『滑走路』主題歌がSano ibuki書き下ろしの新曲「紙飛行機」に決定!デモ音源に監督も思わず涙。本人&監督コメント到着

滑走路

夭折の非正規歌人 萩原慎一郎による歌集を原作とした映画『滑走路』が2020年秋に全国公開となる。

いじめや非正規雇用といった自らの経験を基に短歌を発表し続けた歌人・萩原慎一郎による「歌集 滑走路」。あとがきを入稿した翌月、32歳の若さにして命を絶ち、デビュー作にして遺作となった一冊の歌集は、苦難の中それでも生きる希望を歌い、苦悩を抱える人へのエールとして多くの共感を呼び話題に。新聞やTVなどでも次々と取り上げられ、自費出版がメインの歌集において異例のベストセラーを記録した。

原作歌集をモチーフにオリジナルストーリーとして描かれる本作。数々の映画やドラマなど話題作に出演する水川あさみが扮する翠(みどり)、実力派俳優として活躍目覚ましい浅香航大扮する若手官僚・鷹野(たかの)、そして新人・寄川歌太が扮する中学二年生の学級委員長。それぞれ悩みを抱えて生きる3人の人生が、やがて一つの道へと繋がっていく―。

脇を固めるのは、坂井真紀、水橋研二、吉村界人、染谷将太、木下渓、池田優斗の魅力的な実力派俳優陣。非正規、いじめ、過労、キャリア、自死、家族―現代を生きる若い世代が抱える不安や葛藤、それでもなお希望を求めてもがき生きる姿を鮮烈に描き出す。

この度、主題歌が気鋭の“ストーリーテラー”Sano ibuki書き下ろしの新曲「紙飛行機」に決定。あわせて本人&監督からコメントも到着した。

滑走路

Sano ibuki

本作の主題歌を務めるのは、昨年公開されたアニメーション映画『ぼくらの7日間戦争』、今年1月公開の今泉力哉監督作品『his』の主題歌も務め、映画界からラブコールが絶えないシンガー・ソングライターSano ibuki

空想の物語の主題歌たちを収録した1stフルアルバム「STORY TELLER」も話題となり、文字通り物語を音楽として紡ぎだす才能に高い評価を得る気鋭のアーティストが、映画『滑走路』のために新曲「紙飛行機」を書き下ろした。

本作のオファー以前より、原作歌集を愛読していたというSano。映画の制作途中から映像を何度も見返し、大庭監督ともディスカッションを重ねながら楽曲を構想。映画のラストシーンに寄り添い、観客の心にその余韻を深く残す主題歌を完成させた。原作歌集の世界観を想起させる歌詞も印象的な楽曲に仕上がっている。

映画『滑走路』とのコラボレーションについて、Sanoは「表面的な希望ではなくその奥にある絶望や妬み、悲しみを包み込む優しさのようなものを感じるこの作品に出会えたことで、僕自身救われたような気持ちになりました」とコメント。また監督はデモ音源をきいて「思わず感動して泣いてしまいました」と絶賛している。

生き抜くことが容易ではない現代を生きる映画の主人公たち、そしてその映画を観る全ての観客たちを優しく見守りながら明日への希望を感じさせる主題歌となっている。

■Sano ibuki コメント
今回「滑走路」の主題歌を担当させて頂きました。”紙飛行機”という曲です。監督から「最後にSanoさんの曲で映画を空へ飛ばしてほしい」という言葉を頂き、この作品の叫びを遠くへ飛ばす風となれるような楽曲を作りたいと模索した末、完成しました。表面的な希望ではなくその奥にある絶望や妬み、悲しみを包み込む優しさのようなものを感じるこの作品に出会えたことで、僕自身救われたような気持ちになりました。劇場で鑑賞できることを楽しみにしています。

【プロフィール】
2017年、本格的なライブ活動を開始。自主制作音源「魔法」がTOWER RECORDS新宿店バイヤーの耳に留まり同年12月に同店限定シングルとして急遽CD化、期間限定販売(現在は販売終了)。2018年7月4日、初の全国流通盤となる1st mini album「EMBLEM」を発売。構想約2年かけて、Sanoが紡ぎ上げた空想の物語の主題歌たちを収録したDebut Album「STORY TELLER」を2019年11月6日、EMI Recordsより発売。更に、12月13日公開のアニメ映画『ぼくらの7日間戦争』の主題歌として書き下ろした3曲「決戦前夜/おまじない/スピリット」を収録した1st Singleを12月11日に発売。「マリアロード」(Debut Album「STORY TELLER」収録)を主題歌として書き下ろした、映画『his』(今泉力哉監督作品)が今年1月に公開となり、ストーリーに寄り添う楽曲の親和性の高さが話題となる。2020年5月、「STORY TELLER」のスピンオフ作品となる1st e.p.「SYMBOL」を発売。

 

■大庭監督 コメント
Sano ibukiさんの「マリアロード」を聴き、「この人なら映画を観た後にそれぞれの感情を抱えた観客の思いを、その深く柔らかい声でまとめ上げてくれるような、スケール感のある音楽を作ってくれるのではないか」と感じました。また叙情的で物語性のある歌詞も、原作者である萩原さんの歌と親和するように感じています。初めてSanoさんにお会いした時、僕の目を真っ直ぐに見て、「映像を5、6回は観ました!」と言ってくれたのをよく覚えています。なんとなく、傑出した才気で孤独に音楽を作られている方なのかな、と勝手に思っていたので、そこまで映画と熱心に向き合ってくれる事が嬉しくもあり、また意外でもありました。Sanoさんは、原作、映画と対峙しながら、“自分は音楽としてどう答えを出すべきか”をとても真摯に誠実に考えてくれていて、その姿勢をとても頼もしく、また嬉しく感じました。最初のデモが上がった時にラストシーンの映像にあてながら聴いたのですが、思わず感動して泣いてしまいました。僕の理想を遥かに凌駕し、原作も映画も力強く前へと運んでくれる楽曲がそこにあったのです。

ストーリー
厚生労働省で働く若手官僚の鷹野は、激務の中で仕事への理想も失い無力な自分に思い悩んでいた。ある日、陳情に来たNPO団体から非正規雇用が原因で自死したとされる人々のリストを持ち込まれ追及を受けた鷹野は、そのリストの中から自分と同じ25歳で自死した青年に関心を抱き、その死の理由を調べ始めるが──。

作品タイトル:『滑走路』
出演:水川あさみ 浅香航大 寄川歌太 木下渓 池田優斗 吉村界人 染谷将太 水橋研二 坂井真紀
監督:大庭功睦
脚本:桑村さや香
原作:「歌集 滑走路」(角川文化振興財団/KADOKAWA刊)
主題歌:Sano ibuki「紙飛行機」(EMI Records / UNIVERSAL MUSIC)
配給:KADOKAWA

コピーライト:(C)2020「滑走路」製作委員会

2020年秋 全国ロードショー

 

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