『愚行録』『蜜蜂と遠雷』で国内外より注目される石川慶監督の新作映画『Arc アーク』が6月25日(金)より全国ロードショーとなる。
原作は21世紀を代表するSF作家ケン・リュウの傑作短編小説「円弧(アーク)」(ハヤカワ文庫刊)。原作の息をのむほど斬新な不老不死のシチュエーションと、行間に流れる死生観を引き継ぎながら、映像作品へと鮮やかに転生させたのは、海外からも熱い注目を浴びる石川慶監督。
主人公・リナに扮するのは芳根京子。一人の女性の17歳から100歳以上を生き抜く難しい役どころを演じる。その他、リナが勤めるエターニティ社の責任者エマに、寺島しのぶ。エマの弟で天才科学者である天音役に、岡田将生。さらに、物語の重要なカギを握る人物を、倍賞千恵子、風吹ジュン、小林薫が演じる。人類にとって全てが初めてとなる不老不死の世界を描いた、驚愕と不思議(=センスオブワンダー)に彩られた作品となっている。
今回解禁されたのは、人類で初めて永遠の命を得た女性・リナ(芳根京子)が19歳で人生の師となるエマ(寺島しのぶ)と出会い、プラスティネーションにより美しい状態で保存された<ボディワークス>に初めて触れようとするシーンや、30歳のリナが最愛の人となる天才科学者・天音(岡田将生)と共に、世間に不老化技術の完成を発表する時を迎え、緊張した面持ちでお互いの気持ちを確かめ合うシーンを始め、リナの人生の分岐点を切り取った重要な場面写真8点。また、姉弟でありながら相反する研究に没頭し、道を違えていくエマと天音が不穏な表情で向き合うシーンや、まだキャラクターの詳細が明らかになっていない小林薫が風吹ジュンの車椅子を押すシーンも含まれており、まだ謎の多いストーリーの今後が気になる写真となっている。
人類で初めて不老化処置を受けて30歳の若々しい身体のままに永遠の命を得た女性であるリナは、見た目の変化なしで年月の流れを表現しなければならない難役。オファーを受けた当初、芳根は「今の私ではまだこの役の人間的な深みを表現するのは難しいのではないか」と感じ、正直に監督にその気持ちを伝えたという。そんな芳根に対し、本作のメガホンをとった石川慶監督は「自分の中では、絶対に出来るという確信がありました」と芳根に全幅の信頼を寄せていた。
さらに「過去にご一緒した時に、大ベテランの共演者たちに食らいついて行く迫力を見せてくれて、鮮烈な印象を残しましたので。今回はベテランの方たちが脇を固めることによって、さらに力を発揮してくれるに違いないと思っていました。結果、本当にそうなりましたね!」と明かす監督の思惑通り、芳根は寺島しのぶや岡田将生、倍賞千恵子、風吹ジュン、小林薫といった脇を固めるベテランたちにも引けを取らない存在感でこの難役を見事に演じ切った。
解禁された場面写真で切り取られた表情からも、リナの長い長い人生で出会うキーパーソンたちとの運命の分岐点を、その多彩な表現力でどう演じるのか、期待が高まる。
ストーリー
17歳で生まれたばかりの息子と別れ、放浪生活を送っていたリナは、19歳で師となるエマと出会う。彼女は大手化粧品会社エターニティ社で、〈ボディワークス〉という仕事に就く。それは最愛の存在を亡くした人々のために、遺体を生きていた姿のまま保存できるように施術(プラスティネーション)するもので、悲しみを乗り越えたい人々からの依頼は絶えることがなかった。一方、エマの弟で天才科学者の天音は、その技術を発展させ、姉と対立しながら「不老不死」の研究を進めていた。30歳になったリナは天音と共に、「不老不死」の処置を受ける人類史上初の女性となり永遠の命を得た。やがて、不老不死が当たり前となった世界は、人類を二分化していくこととなり、同時に混乱と変化を産み出していった。果たして不老不死が生み出した未来の先にリナが見たものとは…?
作品タイトル:『Arc アーク』
出演:芳根京子、寺島しのぶ、岡田将生、清水くるみ、井之脇海、中川翼、中村ゆり/倍賞千恵子、風吹ジュン、小林薫
監督・編集:石川慶
脚本:石川慶 澤井香織
原作:ケン・リュウ『円弧(アーク)』(ハヤカワ文庫刊 『もののあはれ ケン・リュウ短編傑作集2』より)
音楽:世武裕子
製作:映画『Arc』製作委員会
製作プロダクション:バンダイナムコアーツ
2021年/日本/127分/スコープサイズ/5.1ch
配給:ワーナー・ブラザース映画
公式サイト:http://arc-movie.jp/
公式Twitter:@Arc_movie0625
コピーライト:(c)2021映画『Arc』製作委員会
6月25日(金)全国ロードショー
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