴し合っている映画『惡の華』、是非公開をお楽しみに。

惡の華

あの夏、僕は仲村さんと出会い、リビドーに目覚めた。

ストーリー

山々に囲まれた閉塞感に満ちた地方都市。中学2年の春日高男は、ボードレールの詩集「惡の華」を心の拠り所に、息苦しい毎日をなんとかやり過ごしていた。ある放課後、春日は教室で憧れのクラスメイト・佐伯奈々子の体操着を見つける。衝動のままに春日は体操着を掴み、その場から逃げ出してしまう。その一部始終を目撃したクラスの問題児・仲村佐和は、そのことを秘密にする代わりに、春日にある“契約”を持ちかける。こうして仲村と春日の悪夢のような主従関係が始まった・・・。
仲村に支配された春日は、仲村からの変態的な要求に翻弄されるうちに、アイデンティティが崩壊し、絶望を知る。
そして、「惡の華」への憧れと同じような魅力を仲村にも感じ始めた頃、2人は夏祭りの夜に大事件を起こしてしまう・・・

作品タイトル:『惡の華』
出演:伊藤健太郎 玉城ティナ 秋田汐梨 飯豊まりえ
北川美穂 佐久本宝 田中偉登 松本若菜 黒沢あすか
高橋和也 佐々木すみ江 坂井真紀 鶴見辰吾
監督:井口昇
脚本:岡田麿里
原作:押見修造「惡の華」(講談社『別冊少年マガジン』所載)
製作:『惡の華』製作委員会(ハピネット ひかりTV ファントム・フィルム 角川大映スタジオ 日活)
配給・宣伝:ファントム・フィルム

公式サイト:akunohana-movie.jp
公式twitter:@akunohana_movie
コピーライト:(c)押見修造/講談社 (c)2019映画『惡の華』製作委員会

9月27日(金)、TOHOシネマズ日比谷ほか全国ロードショー


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