『クレッシェンド 音楽の架け橋』世界が涙した“悪ふざけお父さん”トニ・エルドマン、 今作では真逆の“カリスマ指揮者”に

クレッシェンド 音楽の架け橋

世界各国の映画祭で上映され、4つの観客賞に輝いた映画『クレッシェンド 音楽の架け橋』(2022年1月28日(金)より全国公開)より、ペーター・シモニシェックの新場面写真が解禁された。

“世界で最も解決が難しい”とされる紛争で今この時も闘うパレスチナとイスラエルから、音楽家を夢見る若者たちを集めてオーケストラが結成される──。現実にはあり得ない物語に見えるが、実在の管弦楽団へのインスパイアから生まれたという驚きの映画が完成した。若者たちの対立と葛藤、恋と友情を彩るのは、誰もが知るクラシックの名曲の数々。和平コンサートが目前に迫った21日間の合宿で、激しく憎しみをぶつけ合う団員たち。ラストに待つ、誰も想像しなかった“魂の演奏”とは──。

2016年、アカデミー賞ノミネートをはじめとして世界の映画祭や映画賞を席巻した映画『ありがとう、トニ・エルドマン』を覚えているだろうか。フランスの辛口映画批評誌カイエ・デュ・シネマでは、イザベル・ユペール主演『エル ELLE』や、ケイト・ブランシェットとルーニー・マーラ共演『キャロル』を抑えてベスト映画に輝いた名作だ。ロン毛のかつらに出っ歯というバレバレの怪しい変装で、「トニ・エルドマンだ」と別人を名乗り、娘の職場やパーティー会場に現れる。しかしそれには理由があって…。そんな、悪ふざけが大好きでチャーミングな父親像を見事に演じ、世界中を涙の渦に巻き込んだのは、オーストリア出身のベテラン俳優ペーター・シモニシェック。この作品でヨーロッパ映画賞主演男優賞を始め多くの栄えある賞に輝いた。日本の映画ファンにとっても記憶に残る強烈なキャラクターの一人であろう。

シモニシェックが本作で挑むのは、世界的に有名な指揮者、エドゥアルト・スポルク役。お茶目なトニ・エルドマンとは180度違う、威厳あふれる人物だ。音楽家なら誰もが彼の元で演奏したいと願う“クラシック界のフェラーリ”。鋭い眼差しでオーディションを行うが、敵対するオーケストラの若者たちにじっくり向き合う情熱を併せ持つ。さらに、実はスポルクにはある衝撃の過去があり、心の中に大きな葛藤を抱えている。そんな複雑な役柄を、ときに繊細に、圧倒的な存在感で演じきった。言われなければ、あの「トニ・エルドマン」と同一人物だと気づく人は少ないのでは!?

シモニシェックは、オーストリアのグラーツ音楽演劇芸術大学で学び、主に舞台を中心に活躍。ミヒャエル・ハネケら名匠とも仕事をともにしてきた。ドロール・ザハヴィ監督は、「マエストロ役は初めからシモニシェックにと決めていた」と語る。「彼は指揮者役として理想的なだけでなく、唯一無二の存在であり、驚くべきキャリアを築き上げてきています。」「物語の核としての温かさを加え、彼にしか出来ない力強い演技でこの映画の質をより一層高めてくれました。」と、その確かな演技力を絶賛している。

この度解禁された新場面写真では、オーディションで目を光らせ才能を見極める表情や、親身に指導する姿、イスラエルとパレスチナの互いへの憎悪で練習が進まず困り果てる様子など、エドゥアルト・スポルクの人柄が伝わる場面になっている。

クレッシェンド 音楽の架け橋
クレッシェンド 音楽の架け橋

ストーリー
世界的に有名な指揮者のエドゥアルト・スポルクは、紛争中のパレスチナとイスラエルから若者たちを集めてオーケストラを編成し、平和を祈ってコンサートを開くというプロジェクトを引き受ける。オーディションを勝ち抜き、家族の反対や軍の検問を乗り越え、音楽家になるチャンスを掴んだ20余人の若者たち。しかし、戦車やテロの攻撃に晒され憎み合う両陣営は激しくぶつかり合ってしまう。そこでスポルクは彼らを南チロルでの21日間の合宿に連れ出す。寝食を共にし、互いの音に耳を傾け、経験を語り合い…少しずつ心の壁を溶かしていく若者たち。だがコンサートの前日、ようやく心を一つにした彼らに、想像もしなかった事件が起きる──。

作品タイトル:『クレッシェンド 音楽の架け橋』
出演:ペーター・シモニシェック(『ありがとう、トニ・エルドマン』)、ダニエル・ドンスコイ(「ザ・クラウン」「女王ヴィクトリア 愛に生きる」)、サブリナ・アマーリ
監督:ドロール・ザハヴィ
脚本:ヨハネス・ロッター、ドロール・ザハヴィ
2019年/ドイツ/英語・ドイツ語・ヘブライ語・アラビア語/112分/スコープ/カラー/5.1ch/原題:CRESCENDO #makemusicnotwar/日本語字幕:牧野琴子/字幕監修:細田和江
配給:松竹

公式サイト:movies.shochiku.co.jp/crescendo/
公式Twitter:https://twitter.com/Crescendo_movie
コピーライト:(C) CCC Filmkunst GmbH

2022年1月28日(金)新宿ピカデリー、ヒューマントラストシネマ有楽町、シネ・リーブル池袋ほか全国公開

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