第68回ベルリン国際映画祭選出作品―イザベル・ユペール×ギャスパー・ウリエル共演『エヴァ』誘惑と官能の予告編解禁

エヴァ

イザベル・ユペール、ギャスパー・ウリエル主演、ジェイムズ・ハドリー・チェイスの「悪女イヴ」を原作とするブノワ・ジャコー監督最新作『エヴァ』が7月7日(土)より、ヒューマントラストシネマ有楽町ほかにて全国公開される。この度、本作の予告編が解禁された。

今回解禁された<予告編>では、カジノで賭けに興じているイザベル・ユペール演じる謎の娼婦エヴァと、彼女に話しかけるギャスパー・ウリエル演じる若く美しい新進作家・ベルトランの偶然の再会シーンから始まる。ある運命的な出会いを経て、秘密を抱えたまま次作の創作の題材にとエヴァに近づくベルトラン。パトロンに自ら彼女に近づく思惑について語りながらも、冷酷で身勝手だが抗えない魅力を持つエヴァに心を奪われ、のめり込むようになる。終盤では「君を殺す」と思いつめた言葉を発するベルトランと、その言葉を受けて「面白い人ね」と彼に向き合うエヴァ。キーワードの「罠」「嫉妬」「鞭」などが示すものとは?そして官能と破滅の匂いに満ちた関係の行きつく先は――。

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原作は英国の人気作家ジェームズ・ハドリー・チェイス(1906-1985没)の小説「悪女イヴ」。ブノワ・ジャコー監督は「初めて「悪女イヴ」を読んだのは13歳くらい。映画監督になることを真剣に考えはじめていたころだ。好奇心に駆られて読み始めたが、たちまち夢中になった。あのときからずっとこの小説を映画にすることを考えてきた」と振り返る。そして、その強い思いは50年以上の歳月を経て、舞台をアメリカからフランス(パリとアヌシー)に移し、信頼を寄せる豪華俳優陣と共についに映画化が実現した。
主演はフランスを代表する演技派女優として国際的にも活躍するイザベル・ユペール。1972年のスクリーンデビュー以降、クロード・シャブロル、アンドレ・テシネ、ジャン=リュック・ゴダール、ミヒャエル・ハネケなど名だたる監督作品に出演し、ポール・ヴァーホーヴェン監督の『エル ELLE』(17)では第89回アカデミー賞(R)主演女優賞にノミネートされたことも記憶に新しい。エヴァを演じるに当たり、「大変だったのは、役ということを忘れてしまうこと。これはフィクションだということを忘れてしまうの。小説を読んだとき、ハドリー・チェイスは私のためにこれを書いたという感じがしたの。」と語るほど本作にのめりこんだ。彼女に魅了され、堕ちていく作家ベルトランは『サンローラン』(15)、『たかが世界の終わり』(17)のギャスパー・ウリエルが演じる。

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ストーリー
他人の戯曲を盗んで発表したことで、一躍成功をつかんだ男ベルトラン。2作目を期待されるがペンは進まず、パトロンからは矢の催促が。執筆の場である別荘に着くと、吹雪で立ち往生した男女が窓ガラスを割って入りくつろいでいた。腹を立てたベルトランは、バスタブにつかっていた娼婦エヴァに文句を言おうと近寄るが、彼女に一瞬で心を奪われる。次作の題材という名目でエヴァに近づくが冷たくあしらわれ、思うようにならない関係に苛立ちを募らせたベルトランは、周囲の人間を巻き込み官能と破滅の道を突き進んでゆく……。

第68回ベルリン映画祭 コンペティション部門選出作品

作品タイトル:『エヴァ』
出演:イザベル・ユペール、ギャスパー・ウリエル、リシャール・ベリ
監督:ブノワ・ジャコー『マリー・アントワネットに別れをつげて』
2018/フランス/カラー/フランス語/102分
映倫:G
原題:EVA
原作:「悪女イヴ」
ジェイムズ・ハドリー・チェイス(小西宏訳) 創元推理文庫
後援:在日フランス大使館/アンスティチュ・フランセ日本
配給:ファインフィルムズ

公式サイト:http://www.finefilms.co.jp/eva/
コピーライト:(c)2017 MACASSAR PRODUCTIONS – EUROPACORP (c) ARTE France CINEMA – NJJ ENTERTAINMENT – SCOPE PICTURES

7月7日(土)より、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国公開

記事提供:映画・ドラマニュース

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