ドキュメンタリー映画『デヴィッド・ボウイ ムーンエイジ・デイドリーム』（3月24日(金)公開）のブレット・モーゲン監督が製作秘話を明かした。さらに、監督来日イベントの情報も解禁された。
現代において最も影響力のあるアーティストにして“伝説のロック・スター”デヴィッド・ボウイの人生と才能に焦点を当てる本作は、30年にわたり人知れずボウイが保管していたアーカイブから選りすぐった未公開映像と「スターマン」「チェンジズ」「スペイス・オディティ」「月世界の白昼夢」など40曲にわたるボウイの名曲で構成する珠玉のドキュメンタリー映画。デヴィッド・ボウイとは一体何者だったのかー。観客はボウイの音楽、クリエイティブ、精神の旅路を追体験する。本作は全編にわたりデヴィッド・ボウイのモノローグで導かれ、デヴィッド・ボウイ財団唯一の公式認定ドキュメンタリー映画となっている。
本作のメガホンを取ったブレット・モーゲンはアメリカ生まれのドキュメンタリー映画監督。『ゴッドファーザー』などの映画プロデューサー、ロバート・エヴァンスにスポットを当てた『くたばれ！ハリウッド』(02)、ローリング・ストーンズの軌跡をたどった『クロスファイアー・ハリケーン』(12)、ニルヴァーナのカート・コバーンに迫った『COBAIN モンタージュ・オブ・ヘック』(15)などの作品で知られている。2017年には、チンパンジー研究で知られる動物行動学者ジェーン・グドールを扱った『ジェーン』(17)でエミー賞監督賞を受賞した。
そんなブレット・モーゲンが次のテーマに選んだのがデヴィッド・ボウイだった。実のところブレット・モーゲンは2007年に本人と会って撮影の構想を話したが、当時のデヴィッド・ボウイは半ば引退している状況だったため、話は先に進まず頓挫してしまった。製作が動き始めたのは2015年。ブレット・モーゲンがデビッド・ボウイ財団に「迫力ある劇場体験を与える、普通の伝記物ではないものを作ってみたい」と製作の思いを伝えたところ、財団側もデヴィッド・ボウイが生前保存してきたあらゆる映像をどうすれば良いか手をこまねいていた。“いわゆる伝記物のドキュメンタリーにしない”というコンセプトも賛同され、膨大なアーカイヴにアクセスすることを許可されたが、まだこの段階では作品をどのような方向へ進ませるべきか監督自身も分かっていなかった。
昏睡状態に陥ったのはそんな時である。ブレット・モーゲンは心臓発作を起こし、1週間もの間、生死を彷徨ったのだ。壮絶な経験に違いないが、ブレット・モーゲンは「偶然にもそんなことがあって、僕はその視点からリサーチを始めたんだ。だから、歳を取ることや人はいつか死ぬこと、スピリチュアリティに関するデヴィッド・ボウイの哲学に、僕はとても共感できた。僕の人生にはそれが欠けていたんだよ」と、この経験こそが製作の糸口になったことをあっけらかんと語る。
こうして本作は、デビッド・ボウイの哲学や思想を存分に味わうことができる作品に仕上がった。ブレット・モーゲンが昏睡状態を乗り越えて完成させた本作をぜひ劇場で堪能してみては。
なお、ブレット・モーゲンは2月の来日中、以下のイベントへの登壇が決定している。この驚愕のエピソードの詳細や更なる製作秘話に期待が高まるイベントの概要は下記の通り。
ブレット・モーゲン監督来日記念！ IMAX(R)レーザープレミア上映
日程：2月9日（木）18:30～（予定）
場所：TOHOシネマズ日比谷 スクリーン4（東京都千代田区有楽町1-1-2 東京ミッドタウン日比谷 4F）
ゲスト（予定）：ブレット・モーゲン監督、スペシャルゲスト
●チケット購入方法
【TOHOシネマズ 日比谷 ホームページ】
https://hlo.tohotheater.jp/net/schedule/081/TNPI2000J01.do
2月3日(金)00:00（＝2月2日（木）24:00）～TOHOシネマズ 日比谷
【劇場窓口】
2月3日(金)劇場オープン～
料金：2,500円（税込）
『デヴィッド・ボウイ ムーンエイジ・デイドリーム』
ーデヴィッド・ボウイとは一体何者だったのか（仮）
日程：2月10日(金) 19:30～21:00
場所：銀座 蔦屋書店 BOOK EVENT SPACE（東京都中央区銀座6-10-1 GINZA SIX 6F）
ゲスト（予定）：ブレット・モーゲン監督×上條淳士（漫画家）
MC：みの（YouTuber／ミュージシャン／音楽評論家）
●チケット情報・購入方法
後日、銀座 蔦屋書店イベントページにて受付。
詳細は追って『デヴィッド・ボウイ ムーンエイジ・デイドリーム』公式アカウントおよび銀座 蔦屋書店アートの公式アカウントにて告知されます。