【レポート】大泉洋&小池栄子、劇中さながらの嘘夫婦っぷりを披露!映画『グッドバイ~嘘からはじまる人生喜劇~』

太宰治の未完の遺作が、喜劇として生まれ変わった、『グッドバイ~嘘からはじまる人生喜劇~』が2月14日(金)より新宿ピカデリーほかにて公開される
原作は、鬼才・ケラリーノ・サンドロヴィッチが独自の視点で完成させた戯曲「グッドバイ」。観客を笑いと多幸感で包み、第23回読売演劇大賞最優秀作品賞に輝いた。

なぜか周囲の女たちが好きになってしまう<ダメ男・田島周二>を大泉洋、ガサツで小汚いけれど実は美人な<パワフル女・永井キヌ子>を小池栄子が演じ、劇中では嘘(にせ)夫婦に。そんな嘘夫婦が別れを告げに行く愛人役は、クールな女医・大櫛加代を水川あさみ、挿絵画家の水原ケイ子を橋本愛、儚げな花屋の青木保子を緒川たまきが、それぞれ生き生きと演じる。
更に、離れて暮らす妻・田島静江を木村多江、田島を尊敬する編集部員・清川伸彦を濱田岳が演じ、“嘘(にせ)夫婦”の計画を提案する作家・漆山連行役として松重豊が出演する。
監督は、『八日目の蟬』で日本アカデミー賞最優秀監督賞に輝いた成島出。日本映画界・演劇界を担う実力派俳優・監督によって、昭和の文豪の未完の遺作が、新たな魅力に満ちた人生喜劇映画として生まれ変わる。

このたび公開に先駆け、丸の内ピカデリーにて完成披露試写会が開催された。以下、レポートを記載。

 映画『グッドバイ~嘘からはじまる人生喜劇~』完成披露試写会 舞台挨拶 概要
◆日時:1月23日(木)18:30~19:00
◆場所:丸の内ピカデリー2(東京都千代田区有楽町2-5-1 有楽町マリオン9F)
●登壇者(敬称略):大泉洋、小池栄子、水川あさみ、橋本愛、緒川たまき、木村多江、濱田岳、松重豊、成島出(監督)

最初に、何人もの愛人がいるモテ男・田島役のオファーが来た時の心境を聞かれた大泉は「プロモーションの時期になって、やたらと“モテ男”と言われるが、映画の中であんまりモテてるシーンはないんですよ」と僻み、続けて、「憧れの成島監督からオファーをいただけたこと、また小池さんとご一緒できることが嬉しかった」と当時の心境を吐露。

田島と大泉の共通点について小池は、「大泉さんのチャーミングさが、田島にも滲み出ていた。そのチャーミングさから、大泉さんをきらいな人間を聞いたことがない」とべた褒め。それに対して大泉は、「おおー!いいこと言いますねー。たまにセクシーとも言われるんですよ」と自慢げに補足した。

そんな田島は、モテ男か?ダメ男か?という質問に、橋本は、「わかんないですね(笑)。でも、モテ男はダメ男ですよね」と観客も頷く回答を披露。
緒川は、「大泉さんとは初共演で、声の大きい方という印象でした。でも、田島を演じている時はすごい小さい声。その声が、ちょっとエレガントでセクシーでした」と回答し、「ちょっと照れました」と本気で照れる大泉
木村は「大泉洋のダメな所、人間臭いところが良い意味でにじみ出ているので、モテ男だと思います」と語った。

個性的な女性たちが登場する本作にちなみ、登場人物で一番気になるタイプの女性キャラクターを聞かれた濱田は、「みなさん声が凄いセクシー。僕は橋本さんとのシーンがあって、橋本さんのささやくような“グッドバイ”というセリフを生で聞いた時は、膝が笑いました」と回答し、すかさず大泉が「好きな女優を言うんじゃないよ?キャラクターですよ?」とツッコミを入れ、濱田は「やべ、コクっちゃった!」と一連の流れを見せつけ、会場は笑いに包まれていた。

同じ質問に松重は、「木村さんは、いつもきれいで上品な格好をしていますが、たまに本読みとかリハーサルの時に、上品な衣装と私服の間ぐらいの格好の時があるんですが、その時にすごい色気を出す」と独特の回答をし、大泉に「変態か!あなたも結局コクってるじゃないですか!」とツッコみを受けていた。

本作のタイトルにちなみ、もっと楽しくなるために“グッドバイ”したいことは?という質問に、小池は「プロモーションで、大泉さんとたくさんのバラエティに出て、凄い楽しかった。あんなに楽しかったはずなのに、大泉さんと“グッドバイ”したあとに、すごい安らかな気持ちになった(笑)」と暴露。
大泉は、「お互い様ですよ!やたらとフッてくるからクソカロリー高い。あんなにマイケル・ジャクソンのモノマネやったことねえからな!」と対抗したのが仇となり、その場でマイケル・ジャクソンのモノマネを披露する羽目に。

最後に大泉は、「太宰治が書き切れなかった遺作で、すごいワクワクして台本を読んだのを覚えています。観始めたら、ノンストップであっという間に終わる映画だと思います。楽しく観て頂いたら、あなたたちも我々と無関係ではないんです!あなたちはプロデューサーなんです!しっかりネットに『ああ面白かったな』『大泉洋がずっとかっこよかった』とそう書くのがあなたたちの仕事なんだ!」と熱弁し、拍手と笑い声が溢れた。

続けて、小池は「こんな愉快なキャストの皆様と、とっても素敵なコメディを作れたと思っています。どこを切り取っても美しいシーンとなっていますので、終戦後の復興に向けての力強いパワーというのを、ぜひ感じてほしいです」と大泉の代わりに、本作の見どころを語り舞台挨拶は幕を閉じた。

ストーリー
戦後の混乱から復興へ向かう昭和のニッポン。文芸雑誌の編集長の田島周二は、気がつけば何人もの愛人を抱える始末。このままではいけないと愛人たちと別れる決心をしたものの、優柔不断な田島は、彼女たちを前にすると別れを切り出すことができない。困り果てた田島は、金にがめつい担ぎ屋・キヌ子に、女房を演じてくれと頼み込む。そう、キヌ子は泥だらけの顔を洗うと誰もが振り返る女だったのだ。男は、女と別れるため、女は、金のため―。こうして、二人の“嘘(にせ)夫婦”の企みが始まった。

作品タイトル:『グッドバイ~嘘からはじまる人生喜劇~』
出演:大泉洋 小池栄子/水川あさみ 橋本愛 緒川たまき 木村多江/皆川猿時 田中要次 池谷のぶえ 犬山イヌコ 水澤紳吾/戸田恵子・濱田岳/松重豊
監督:成島出(『八日目の蟬』『ソロモンの偽証』)
脚本:奥寺佐渡子
原作:ケラリーノ・サンドロヴィッチ(太宰治「グッド・バイ」より)
音楽:安川午朗
製作:木下グループ
制作プロダクション:キノフィルムズ 松竹撮影所
2019年/日本/日本語/カラー・モノクロ/シネマスコープ/5.1ch/106分
映倫区分:一般
配給:キノフィルムズ

公式サイト:good-bye-movie.jp
公式Twitter:@Movie_good_bye
公式Facebook:@Movie.good.bye
コピーライト:(C)2019『グッドバイ』フィルムパートナーズ

2020年2月14日(金)、新宿ピカデリーほか全国ロードショー

 


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