『ドライブ・マイ・カー』第74回カンヌ国際映画祭コンペティション部門正式出品決定!監督・キャストからコメント到着

主演に西島秀俊を迎え、村上春樹による同名短編小説を映画化した濱口竜介監督最新作『ドライブ・マイ・カー』(8月20日(金)公開)が、第74回カンヌ国際映画祭コンペティション部門へ正式出品することが決定した。

あわせて、濱口竜介監督、主演の西島秀俊、共演の三浦透子、岡田将生、霧島れいかのコメントも到着した。

世界三大映画祭のひとつカンヌ国際映画祭で、最高賞パルムドールを競う部門として最も注目が集まる「コンペティション部門」。同部門には毎年世界中の大御所監督たちが名を連ね、これまで是枝裕和、ケン・ローチ、ジム・ジャームッシュ、グザヴィエ・ドランなど世界の名だたる巨匠・名匠たちの作品が出品されてきたほか、2019年にはポン・ジュノ監督『パラサイト 半地下の家族』がパルムドールに輝き、その後アカデミー賞(R)も獲得するなど日本でも大きな話題となった。同部門の対象賞は、最高賞のパルムドール、グランプリ、監督賞、男優賞、女優賞、脚本賞、審査員賞となる。

今回、本作がコンペティション部門に正式出品が決定したことにより、濱口監督にとっては、商業長編デビュー作『寝ても覚めても』(18)に続く2度目の同部門出品という異例の快挙となった。加えて、これまで第71回ベルリン国際映画祭で短編集『偶然と想像』(21)が銀熊賞受賞。脚本を手掛けた黒沢清監督作『スパイの妻』(20)が第77回ヴェネチア国際映画祭銀獅子賞を受賞するなど世界三大映画祭を席巻、大きな注目を集めている。

また今回、本作の上映尺が2時間59分であることもあわせて解禁された。想像し得ないラストへと導く本作について「心に直接響く感動的なこの作品を国際マーケットでシェアできることが待ちきれない!」と惚れ込み、海外セールスを担当するのは、これまでにカウリスマキ、アピチャッポンなどの名匠を数多く手掛けてきた世界的セールスカンパニー The Match Factory

さらには、グザヴィエ・ドラン、ダルデンヌ兄弟作品などを配給してきたDiaphanaによるフランス公開も決定。海外でも熱烈なファンが多い村上春樹作品を原作とした濱口監督最新作に期待が高まる。

コメント一覧(敬称略)

■ 濱口竜介監督
先日完成を迎えた映画『ドライブ・マイ・カー』が、第74回カンヌ国際映画祭オフィシャルコンペティションに選出されました。歴史あるこの映画祭で、多くの観客がこの映画と初めて出会うことを想像して湧き上がるような興奮を感じています。
この映画に写った素晴らしい俳優たちの演技を、そこから世界に向けて示せることにワクワクします。この映画に携わったすべてのキャスト・スタッフ、そして原作者の村上春樹さんにこの場を借りて、心からの御礼を申し上げます。本当にありがとうございました。未だコロナ禍の困難な状況下ではありますがカンヌの地を、ともにこの映画を作った仲間たちと踏むことができたらこの上なく幸せなことです。今は上映のその時を心待ちにするばかりです。

■ 西島秀俊
濱口監督は、恋人や友人同士の心の機微を厳しく、美しく描いてきました。
今作品、村上春樹さん原作の映画『ドライブ・マイ・カー』では家族について、そしてより遠い人との関係について描いています。絶望の果てに人は再生出来るのか。撮影をしながら監督はずっと問い続けていたと思います。
監督が人間について深く思考し愛情を注いだ『ドライブ・マイ・カー』のカンヌ映画祭コンペ部門選出を心から嬉しく思います。濱口監督、おめでとうございます。沢山の皆さんに観て頂けることを祈っております。

■ 三浦透子
沢山の方の目に触れる大きな機会をいただけたこと、本当に嬉しく思います。心から尊敬できるスタッフ・キャストの皆さまと一緒に仕事ができて、本当に幸せな時間でした。改めて、『ドライブ・マイ・カー』という作品に参加させていただけたことに、感謝の気持ちでいっぱいです。海の向こうの方々にどんな風に届くのか、今からとても楽しみです。

■ 岡田将生
こんな嬉しいニュースはありません。
キャスト、スタッフは監督が作った脚本に真摯に取り組み、改めて映画の力を感じた気がします。
海外のキャストとも映画祭の話をしていたので、まさかまさかで、、この話を聞いたときは時間が止まってしまいました。
僕自身この映画を見て心が震えました。この映画に参加できて幸せ者です。
海外の方々にもこの映画の素晴らしさが伝わることを願っています。

■ 霧島れいか
この作品に出会い、参加できたことに心から感謝しています。私にとって宝物のような作品です。そしてこの素晴らしい知らせを受け、監督はじめキャスト、スタッフの皆様の顔を思い浮かべながら喜びで胸が熱くなりました。全員の心が真っ直ぐ込められたこの映画をたくさんの方々に観て頂けることが大変嬉しく、こんなに幸せなことはありません。
改めて濱口監督おめでとうございます。


イントロダクション
妻との記憶が刻まれた車。孤独な二人が辿りつく場所――。
驚異的なストーリーと胸に迫る演技が導く、心突き動かされる圧巻のラスト!

俳優であり演出家の家福は、愛する妻と満ち足りた日々を送っていた。しかし、妻は秘密を残して突然この世からいなくなってしまう。2年後、演劇祭に愛車で向かった家福は、ある過去をもつ寡黙な専属ドライバーのみさきと出会う。行き場のない喪失を抱えて生きる家福は、みさきと過ごすなかであることに気づかされていく――。
原作は、村上春樹による珠玉の同名短編小説。この作品に惚れ込み映画化を熱望、自ら脚本も手掛けるのは、いま世界が最も熱い注目を寄せる気鋭・濱口竜介監督。主演を務めるのは日本映画界に欠かせない名優、西島秀俊。みさきを三浦透子が演じるほか、岡田将生、霧島れいか、と実力派俳優陣が集結した。

ストーリー
舞台俳優であり、演出家の家福悠介。彼は、脚本家の妻・音と満ち足りた日々を送っていた。しかし、妻はある秘密を残したまま突然この世からいなくなってしまう――。2年後、演劇祭で演出を任されることになった家福は、愛車のサーブで広島へと向かう。そこで出会ったのは、寡黙な専属ドライバーみさきだった。喪失感を抱えたまま生きる家福は、みさきと過ごすなか、それまで目を背けていたあることに気づかされていく…

ドライブ・マイ・カー
ドライブ・マイ・カー

作品タイトル:『ドライブ・マイ・カー』
出演:西島秀俊
三浦透子 霧島れいか
パク・ユリム ジン・デヨン ソニア・ユアン
ペリー・ディゾン アン・フィテ 安部聡子
岡田将生
原作:村上春樹「ドライブ・マイ・カー」(短編小説集「女のいない男たち」所収/文春文庫刊)
監督:濱口竜介(『ハッピーアワー』『寝ても覚めても』)
脚本:濱口竜介 大江崇允
音楽:石橋英子
製作:『ドライブ・マイ・カー』製作委員会
製作幹事:カルチュア・エンタテインメント、ビターズ・エンド
制作プロダクション:C&Iエンタテインメント
配給:ビターズ・エンド

公式サイト:dmc.bitters.co.jp
公式Twitter:@drivemycar_mv
公式Facebook:@drivemycar.mv
公式Instagram:@drivemycar_mv
コピーライト:(C)2021『ドライブ・マイ・カー』製作委員会

8月20日(金)より、TOHOシネマズ日比谷ほか全国ロードショー

 

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