ダイアン・クルーガー主演 × 名匠ファティ・アキン監督最新作『女は二度決断する』4月14日(土)より全国公開

女は二度決断する

第75回ゴールデングローブ賞で外国語映画賞受賞、第70回カンヌ国際映画祭ではダイアン・クルーガーが主演女優賞を受賞した、ドイツの名匠ファティ・アキン監督最新作『女は二度決断する』が、4月14日(土)よりヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館、YEBISU GARDEN CINEMA にて他にて全国公開される。
本作は『イングロリアス・バスターズ』『トロイ』などのハリウッド超大作やヨーロッパ作品にも出演する国際女優ダイアン・クルーガーが、初めて母国ドイツでドイツ語の演技に挑戦した野心作。監督は30代で世界三大映画祭の主要賞を受賞し、今作でゴールデングローブ賞外国語映画賞を受賞と快進撃を続ける名匠ファティ・アキン。
ドイツで実際に起こった連続テロ事件に着想を得て本作は生まれた。突然のテロにより最愛の家族を失った女性、彼女を嘲笑うかのような犯人、思うように進まぬ裁判…。カティヤの心を覆ってゆく闇と、繊細な感情の揺れ動きの末、やがて彼女はどんな決断を下すのか――。その衝撃のラストは大きく胸を揺さぶり、世界中で議論が巻き起こっている。主人公の強さ、切なさに共感し、心に突き刺さる傑作サスペンスである。

『女は二度決断する』一般試写会に10組20名様ご招待!

本作の公開に先駆け、下記日程においてゲスト登壇のトークイベント(予定)の実施が決定いたしました!皆様のご応募を心よりお待ちしております。※応募締切:3月26日(月)

【日時】4月4日(水) 18:00開場/18:30開映/20:16終映
※上映後トークイベント:20:16~20:50予定
【場所】 東京ドイツ文化センター(東京都港区赤坂7-5-56 ドイツ文化会館)
※上映後、ゲスト登壇のトークイベントの開催を予定しています。

【応募方法】
プレゼントは終了いたしました。たくさんのご応募をいただき、誠にありがとうございました。

突然、最愛の家族を奪われた女。絶望の中、彼女がくだす決断とは――。

ドイツ警察の戦後最大の失態と言われるネオナチによる連続テロ事件。初動捜査の見込み誤りから、10年以上も逮捕が遅れ、その間、犯人は殺人やテロ、強盗を繰り返した。それらの実際の事件に着想を得て『女は二度決断する』は生まれた。理不尽な暴力により、愛する家族を奪われたあるひとりの女性が、捜査や裁判の過程によって更に心を引き裂かれる。もしも自分の家族に突然悲劇が起きたならば、そのときにどうするのか?これ以上ない悲しみを湛えて迎える衝撃的な結末は、すべての人の心を強く揺さぶる。

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ダイアン・クルーガーの演じた激情が世界中の心を動かし、カンヌ主演女優賞受賞!
ゴールデングローブ賞受賞!世界三大映画祭を制した名匠ファティ・アキン監督最新作

ゴールデングローブ賞授賞式。驚きと感激を隠せないダイアン・クルーガーとファティ・アキン監督が壇上にいた。数々の強豪を打ち破り、外国語映画賞を受賞した『女は二度決断する』。「ダイアンなしにこの賞はなかった。この受賞は君のものだ。僕らのものだ」というファティの言葉はダイアンのみならず、会場中の感動を呼んだ。

主人公カティヤを演じたダイアン・クルーガーは、ハリウッド、ヨーロッパとワールドワイドに活躍する実力派女優。初めて母国語であるドイツ語で演じ、見事、第70回カンヌ国際映画祭で主演女優賞を獲得した。世界がダイアン・クルーガーの演じた悲しみを共有したのだ。カンヌでの受賞後も各国の映画祭でダイアンの力強い演技が絶賛されている。

監督はドイツの名匠ファティ・アキン。ベルリン、カンヌ、ヴェネチア、世界三大国際映画祭すべてで主要賞受賞経験を持つカリスマ監督だ。自身もトルコにルーツを持つ監督ならではの強い想いが本作には込められている。音楽はアメリカン・ロック界の雄クイーンズ・オブ・ザ・ストーン・エイジのジョシュ・オム。レディー・ガガやイギー・ポップ、フー・ファイターズとのコラボレーションも多く、2017年発売のアルバム「ヴィランズ」はグラミー賞にノミネートされた実力派バンドの中心人物である。ジョシュが書き下ろした楽曲は、エレクトリックと生楽器の音を組み合わせ、主人公カティヤの激しく揺れる気持ちに寄り添う。

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監督インタビュー

――『女は二度決断する』はどのように生まれたのでしょうか。
NSU(National Socialist Underground/独名 National-sozialistischer Untergrund 国家社会主義地下組織)による連続テロ殺人事件に触発されました。このネオナチグループは2000~07年の間に、ドイツ全土で人種差別から外国人を排斥する目的で連続殺人事件を起こし、11年にようやく逮捕されました。トルコに出自を持つ私はこの事件にとても衝撃を受けました。ハンブルクで犠牲になった人の中には私の兄の知り合いもいました。ドラッグやギャンブル絡みの内部抗争を疑い、警察が被害者周辺ばかりに捜査を集中させ、後にそれが大きなスキャンダルとなりました。マスコミもそのコミュニティの人々でさえも、内部抗争が原因であると信じてしまっていたのです。

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――主人公のカティヤを突き動かした原動力はなんでしょうか。
私は“復讐”について深く考えました。“復讐心”とは存在するのか? 報復を求めるのはどういう人か? 自分ならば復讐するか? カティヤは私たちの内側で本来ならば眠ったままであるべき“何か”を体現しています。加害者の視点は必要ありませんでした。どこに感情移入するのか、どこを集中して見せるのか、とてもクリアだったのです。私にとって、『女は二度決断する』は非常に私的な映画です。主人公は金髪で青い目をしたドイツ人女性ですが、カティヤは私の分身なのです。この映画は、普遍的な悲しみの感情についての映画であり、かつ非常に多層的でもあります。

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――共同脚本のハーク・ボームはどのように『女は二度決断する』に影響を与えましたか。
早い段階からハーク・ボームは本作に参加しました。実は彼は弁護士でもあるのです。裁判や法律に関するものがこの映画の多くを占めているため、彼にはかなり助けられました。私たちはNSU事件について調べ、13年の裁判も追いました。ハークと意見を交わしながら脚本を書きあげ、彼は裁判シーンの監修をしてくれました。

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――ダイアン・クルーガーをキャスティングした経緯をお聞かせください。
2012年のカンヌでダイアン・クルーガーに会いました。カンヌ国際映画祭で『トラブゾン狂騒曲~小さな村の大きなゴミ騒動~』が上映され、小さなビーチパーティーを開いていたときに、ダイアンがドイツ語で私に話しかけてきたんです。彼女は私に、機会があれば私の映画に出演したいと言ってくれました。私は喜んで約束し、4年後にその時が来たのです。『女は二度決断する』の主演女優を探しているときに、ダイアンを思い浮かべ、彼女に脚本を送りました。そして、まったく見事に彼女は演じ切ってくれました。

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勇敢で好奇心が旺盛なところが、ダイアンが偉大な女優である所以です。彼女は何にでも挑戦します。また、彼女の集中力は素晴らしい。どんな辛いシーンであっても、彼女は演技を楽しんでいると私は確信しました。また、ダイアンがこんなにも並外れたパフォーマンスを発揮できたのは、ハノーバーで育ち自身をドイツ人だと認識している彼女が、国際的なスターとして活躍しながら、ドイツ語を話す役を何年も待っていたからだとも私は思っています。ダイアンは母国語での演技を本当に楽しんでいました。いつもの英語やフランス語を話す役柄に比べて、彼女は自分が育った言語で、より自由に自身を表現する機会を得たのです。撮影中、何かが違う時、彼女はそれにすぐに気づく正確な直感とセンスがありました。そのため、私はいつもそういった時には彼女の意見をしっかり聞くようにしていましたね。

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――クイーンズ・オブ・ザ・ストーン・エイジ(QOTSA)のジョシュ・オムとのコラボレーションについて教えてください。
脚本を書くときに、QOTSAをよく聴いていました。彼らの曲には運命を決定づけるような曲がいくつかあります。そこで、カティヤのキャラクター用に、QOTSAのプレイリストを作り、それらの曲の権利をクリアにしてほしいと音楽スーパーバイザーに頼んだところ、彼女は私が直接依頼してはどうかと提案してきました。そこで、私は、リードヴォーカルのジョシュ・オムと話す機会を得て、映画のラフカットを観てもらったところ、非常に気に入ってくれたのです! おそらく、彼の曲と通じるものがあったのでしょう。彼はQOTSAのニューアルバムの仕上げで忙しい時期でしたが、素晴らしい音楽を作ってくれました。とてもユニークで悲しくて、そして美しい曲でした。私は常にサスペンス的な要素がある映画をやりたいと思っていました。彼の音楽と融合することで、そういった質感を映画に与えてくれたと思います。

ストーリー

砕かれた愛、癒えぬ悲しみ。この魂が私を突き動かす。

ドイツ、ハンブルク。カティヤはトルコ系移民であるヌーリと結婚する。かつて、ヌーリは麻薬の売買をしていたが、足を洗い、カティヤとともに真面目に働き、息子ロッコも生まれ、幸せな家庭を築いていた。

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ある日、ヌーリの事務所の前で白昼に爆弾が爆発し、ヌーリとロッコが犠牲になる。外国人同士の抗争を疑い警察は捜査を進めるが、在住外国人を狙った人種差別主義のドイツ人によるテロであることが判明する。容疑者は逮捕され裁判が始まるが、被害者であるにも関わらず、人種や前科をあげつらい、なかなか思うような結果の出ない裁判にカティヤの心の傷は深まってゆく。

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愛する人、愛する子供と生きる、ささやかな幸せ。それが一瞬にして壊されてしまった。絶望の中、生きる気力を失いそうになりながら、カティヤがくだす決断とは――。

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作品タイトル:『女は二度決断する』
出演:ダイアン・クルーガー、デニス・モシット、ヨハネス・クリシュ、ヌーマン・アチャル、ウルリッヒ・トゥクール
監督:ファティ・アキン
共同脚本:ハーク・ボーム
撮影:ライナー・クラウスマン
編集:アンドリュー・バード
美術:タモ・クンツ
音楽:ジョシュ・オム
衣装:カトリン・アシェンドルフ
メイク:ダニエル・シュレーダー、マイケ・ハインライン
プロデューサー:ヌルハン・シェケルジ=ポルスト、ファティ・アキン、ヘルマン・ヴァイゲル
ドイツ/2017/106分/ドルビーデジタル5.1/1:2.39 PG-12
提供:ビターズ・エンド、WOWOW、朝日新聞社
配給:ビターズ・エンド

公式サイト:bitters.co.jp/ketsudan
コピーライト:(c)2017 bombero international GmbH & Co. KG, Macassar Productions,
Pathe Production,corazon international GmbH & Co. KG,Warner Bros. Entertainment GmbH

4月14日(土)より、ヒューマントラストシネマ有楽町、
新宿武蔵野館、YEBISU GARDEN CINEMAほか全国ロードショー!

記事提供:映画・ドラマニュース

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